《皇太子妃闘記~離縁計畫発中!~》27話 ローゼンリタとのバトル!?
カンカンカーン!
鐘がなった。
ローゼンリタと睨み合いをしていると、ナタリアが仲裁をしてくる。
「ローゼンリタ、アリア様はルイス様の正妃になられる方よ。そんな態度は良くないわ。」
ナタリアの言葉に反発するローゼンリタ。
「ナタリア様は黙っててくださらない?」
ナタリアはローゼンリタの言葉にムッとした顔をした。
そしてローゼンリタがいきなり話かけてきた。
「アリア様は一國の王様だけど、お母様が平民出とか?」
かなり好戦的ね。
「そうですわ。確かに母は平民の出ですわね。」
ローゼンリタはフンと鼻を鳴らした。
「まあ、でしたらここの誰よりも分は低くてらっしゃるわね。」
こらこら自分のことを棚に上げてません?
「そんなことはなくてよ。ローゼンリタ、貴よりは分は上ですわね。」
ついでに分が上の者に対して使う言葉ではないわね。
ローゼンリタは私の言葉に肩を竦めた。
「確かに実家の序列ではそうですわ。ですが私はルイス様のを誰よりも一にけてますのよ。」
「········。」
だから何?と言いたいところだけど。
······すごい自信だこと····。
ローゼンリタの言葉に他の側妃達も険しい顔をする。でも否定しないと言うことは寵は本當みたいね。
「それに噂ではお聞きしておりましたがその見事な白銀の髪のおは本ですの?」
またもやいきなり何を言ってくるのかしら!しかし失禮な方ね。何かもっとムカついてきたわ。
「私が染めているとでも?」
「あら違いますの?」
「偽とおっしゃるなら本かどうかはルイス殿下にお聞きしたらどうですか?私とルイス殿下は三才から婚約してますからご存知ですわ。」
私の「三才から婚約」の言葉にをし噛むローゼンリタ。
「·····その頃から染めている可能もございますわ······」
「三才の子供がですか?白銀の髪のの子は教會に行かなければならないのに、わざわざ白銀に染める方っているのかしら?」
「··········。」
ローゼンリタが悔しそうな顔をするが、私を睨んで言ってくる。
「そんなことより、私はそんな分の低い方がルイス様の正妃なるなんて認められませんわ!」
はいー?何故貴に認められないといけないのかしら!
私はこめかみをピクピクさせながら言った。
「何故ローゼンリタに認められてないといけないのかしら?それにこの結婚をんだのはルイス殿下ですわ。私を侮辱するなら、私を選んだルイス殿下を侮辱することになってよ?」
「きっとルイス様は貴に騙されているのよ!その白銀の髪に!貴を神の化と勘違いしているのよ!」
神の化て·····さすがにそれはないと思うわ。
他の側妃達はハラハラと私たちのり行きを見ている。
しかも目上の者に「貴」を連発するなんて不敬罪に當たるわ!
誰かローゼンリタにツッコンんでよ!
とりあえず深呼吸をして自分を落ち著かせた。
「何を言っているのでしょ·····」
全く······呆れるわ。
ローゼンリタは負けん気を出して
「わ、私がルイス様に一番されているの!寵をけている私が本當なら私が正妃になってもおかしくないわ!」
寵をけてるからって······凄い勘違いをしてるんじゃないかしら?
「なら何故ローゼンリタが正妃ではないのかしら?」
婚約破棄なら喜んでするわよ?
「そ、それは既に貴と婚約してるから·····。貴と婚約破棄したら正妃になれるはずだわ!」
「婚約?関係ないわ。ルイス殿下は貴を正妃にしたいなら私と婚約破棄をすればいいことですもの。一方的に婚約破棄されてもサマヌーン國にはリンカーヌ王國には太刀打ちできませんもの。でも私とは婚約破棄してませんわ?何故かしら?」
「········」
ローゼンリタが黙り込む。
ではこちらの反撃ね!
「ローゼンリタ、先から私を「貴」と呼んでいるけれど、ローゼンリタ以外の方よりは出自の分は低くいけれど貴よりは上よ。不敬罪に値するわ。」
ローゼンリタがビクッとを揺らす。
そして反抗してくる。
ブレないわね。この人。
「私はこの後宮で一番の寵をけていますの。出自は関係ないですわ!」
確かに後宮では、側妃になった順番+寵で権力が決まる。
「あら、では私も出自は関係ないのでは?それに私はまだ結婚はしてませんが正妃になるです。明らかにローゼンリタ、貴よりも何倍も権力も分も上なるわ。」
あまり権力って使いたくないんだけれど。この人が分や権力を言ってくるから別にいいよね?
「でも今は私の方が妻であり寵をけてます!」
これでも反抗するの?
これぞ以前読んだ小説「悪役令嬢は嫌われる」に出てくる悪役令嬢そのものだわ!
分に固執し、周りを卑下したりバカにして自分の思うようにいかないと癇癪起こし周りに迷をかけるという。
全く迷なことね。こんなのどこが良かったのかしら。ルイス王子のの趣味を疑うわ。
私は「はあ」とため息をつき
「·····でも選ばれたのは私よ。これはどういうことを意味するか分かってるのかしら?」
ローゼンリタは私をキッ睨み付け
「私が一國の王だったら私が正妃に····皇太子妃になっていたわ!」
どこからくるその自信!?
思い込みと言うか何というか·····
「ローゼンリタ、貴は私にどうしてしいの?」
私が聞くとローゼンリタはニヤリとし
「この國から出ていってしいの。サマヌーン國へ帰って下さい!他の側妃達はこの國にとっては有益になる結婚だったけれど、サマヌーン國みたいな小國には有益になることなんてないわ!」
ムッ!サマヌーン國をバカにした?
確かに小國だけどね!でも大事な同盟國でもあるわ!
それもわからないローゼンリタバカは正妃に何てなれないわよ!それも分を重視しすぎることは、皇太子妃、國王妃にはあってはならない考えだと思うわ。
もう許さない!
決めた!
「わかりました。貴がそこまで私のことを嫌がるのならルイス殿下に本心を聞くことにしましょう。」
「「「「「え!?」」」」」
ローゼンリタもとい他の側妃達も私の言葉で驚いている。
「ルイス殿下にこの場で本當の正妃を決めて頂くのです。もしローゼンリタ並びに他の側妃達を選ぶならそれでよしとし、私はを引きサマヌーン國へ帰ります。」
私はまっすぐ目の前の五人を見據えて言う。
「ローゼンリタ、これではっきりさせましょう。ルイス殿下が誰を選んでも意義を申さないこと。いいですね。」
五人とも驚愕の顔で私を見つめる。
ナタリアがごくりとを鳴らし聞いてくる。
「本気ですか?」
「ええ。本気よ。」
重い雰囲気になった時にドアをノックする音が聞こえた。
コンコン
「ルイス殿下が來られました。」
ランディの報告で、ドアが開き·····
「皆の者待たせたな。」
ルイス王子が一言を発して靜かに部屋をってきたのだった。
さあ、第二ラウンド開始ね!
私はローゼンリタを睨みながら闘志を燃やした。
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