《甘え上手な彼》♯33
*
高志は文化祭の準備で使う道の買い出しに向かっていた。
優一にもたされた、買いメモを持ち高志は近くのホームセンターに向かっていた。
「えっと……ガムテープにマジックペン……後は……」
メモを確かめながら、高志はホームセンターに向かっていた。
そんな道すがら、信號待ちをしていると、前方に見知った人が居る事に気がついた。
「ん、あれって……」
その正は、高志の後輩であり、優一に思いを寄せる、ちょっと変わったの子、秋村芹那だった。
「秋村さんも買い?」
「あ、八重先輩! こんにちは……優一先輩は一緒じゃないんですか?」
「殘念ながら、今日は俺一人だよ。秋村さんも文化祭の買い出し?」
「はい! 絶対に勝ちたいので!」
優一も燃えていたが、芹那もかなりのやる気だった。
目には炎を燈し、優一に負けたくないという気持ちが高志にも伝わってくるようだった。
二人は目的地が一緒と言うことで、二人揃ってホームセンターに向かっていた。
「そう言えば、秋村さんのクラスは何をやるの?」
「フッフッフッフ……それはもちろん、メイド喫茶です!」
「もちろんって……そんな文化祭ならメイド喫茶! 見たいなノリで言われても……」
「でも、一番集客もめそうですし、何より注目を集められます!」
「まぁ、確かに一理有るか…」
「先輩達は何をするんですか?」
「あぁ、俺たちは……」
ここで高志は言葉を詰まらせた。
テンションを売る店と言って、わかってもらえるだろうか?
高志は自分で言葉を考えていても、どう言う意味か説明が難しい事をじていた。
「えっと……願いを葉える店……って言ったらいいのかな?」
「なんですかその素敵な店! 行きます! 私絶対に行きます!!」
「あぁ、そうは言っても、公序良俗に反する事とか、違法行為はダメだよ? それに出來る事は、俺たちが出來る範囲でだし……」
「じゃ、じゃあ……優一先輩に、二人っきりでめて貰うことは!?」
「ごめん、多分あいつが全力で拒否すると思う」
「やっぱりですか……それなら、勝つしか無いですね!」
「勝ってもあいつはしないと思うけど……」
高志は肩を落としながら、苦笑いで芹那に答える。
そうこうしている間に、二人はホームセンターに到著し、目的のを購し學校に戻って行く。
「ねぇ、聞いても良いかな?」
「なんですか?」
「秋村さんって、なんでそこまで優一にこだわるの?」
「こだわる? う~ん……こだわるって言うか好きだから、好きになってしいって思うのは、當然じゃないですか?」
「そうなのか……いや、秋村ならその……なんだ……癖的な事を直せば、モテるんじゃないか?」
「それは私にM屬を捨てろと!?」
「いや、そうじゃなくて……優一意外にもいい人はいるんじゃ無いかと言いたくて」
「そうかもですね……でも、私は……優一さんを好きになっちゃっいましたから」
芹那は笑顔で高志に答える。
そんな芹那の言葉に、高志は更に芹那に尋ねる。
「じゃあ、好きって……どんな気持ちなのかな?」
「え? 確か先輩って彼居ますよね?」
「うん……でも、正直わからないんだ……俺は彼が好きなのかどうか……」
「? どう言うことですか? 好きだから付き合っているんじゃぁ……」
「好きだよ……でも、このが友達としての好きなのか、異としての好きなのか……和からないんだ」
高志の言葉に、芹那は考える。
なんと説明したら良いのか、どう言えばわかってもらえるか、芹那は頭を悩ませる。
「う~ん……えっとですね……人を好きになると、その人の事をずっと考えて夜も眠れなくなって……」
「毎晩ぐっすりだな……」
「じゃ、じゃあ! 彼さんが他の男の子と話してたら、そわそわしたり、気になったりしませんか?」
「まぁ、人付き合いは人それぞれだしな……」
「う~ん……じゃあ、話しが出來なくて寂しいとか……」
そう言われた瞬間、高志は最近の事を思い出した。
紗彌と突然話しをしなくなり、寂しさをじていた。
「それは……あるかもな…」
「そ、それですよ!!」
「うわ! びっくりしたぁ……急にどうしたの?」
「それですよ!! 好きっていう気持ち!」
「え?」
「いつも一緒にいて、話しをしていたのに、突然それがなくなって、先輩さみしいんですね!」
「ま、まぁ…」
「心配しなくても、先輩は彼さんにちゃんとしてますよ! だから、わからないなんて言わないで、自分の気持ちに正直になってください!」
「自分の気持ちに……正直にか……」
芹那にそう言われ、高志は考える。
紗彌と一緒居るのは楽しい、それになんだか安心もある。
それが急に無くなり、なんだか毎日がつまらなくじた。
數ヶ月前は、これが當たり前だったのに、いつしか高志は紗彌と一緒じゃ無ければ、毎日がつまらなくじるようになっていた。
「そうか……俺は……」
「わかりましたか?」
「あぁ……なんとなく……」
高志は芹那に微笑みながらそう言う。
自分の気持ちがわかり、なんだか安心した。
ほどなくして、高志と芹那は學校に戻ってきた。
高志はなんだか、無に紗彌と會いたくなった。
會って、しでも話しをしなくてはいけない気がした。
「優一」
「お、帰ってきたか、待ってたぜ~」
高志は芹那と校門で別れ、自分の教室に戻ってきた。
頼まれたを優一に確認してもらい、高志は代金をけ取った。
「なぁ、紗彌ってどこにいる?」
「ん、宮岡なら、さっき屋上の方に……」
「そうか……悪いけど、俺はし休憩してくる」
「あぁ、いいぞ。俺はお前が買い出しに行ってる間に、休ませてもらったからな」
「そうか、あんまり無理すんなよ」
「へいへ~い」
高志は、教室を後にし屋上に向かう。
學校は文化祭の準備で、何処もお祭り狀態だった。
放課後にもかかわらず、校舎には多くの生徒が殘り、高志はそんな生徒の中を早足で歩いて行く。
そして、高志は屋上のドアの前に到著した。
高志は一呼吸ついて、ドアを開けた。
「………」
そして、高志は見てしまった。
紗彌が見知らぬ男子生徒とキスをしている瞬間を……。
後は野となれご令嬢!〜悪役令嬢である妹が婚約破棄されたとばっちりを受けて我が家が沒落したので、わたしは森でサバイバルすることにしました。〜
「すまん、我が家は沒落することになった」 父の衝撃的ひと言から、突然始まるサバイバル。 伯爵家の長女ヴェロニカの人生は順風満帆そのもの。大好きな婚約者もいて將來の幸せも約束された完璧なご令嬢だ。ただ一つの欠點、おかしな妹がいることを除けば……。 妹は小さい頃から自分を前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢であるとの妄想に囚われていた。まるで本気にしていなかった家族であるが、ある日妹の婚約破棄をきっかけに沒落の道を進み始める。 そのとばっちりでヴェロニカも兵士たちに追われることになり、屋敷を出て安全な場所まで逃げようとしたところで、山中で追っ手の兵士に襲われてしまった。あわや慘殺、となるところを偶然通りかかった脫走兵を名乗る男、ロスに助けられる。 追っ手から逃げる中、互いに惹かれあっていく二人だが、ロスにはヴェロニカを愛してはいけない秘密があった。 道中は敵だらけ、生き延びる道はたった一つ。 森の中でサバイバル! 食料は現地調達……! 襲いくる大自然と敵の兵士たちから逃れながらも生き延び続ける! 信じられるのは、銃と己の強い心だけ! ロスから生き抜く術を全て學びとったヴェロニカは最強のサバイバル令嬢となっていく。やがて陰謀に気がついたヴェロニカは、ゲームのシナリオをぶっ壊し運命に逆らい、計略を暴き、失われたもの全てを取り戻すことを決意した。 片手には獲物を、片手には銃を持ち、撃って撃って擊ちまくる白煙漂う物語。 ※この物語を書く前に短編を書きました。相互に若干のネタバレを含みます。またいただいた感想にもネタバレがあるので読まれる際はご注意ください。 ※続編を別作品として投稿しておりましたが、本作品に合流させました。內容としては同じものになります。
8 54お人形令嬢の私はヤンデレ義兄から逃げられない
お人形のように綺麗だと言われるアリスはある日義兄ができる。 義兄のレイモンドは幼い頃よりのトラウマで次第に少し歪んだ愛情をアリスに向けるようになる。 義兄の溺愛に少し悩むアリス…。 二人の行き著く先は…!?
8 115妹との日常。
毎日投稿頑張ってます!(大噓) 妹のことが大好きな夢咲 彼方(ゆめさき かなた)。周りからはシスコンだとからかわれるが、それでも妹、桜のことが大好きなシスコン。 「桜!今日も可愛いな」 「えっ!ちょっ!やめてよ!気持ち悪いなぁ」 「がーん…」 「嬉しい… ボソッ」 「ん?なんか言ったか?」 「ン? ワタシナニモイッテナイヨ」 ツンデレ?妹とのハチャメチャ物語。 尚、いつの間にかツンデレじゃなくなっている模様… 月一程度で休みます… 最初の方は彼方が桜のことが好きではありません。途中から好きになっていきます。 あと、作者はツンデレを書くのが苦手です。 毎日投稿中!(予定なく変更の可能性あり) いちゃいちゃ有り!(にしていく予定) 最初はツンデレキャラだった桜ちゃん。 Twitter始めちゃいました⤵︎⤵︎ @Aisu_noberuba_1 フォローしてくれたら全力で喜びます。意味不明なツイートとかします。 本垢ロックされたのでサブの方です… 2018年11月7日現在いいね100突破!ありがとうございます! 2018年12月1日現在いいね200突破!ありがとうございます! 2019年1月14日現在いいね500突破!ありがとうございます! 2019年2月21日現在いいね1000突破!ありがとうございますッ! 2018年11月24日現在お気に入り100突破!ありがとうございます! 2019年1月21日現在お気に入り200突破!本當にありがとうございます! 2019年2月11日現在お気に入り300突破!マジでありがとうございます! 2019年3月28日現在お気に入り數400突破!!ウルトラありがとうございます! 2019年5月9日現在お気に入り數500突破! マジでスーパーありがとうございます!!!
8 76妹は兄を愛する
初めて好きになった人は血の繋がった二歳年上のお兄ちゃんだった。私が世界で一番欲しいのはたった1つ。大好きなお兄ちゃんの「愛」。
8 1867 Start
「傲慢」「強欲」「嫉妬」「憤怒」「色欲」「暴食」「怠惰」7つの欲望が交錯する青春ラブストーリー。
8 175親の操り人形は自らその糸を切ろうとしている
幸せな親に恵まれた青年 毒親に支配された少年 青年は交通事故に遭い、家族を失った。 少年は親から逃げ出し孤獨になった。 運命の悪戯は彼ら二人が出會うことから始まり、協力し合うことでお互い幸せを手に入れたかった。 しかし、青年が言った「交通事故を調べたい」この一言が二人の今後を大きく変えることになる…… ※カクヨム様、エブリスタ様にも連載中です。
8 188