《奴ら(許嫁+馴染諸々)が我が家に引っ越してきたのだが…》晴奈の覚悟
いつか大きな選択を迫られることがある。
それを決めるのは困難なことだが、最終的に自分で決斷をしなくてはいけない。
魅雨姉は自分の將來について大きな決斷を下した。それが良い結果を招くかどうかはまだわからないが人生というのはそんなものだろう。
俺もまずは目の前にある放置され続けた選択をしようと進している最中なのだが、晴奈に連れて來られたのは病院。
彼の兄であり、俺のことをライバル視していた奴が院をしているからだ。前回も一度だけ一緒に訪れたことがあるのだが、どうやら回復に向かっているようで晴奈も最近は足繁く通っているらしい。
「それにしても良かったじゃないか。目が覚めたら々と取り戻すのは大変だろうけどな」
病室で長居するわけにもいかないのでし様子を見て途中で買った花を花瓶に刺して中庭にあるベンチに腰をかける。
「でも激しい運は無理そうだってお醫者さんが言ってた。だからテニスはもう……」
「そうか……。またもう一度テニスをしたかったんだがーーまあ、あいつならきっとケロッとラケット握りながらキザな臺詞を吐くようになるさ」
ライバルーーだったらしい俺が言うのだから間違いない。
「あんたはテニスはもうしないの?」
「々と忙しいからそれどころじゃないな。たまに遊ぶ程度ならするが、お前みたいにがっつり部活をするってのは無理だろうな」
「けど、大學生になったらどうせ時間あるでしょ? それだったらサークルにってやるとかあるじゃん」
「大學……ねぇ。正直、まだそこまで考えてないな。魅雨姉は結構前から決めてたみたいだけど。一年ってそこんとこどうなの?」
「私は推薦でろうと思ってるから大會で優勝できるように頑張ってる。華は頭良いし、お金持ちだから何処にでもれるだろうけど私と同じところに行くの一點張り」
「それなりに考えてるんだな。俺なんて大學行くかどうかも悩んでるのに……。それこそテニスどころじゃないよ」
「もうやらない?」
「多分ね。何でそんなにテニスをやらそうとするだ?」
「だって私がテニスをするきっかけはあんただったから」
「俺が? そうだったのか。全然記憶にないんだが」
てっきり兄貴の影響で始めたのだとばかり思っていたのだが、まさかそうだったとは。というか俺といつ出會っていたのだろうかーーどんどん自分の記憶を信じられなくなってきた。
「でしょうね。私は名前まで覚えたのにそっちは全然みたいだったし」
「わ、悪かったって。でも何で今更なんでそんなことをーー」
「これが最後のチャンスだと思ったから。ほら、あんたが決めようとしてるからそれで々変わるのかなって」
「ああ、そういうことか。別に変わらないさ。今まで通りお前たちは我が家に住めば良い。だから何も気にする必要ないぞ」
「ふ〜ん。あっそ」
心配事がなくなったせいか晴奈はいつもの素っ気ないじに戻った。こいつに関しては何故かこっちの方が落ち著く。
「この際だから言っとくけど、私はあんたよりも強くなるから」
それだけ吐き捨てると病院を後にする晴奈。相変わらずの上から目線に興は頭を掻き毟る。
「いや、今でも十分に強いと思うんだけどな」
晴奈は薄汚れたボールを見て中學時代に出會ったとあるプレイヤーを思い出す。
兄に連れられて行った大會で飛んできたボールから助けてくれて、その後格好良く優勝した男を。
「絶対に超えてやるから」
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