《皇太子妃闘記~離縁計畫発中!~》32話 側妃達とのバトル!?.....そしてあの人、再び登場!
閨騒から半年以上が過ぎ、婚禮が明日と迫ったある日。
その半年間も々なことが起こり環境も変わっていった。
ローゼンリタも私達の婚禮に合わせて後宮に呼び戻していた。
今やローゼンリタは側妃の中では最下位のいる。
後宮に帰って來てからも大人しくしている。だが寵がないだけだ。第一側妃だから王子でも産めば、また返り咲くことも可能でしょう。
そしてルイス王子からの閨のおいは懲りずに度々あったが、ことごとく卻下した。
それに伴い今、寵をけているのは第五側妃のララベルだ。歳は私より一つ上の16才。茶の癖のあるふわふわした髪。目は深い翠していて側妃の中では最小年齢ということもあり大人しいタイプだった。
ローゼンリタが居なくなり、次の寵は自分だと思っていたナタリアがしいじめみたいなものをしているようだった。
例えば、ルイス王子が晝間に後宮にくることを伝えないとか、側妃同士の流會に呼ばないとか。
まあ、可いいじめと言えばそうだけれども。を傷つけている訳ではないから。でものけ者にされているから神的にはくる。
それならとララベルもローゼンリタのように寵を糧にして振る舞うようになった······と、ネネから聞いた。
私は基本、後宮にも行かないし流もほぼしていない。
最初の件があってルイス王子も側妃達との流は何も言わない。
ただ全く流を持たないのはダメなのでルイス王子が後宮に側妃達に會いに行く(夜ではない!)時に、たまに付いていくだけだった。
あっ!一度だけ側妃達との流會に行ったことがあるけれど、その時の會話が閨の話だった。
皆、ルイス王子にこれだけ自分はされいるという自慢大會みたいなものだった。
その時に今までネネに妨害されていた閨のことを聞いてみたけれど·····
「皆様は初めての時は痛かったですか?」
私が聞くと、側妃達はかなり驚いた顔をした。
「アリア様はまだルイス殿下と閨を共にしていないのですか?」
ナタリアが聞いてきたので
「ええ」
と頷いた。
「まあ!」
私の返答を聞いた側妃達がクスクスと笑い出した。
何よ!じ悪いわ!
ちょっとムッとした。
私の顔がし怒っている顔をしたのを見たナタリアが
「失禮しました。アリア様はルイス殿下にまだされていないなんて思いもよりませんでしたので。」
そう言ってまたクスクスと笑う。
何よ!ルイス王子と寢てないからって悪いの!?
「私わたくしは朝まで離してくれませんのよ。」
とマリーベル。
「私わたくしもですわ!ものすごく激しくて朝は起き上がれないくらいですわ。」
とナタリア。
「あら、私わたくしは大晝までは離してくださいませんわ。ふふふ」
と負けじとララベル。
「いえ、私わたくしなんて」
······そんなことどうでもいいわ!
私が聞きたいことの答えではないし!
側妃達は私のことは蚊帳の外に起き、また火花を散らしの戦いをしている。
そして最後には
「「「「やはりルイス殿下は絶○ですわよね!」」」」
で締め括られた。
このやり取りで二度と側妃達の流會には出ないと心に誓った。
それに私がルイス王子と閨を共にしてないことが分かって、自分たちの方がされていると思ってたらしい。
しバカにしたような態度を取るようになったのもある。
流會の時にルイス王子がし席を外したときのこと。
「アリア様、ルイス殿下に求められる為にはを大きくした方がよろしくてよ。」
ナタリアはその満なをゆさゆさと無駄に揺らしながら言ってくる。
確かに、側妃達は満なをしていた。
私も結構大きい方だと思うけどね。
貴達が巨なのよ!
「そうですわ!私わたくしはルイス殿下にされてますます大きくなりましたわ!」
「私わたくしも!」
·······また自慢話ばかりでうんざりだわ。
私のが小さかろうと、ほっといてしいわ!
決して小さい訳じゃないから!だから!(多分····)
そこからは私・に聞かせるように側妃達の自慢話が始まる。
正直、何度もルイス王子から閨のおいはあるし、それを拒否しているのは私!
と、言いたいところだけれど、きっと角が立つだろうから我慢する。
私より自分がされいると思っている側妃達。
そう思わせとけばいいと思っている。
今後、離縁計畫を実行する為には······。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
そんなこんなで我慢して半年以上経った。
婚禮に著るドレスを作していたのが出來上がった。
純白のドレスだ。
金に糸目はつけないとルイス王子は公言しており、ドレス自はかなり豪華なものとなっていた。
頭に著けるティアラなんて凄いこと!勿論ティアラの中心にはルイス王子の紋章であるユリのデザインが施されている。
ベールはシャルの糸で編んだものをにつけるつもりだ。
それはネネがコツコツと半年ほどかけて編んでくれたからだ。
ある日のこといきなりネネから言われた。
「アリア様、シャルの繭を分けてくれませんか?」
「どうしたの?何か作りたいの?」
「アリア様の婚禮に著けるベールを編みたいと思います。よろしいでしょうか?」
すごく嬉しかった。だけどネネも侍の仕事と家庭のこともあるのに大丈夫だろうかと聞いたら
「大丈夫ですよ!ネネはそんなにではありませんわ!」
ネネは私のベールを作る気満々だった。
私は無理をしないようにと言って、シャルの作る繭を毎日あげた。
そして三メートル以上のベールを編み上げたのだ。
無量!
とてもシンプルなベールだけれど、ムシュムシュの糸は沢もあるのでに照ったらとても綺麗だった。
それを明日の婚禮でにつける。ちょっと涙が出た。
ムシュムシュのシャルは無事に環境変化に対応して今は元気にいてくれている。
良かった·····。一時期は本當に危なかったけれど、何とか生き延びてくれた。
それを故郷のサマヌーン國のお父様に報告したら、かなり驚いていたが、「良かったな」と一言と手紙に書いてくれた。
ピューマもリンカーヌ帝國に慣れてきて、たまに晝間に私がピューマの背中に乗り郊外の森へ散歩もしている。最初は國民も恐れたりしたが、私が背中に乗っているのを見て、ピューマが危険な獣ではないと認識を徐々にしてくれて、歩いていると子供からは「ピューマだ!」と聲をかけてくれるようにまでなっていた。國民は皆親切で私をけれてくている。
たまに高齢者に拝まれたり、「神様!」と呼んだりするのは辭めてしいけど!
明日の婚禮の為に各國からお祝いに來てくれる使者がどんどんとリンカーヌ王國へと國している。
私は離宮にいる為會うことはないが。
挨拶はしなくていいのかとルイス王子に聞いたけど
「そんなの私だけでいいよ。アリアは婚禮の時に挨拶すればいいよ。」
と言われ會わせてくれない。皇太子妃たるもの挨拶しなくてはいけないと思うのだけれど、ルイス王子やヘルデス國王がしなくてもいいと言うので何も言えない。
だけど、サマヌーン國からの使者が來たら知らせて貰うことになっている。
そして······。
ランディからサマヌーン國からの一行が到著したと知らせがきた。
その一行は応接間で待っているとのことなので、ネネやキース達と一緒に向かった。
とはいえ、結構離れているので時間がかかったけれど。
「アリア様、こちらの部屋でございます。」
ランディが案をしてくれてドアを開けてくれる。
そしてそこにいる人に驚いた。
そこにいたのはサマヌーン國の皇太子であるギルバードお兄様とランクスがいたのだ。
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