ちゅん ちゅん

と小鳥のさえずりが聞こえるが

この男斉藤 城の朝は遅い

このまま眠らせていたら起きてくるのはお晝頃だろう

だが……

ピンポーン ピンポーン

と家のチャイムが鳴るが城は起きる気配もせずそのまま眠りについている

だがその眠りは強制的に起こされる事となった

「おーきーろー！」

「……………………」

「おきなさいー！」

と城の肩を摑み前後に振り始める

「ん？」

と流石に起きる城は重い目蓋を上げ

目を凝らしめて見ると

「起きた？」

とし苦笑しながら城を起こしてくれた

は

「あー未來か」

と何も無かったように再度寢ようとした城に

無言で未來は城から掛け布団を取っ払い

城を眠らせまいとしていた

流石に起きる城は未來に振り向き

文句を言おうとしたら

「何だよ その格好」

「え？」

とまじまじと見ている城にし照れながら

自分の服を見ている

「どうかな？」

「どうとは？」

と城はこの時未來はお灑落と言うものをいつどこで覚えたのかは知らないが

お灑落をしていて珍しく思っている城に

「その…似合う？」

と張しているのか誤魔化そうとしているのかし笑顔になりながらベッドに腰掛けている城に見せるように後ろに下がったが

「うん 合わない」

「！？」

城は格好の事では無く未來のお灑落が慣れて無く違和があり思っていたがついつい口に出てしまっていた

口に出したのは気づかずに

改めて未來の顔を見ると

「………………」

何故か膨れっ面をし頬を赤めて

「ば…ばかー！」

と毆られてしまった

「で？何で俺の家に來てるの？」

「はい？」

と何故か信じられない様な表をし

説明をしてくれた

「覚えて無いの？」

「ほら 昨日！」

と聞いていた城だが全く覚えていない

説明された事をまとめると

昨日一緒に下校をしている時に

明日休日となっており學校が無いためどっか行かない？とわれて城自が うん と頷いていたようだ

そして話しが進められ…

「で 迎えに來たんでしょ？」

「うーん」

「まさか本當に覚えて無いの？」

「まぁ」

と簡単に返す城に怒りが沸いたのか

急に不機嫌になり始め

ずかずかとドアノブに手を掛け

城に振り向き

「とにかく！早めに迎えに來たんだから

遅刻は無しね！」

と荒く閉められたドアを見て

城はまぁ良いかと気持ちを切り替え

支度を始めるのであった

「お待たせー」

と出て來た城に未來の反応は微妙な表であった

だが気持ちを切り替えるためかため息を付き

「今に始まった事じゃないけど…」

と城の服裝や髪型をジト目で見てくる

「もっとまともな格好にはれない訳？」

と髪はボサボサ服裝はなんだか適當に選んだ勘が滲み出ている

未來の言い分に城は反抗する

「俺だって結構これでお灑落な気分なんだぞ」

と言う城に未來は

特に何も言わずまじまじと城を見ている未來に城はし照れながら

「そんなに…まじまじと見るなよ…照れるだろうが…」

と遊び半分でをくねくねとさせながら言った未來は

「気持ち悪い」

と鋭い突っ込みがった

「ふぅーこれぐらいかな？」

とせめて髪ぐらいはと未來は城の髪をいじり始め

終わった後には城をんな方向から見る

そして「まぁ大丈夫か」とボソッと呟き

「さぁ 行こう！」

と急に明るくなると城を置いてさっさと歩き出す未來に付いていく城

「うーんどれが似合うと思う？」

「はぁ 面倒」

「何か言った？」

バスで駅に向かいそこそこ有名なショッピングモールに著いた城達はさっそく中にりまず服屋にり未來の服選びに城は付き合わされていた

「まぁ私はこれくらいか…」

と服を選び終わったのかこれから次に行く雰囲気になったが未來は何故かメンズの所で服を選んでいた

それを見て城は勘違いをし一応未來を止めにった

「いくらお前が心は男でも流石に男裝は…」

「あなたの服よ！服！」

といつも通りに漫才をやっていたのだが

未來は気を取り直し城に似合いそうな服を

選んでいく

そして 城は試著室にり著替え未來に見せていたがどれも未來は首を傾げて微妙な

表をしていた

「ま まぁ 今回はあんたの服は大丈夫だね…」

とフォローをれたつもりなのか

そんな事を言ってくるが未來が目を合わせない所を見てし心に傷がついた城であった

「じゃあ服も見た事だし次は何処に行く？」

と最高に楽しいというとびきりの笑顔になって城に問いかけた

普通の人はときめくかも知れないが

買いの荷の大半を持たされている城は

苦笑してながらたった一言

「どこでも」