《奴ら(許嫁+馴染諸々)が我が家に引っ越してきたのだが…》混濁する想い

晴奈に告白したという

名前は白 華。

制服からしてお嬢様學園で有名な白煌學園の生徒だろう。あそこのテニス部は昔から大會で連覇をしているほどの超強豪校。

一応昔テニス部に所屬していたのでその學園の名聲だけは耳に屆いている。しかし、同じテニス部だとしても男子と子とでは見えない大きな壁があり白煌學園どころか一度も他校の子と対戦をしたことなどない。

お嬢様が相手になると手荒な真似はでにない。どちらかというと俺が手荒なことをされそうだが……。

「まあ、悩んでても仕方ないか」

あの狀態の彼を説得するのは不可能だ。どうにか落ち著くまで放っておくとしよう。それまで命が持つかどうか不安だが……。

自問自答をしていると扉を叩く音がした。咄嗟に部屋を片付けて迎えれられる態勢を整える。

「どうぞ」

ノックをしてってきたのは意外にも晴奈だった。

「今日は迷かけてごめん。それでついでと言ってはなんだけどもう一つ頼まれてくれない」

嫌な予がする。

とはいえ、ノーと言えるような雰囲気ではない。

「まあ、乗りかかった船だ。何でも言ってくれ」

「実は週末に練習試合があるから見に來て。あの子も參加するけど、彼氏が同行しないと変だから。それだけ」

用件だけ済ますとすぐに出て行こうとするが、どうしても気になったことがあり問いかけてみる。

「なあ、お前はあの子のことどう思ってるんだ? 確かに変わったところもあると思うけど、あそこまで拒絶する必要はなかったんじゃないのか?」

晴奈が想がないのはいつも通りだが、あれは度が過ぎているようにも思えた。自分だったら泣くもん。

「何? あの子の味方をするの?」

鋭い視線で睨みつけてくる晴奈。その殺気のこもった視線に自然とが逃げ腰になっていた。

晴奈……恐ろしい子!

「ち、違うって! ただ別にあんな噓をつく必要もなかったんじゃないかと思ってな」

者というのは日本では異質な存在だ。それなのにあの子は自分の気持ちに偽らずにそれを打ち明けた。

それはとても勇気のいる行為だ。晴奈の反応は至って普通でどちらが悪いとかの問題ではないがもっとやりようがあったはずだ。

「……関係ないでしょ。次で最後にするからちゃんと試合見に來てよ」

不機嫌そうに大きな音をたてて扉を閉めて去る晴奈。その背中は苛立ちだけではなく、それ以外のり混じっているようにも見えた。

「最後にするってあいつ大丈夫なのか?」

一抹の不安が殘るが今できることは彼を信じることのみ。

しかし、週末嫌というほど知ることなる。白 華の恐ろしさを。

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