《奴ら(許嫁+馴染諸々)が我が家に引っ越してきたのだが…》中庭はパワースポット?
學園生活を謳歌するために友人が絶対に必要ということはない。人によって青春の過ごし方は違うし、その青春に友人が必須かどうかと聞かれると人による。
琴陵 雪音の場合、必要ない方の人種らしく図書室で『パワースポット百選』を煌々とした表で読み耽っていた。
「ちょっといいか?」
利用者の邪魔にならないよう小聲で話しかける。
「見ての通り忙しいから他を當たって」
見ての通りと言われてもただ本を読んでいるだけにしか見えないのだが……。
大抵、こういうのは面倒だから適當にけ流そうという反応。こちらは由お姉ちゃんが心配しているからわざわざ出向いたというのに。
しかし、こういう時の対処方も考えている。
「実はこの學校にもパワースポットがあるっていう噂を聞いたんだけどーー」
「詳しい話を聞こうじゃない」
本を閉じ、途端に凜とした面持ちでこちらに顔を向ける。
この子、チョロすぎて悪い男に騙されないか心配だ。まあ、今現在俺が騙そうとしているわけなのだが……。
「えっと、俺も聞いた話だからあまり詳しくはないけど中庭のある部分がパワースポットになってるんだってさ。お前、そういうの好きなんだろ?」
「好きとかの問題ではないの。でも、まさかこんな近場にパワースポットがあるなんて。早急に調査をしなくては」
使命に駆られ、図書室から出る琴陵。
何やら神妙な面持ちを浮かべているが自分の世界にられては困る。
「それじゃあ、俺もついて行くよ。中庭のことは詳しくないだろ」
「確かにそうだけど天坂 晉也の息子ならしは役に立つかもしれない……か。世俗的な學生よりかは幾分マシね」
「お前……そんなことばっかり言ってると誰も寄り付かなくなるぞ」
変わったをお持ちの奴なら喜びそうなものだが、そんな連中とお友達になるのは彼でなくともお斷りだろう。
「平気。だって、いつも一人だから」
「そうか……でも、それだと寂しいだろ」
「別に。そういった柵は邪魔になるから必要ない。それは天坂 晉也にも伝えてある」
親父にも?
つまり親父も似たような話をしたということか。一人でいた彼のことを気遣い、俺にどうにかするために我が家に送ったのだとしたらマジで恨むぞ。
しかし、これ程重癥とは思わなかった。
友達を必要としていないというよりも拒絶しているというじだ。
これは一朝一夕では変えられない。とにかく、今日は彼のことを知るためにも付き合うとするか。
「ふ〜ん。おっと、ここが中庭だ。琴陵は中庭使ったりするか?」
「使ったことはない。ここは騒がしいから」
放課後は閑散としているが晝休みになるとお弁當を食べたり、子の會が行われていたりと毎日賑わっている。俺も普段はここは疲れてしまうので利用はしていないのだが、何度か里沙と食事を使用したことがある。
ここは中庭というだけあって辺りは校舎で囲まれており、周囲の目が気になる人にはあまりオススメできない場所の一つだ。
広さは中々のもので鬼ごっこをやろうと思えばできる。高校生にもなって中庭で鬼ごっこなどする輩はいないのだが。
「それで、意外と広いけどパワースポットとなっているのは何処?」
「えっと……確かあの辺だったかな」
適當に銅像付近を指差す。
早足で銅像に駆け寄る琴陵。地面にれて専門家のように目を閉じて何かをじ取ろうとしている。
「……どうだ?」
「流石に貴方の家ほど強力なパワーないから何とも言えない。もうし調査が必要かも」
「それなら手伝うよ。最近、ゴタゴタ続きでお前に時間を割いてやれなかったからな。好きなだけこき使ってくれ」
「別に私に付き合う必要はないけど、目の前にあるパワースポットを無視するわけにもいかないから好きにしたら」
何か諦めたような表でこちらを一瞥しながら中庭を後にする琴陵。
さてさて、どうしたものやら。
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