《奴ら(許嫁+馴染諸々)が我が家に引っ越してきたのだが…》渦巻く心

「師匠に告白した⁉︎」

お別れ會の途中、魅雨姉と抜け出して二人で會をしていた。その容は我が家までの道のりであった出來事である。

「昔、好きだったってことを伝えただけだから告白ではないよ。それと聲大きいから」

「しかし……うーむ。師匠は何て?」

「いや、返事はもらってないよ。ただアドバイスはもらったかな」

あまり役に立たなそうな、と余計なことを口走りそうになったがそこは堪えておいた。

「なるほど。察するに師匠は異と同居しているのにも関わらず、沙汰の気配がまるでないから進展させようと一石投じたわけだ」

沙汰ねぇ……。正直、々大変でそれどころじゃないしな。何というか、このまま我が家をアパートにして大家にでもなろうかという勢いだよ」

「全員、同居者が近い年齢の異だというのに……。もしかして対象は男なのか?」

「それは絶対にないから」

友和にもそんなことを言われたような気もするが流石に対象はだ。

「そ、そうか。それは安心した。とはいえ、 普通の男子高校生ならその……何だ。々と問題が起きそうなものだが……。まあ、そうならないために私がいるのだけども」

「親父の影響かな? あんな大人にはなりなくないって常々思いながら日々を過ごしてきたからね」

反面教師といえばしはマシに聞こえるがあれはそんなことなど考えていない。あんなチャランポランな人間にはなるまいと意識をしたおかげで今の俺があるがダメな親父であるということには変わりはない。

「興のお父上か……。話には聞いたことあるが、実際に會ったことがないな。今は仕事で海外だったか。あの琴陵 雪音と會ってここを紹介したとか」

「面倒だから俺に丸投げしたんでしょうよ。何の仕事をしてるかは知らないけど、何をどうして知り合ったのやら」

いまだに彼については謎が多い。

無理に聞く必要もないから今は追求せずにいるがいつかは彼の方から話してくれるように努力しなくては。

「私は君なら彼を救えると信じてここに送ったのだと思うのだけど」

「いや、それはないよ。結局、由お姉ちゃんの助力があったから何とかなったけどそれがなかったらどうなってたことやら……」

もしかしたら琴陵はまだ一人ぼっちだったかもしれない。まあ、過ぎたことを今更言っても仕方ないか。

「ともかく、告白は過去のもので今とは関係なんだな。今も師匠が好きとかではないんだな?」

「それって掘り下げる必要ある?」

正直、そこはあまりれられたくない部分だ。人生で初の告白なのだが、ムードもへったくれもなかったので詳しく突っ込まれると困る。

「ある。なくとも私にはな。今はお別れ會の途中だからこれ以上は聞かないでおくけど、決斷は早くにした方が良いと忠告だけしておこう」

それだけ言い殘すと魅雨は皆がいるリビングへと足を運んだ。

「決斷……ねぇ」

親父が言っていたが青春というものは流れ星みたいに瞬きしている間に過ぎ去ってしまうものらしい。

魅雨姉の言う通り、早くしないとまた後悔してしたうことになるかもしれないが俺はまだ答えが出せないでいる。

俺はこれからどうしたらいいのか?

それは誰も教えてはくれない。

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