《奴ら(許嫁+馴染諸々)が我が家に引っ越してきたのだが…》お見舞い
月日ヶ丘中央病院。
我が家から歩いて一時間。遠くにあるため頻繁に通うのは困難だが今回は晴奈のお願い? なので同行している。
三階にある奧の一人部屋。そのベッドの上に過去、ライバルだった男が眠っている。否、起きれないのだ。
ベッドの脇にある花束やら紙、千羽鶴は彼の人気さを語っている。
「結構この狀態が続いてる。醫者が言うにはみは薄いだろうって」
「そうなのか。でもこいつは昔からとんでもないことをやってのけるから醫者の言う事なんて當てにならないぞ」
「それもそうかもね。貍寢りしてるだけかもしれないし、もしかしたらいきなり起きたりするのかもね」
「晴奈はその……よくこうして會いに來るのか?」
「ううん。部活で忙しいからあんまり來ない。でもたまには顔出さないと可哀想だし、あんたをここに連れて來たかったし」
「そっか。でも忙しくても來てやれよ。見る限り、見舞いに來る友人には恵まれてるみたいだけどやっぱ家族ってのは特別だから」
「でも迷じゃない。こう見えても兄貴は人気者でお見舞いを邪魔しちゃあ……」
いつも自信ありげなのにこの時だけはし萎しているように思えた。
「何があったのから知らんが俺は妹が見舞いに來ない方がよっぽど嫌だけどな」
「……シスコン」
「サラッと酷いこと言うな。とにかく、部活で忙しいのは分かるけど出來るだけ様子を見に來てやれ。俺も時間あったら自転車で連れてってやるから」
正直言うとここまでの道順を知らなかったから晴奈に歩きながら教えてもらったが毎回一時間歩いてここまで來るのは面倒だ。まさかこんな遠いとは思わなかった。知っていたらはじめから自転車で來ていたものを。
「なんだよ。俺の顔に何かついてるか?」
自転車で來なかったことを軽く後悔していると晴奈は不思議そうな顔でこちらを覗き込んでいた。
「あんた、兄貴が言ってた通りの人だなって思って」
「おい、一妹に何吹き込んだんだよこいつ……」
絶対ろくなことを言っていない。容易に家であることないこと語っている様子が想像出來る。
「私的には自転車貸してくれるだけで助かるけど」
「兄妹揃って勝手だな。こいつもそういえば……いや、愚癡は起きてから本人に言うためにとっておくか」
ここで言っても虛しいだけだ。それなら楽しみは後にとっておくのがいいだろう。それに兄の威厳を保つために妹の前でこんな話をするのもなんだしな。
「じゃあ帰ろ。もう用事は済んだんだから」
「もういいのかよ。折角だからもうしくらいいてやってもいいだろ」
來てまだ十分程度しか経っていない。見舞いにしてはかなり早すぎると思うが。
「まだ起きないんだから十分いても一時間いても一緒でしょ。だったら早めに帰ってあんたの方の用事済ませた方がいいと思ったの」
「ふ〜ん。俺のこと考えてくれたんだ」
「なっ! ば、馬鹿! 違うわよ。ただ単に私が早く帰りたいだけ。勘違いしないでよ」
頬を赤く染めて慌てふためく晴奈。
分かりやすいなこいつ。
「はいはい。そういうことにしとく。じゃあ、ちょっと急ごうぜ。あの道をまた引き返すのは気が遠くなりそうだが次は何も決まってい分時間がしいからな」
し不機嫌そうな晴奈は病院から出ると急に準備を始めた。
「じゃあ競走するわよ。負けた方がジュースを奢るってことで」
「いや、ちょっと待て。まだ俺道完璧に覚えたわけじゃないし、それに今日は本調子じゃないかというか……」
一時間歩いてまださほど立っておらず足はまだ悲鳴を上げている。この狀態で走ったら明日筋痛になるのは確実だ。
「男の言い訳なんて聞きたくない!」
颯爽と走る晴奈。俺はその姿を捉えることで必死で我が家に著くまでに追いつくことは敵わなかった。
監禁から始まる戀って怖くね?
ある日いきなり監禁された俺の物語
8 69男尊女卑の改革者
高校生である如月悠人は、義妹と幼馴染と少し苦しくはあるが、幸せな日々を送っていた。そんなとき、事故に巻き込まれそうになった妹と幼馴染を庇い、あっけなく死んでしまった…………………かに思われたが、何故か転生してしまった!そして、その世界は元の世界とは『何か』が決定的に違っていて!? ⚠主人公最強&ハーレム要素の強い作品となっています。苦手な方も好きな方も、どうか一瞥でもして頂けたら幸いです。
8 114草食系男子が肉食系女子に食べられるまで TRUE END
女性が苦手で、俗に言う草食系男子の雄介は、ある日クラスのアイドル的存在の加山優子に告白される。 しかし、その告白を雄介は斷ってしまう。 それでも諦めきれずに、熱烈なアプローチを繰り返してくる優子。 しかし、主人公は女性が苦手な女性恐怖癥で? しかも觸られると気絶する?! そんな二人の戀愛模様を描いた作品です。 変更內容 もしも、雄介が記憶をなくさなければ..... もしも、あの事件がなければ...... これは學園祭が通常通り行われていた場合のストーリー あの事件がなければ、物語はこのように進んでいた!! 「草食系男子が肉食系女子に食べられるまで」の分岐IFストーリーになります。 前作をご覧でなくてもストーリーを楽しめます。 前作をご覧の方は「文化祭と新たな火種4」から分岐しているので、そこからご覧いただければこちらの作品も楽しめるかと思います。 毎週更新実施中!! 良かったら読んで感想をください! コメントもお待ちしています!!
8 111この美少女達俺の妻らしいけど記憶に無いんだが⋯⋯
「師匠! エルと結婚してください!」 「湊君⋯⋯わ、わわ私を! つつ妻にしてくれない⋯⋯か?」 「湊⋯⋯私は貴方が好き。私と結婚してください」 入學して二週間、高等部一年C組己龍 湊は三人の少女から強烈なアプローチを受けていた。 左の少女は、シルクのような滑らかな黒髪を背中の真ん中ほどまで下げ、前髪を眉毛の上辺りで切り揃えた幼さの殘る無邪気そうな顔、つぶらな瞳をこちらに向けている。 右の少女は、水面に少しの紫を垂らしたかのように淡く儚い淡藤色の髪を肩程の長さに揃え、普段はあまり変化のない整った顔も他の二人の様に真っ赤に染まっている。 真ん中の少女は、太陽の光で煌めく黃金色の髪には全體的に緩やかなウェーブがかかり幻想的で、キリッとした表情も今は何処と無く不安げで可愛らしい。 そんな世の中の男性諸君が聞いたら飛んで庭駆け回るであろう程に幸せな筈なのだが──。 (なんでこんな事になってんだよ⋯⋯) 湊は高鳴ってしまう胸を押さえ、選ぶ事の出來ない難問にため息を一つつくのであった。 十年前、世界各地に突如現れた神からの挑戦狀、浮遊塔の攻略、それを目標に創立された第二空中塔アムラト育成機関、シャガルト學園。 塔を攻略するには、結婚する事での様々な能力の解放、強化が基本である。 そんな學園に高等部から入學した湊はどんな生活を送っていくのか。 強力な異能に、少し殘念なデメリットを兼ね備えた選ばれたアムラト達、そんな彼らはアムラトの、いや人類の目標とも言える塔攻略を目指す。 一癖も二癖もある美少女達に振り回されっぱなしの主人公の物語。
8 103俺の許嫁は幼女!?
上ノ原 陽一(かみのはら よういち)は、ある日母親にこう言われた。 「あなたに許嫁ができたわ。」 それからというもの俺の人生は一変してしまった。 カクヨムでも、「許嫁が幼女とかさすがに無理があります」というタイトル名で投稿してます!話の內容は変わりませんがあちらの方でも投稿して貰えたら光栄です!
8 91【完結】悪女と呼ばれたもと王妃はもう戀愛も結婚もコリゴリなのです
ガーディアン王國は滅びた。 王妃ファビアのせいで。 王妃として贅の限りを盡くし、國の財を使い果たし、大國であるミルアー帝國に滅ぼされ、愛する夫であるレイナルド王はファビアの目の前で処刑された。 一度もファビアを愛することのなかったレイナルド。 そしてファビアもその後毒に倒れる。 後悔ばかりが押し寄せる死の淵でファビアはひたすら國民に詫びることしかできなかった。 なのに… あら? 何かおかしな女神が、おかしなことを言ってる? なんですって? もう一度人生やり直せですって? こうしてファビアの第二の人生が幕開けた。 今度こそ失敗しないんだから! ✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎ ブクマ、★、いいね、感想、ありがとうございます! 勵みにして頑張ります! 誤字脫字の報告もありがとうございます。 ご指摘いただきとてもありがたく思ってます。 2022/9/15 epsode1 〜婚約編 完結しました。 2022/10/1〜 episode 2〜結婚編 始めました。 2022/11/13 後少しで完結です。 公開予約で全部書き終えてます。 2022/11/22 完結しました。 ありがとうございます、 2022/11/25 完結してからたくさんの方に読んでいただきありがとうございます。びっくりしてます。 誤字脫字の訂正。ありがたいです。 自分の文章能力が…(~_~;) いろいろ勉強になります。
8 56