《草食系男子が食系子に食べられるまで》第12章 後編2 草食系とお嬢様
高そうな機や椅子に、雄介は落ち著かない。
「どうぞ」
「あ、どうも…」
出されたお茶もなんだか高そうなカップにっていて、お茶菓子も高級のある一口サイズのケーキが、テーブルの中央に並べられている。 あまりにも場違いな場所に雄介は張が抜けない。
「まぁ、そうくならずに、リラックスしてくれたまえ」
「は、はぁ…」
笑顔でそう言ってくる社長。しかし、そんな事を言われても、雄介も簡単にリラックスする事が出來ず。背筋をばし、面接のときのような姿勢で座っていた。
「紗子君から話は聞いていると、思うが……一応これが娘の寫真だ」
社長さんはポケットから一枚の寫真を取り出し、雄介に向けて見せてくる。寫真には先日、紗子に見せてもらったの子が寫っていた。長くて綺麗なブロンドの髪に、小顔で大きな目のがそこに寫っていた。
「可いだろ~、私の自慢の娘なんだ!!」
「はぁ…見たじは普通のお嬢さんですけど?」
「まぁ、寫真だけだとそうなのだが……この子はもうかれこれ十年以上この家から外に出たことがないんだ……」
「え? 確か聞いていた話では、男嫌いという話でしたが、それと何か関係が?」
十數年この家に引きこもっていたとなると、學校はどうしたのだろうか? 雄介はそんな疑問も浮かべながら、社長さんに尋ねた。
「あぁ、実はね。あの子の男嫌いは相當なもので、男を怖がって外にも出られないんだ……勉強の方は、家庭教師をつけたりして何とかしていたんだが、この子ももう高校生だ。あまり親としても甘やかすわけにはいかない。だから、こうして克服するきっかけになればと、今日君を招いたんだよ」
「外に出られないほど……」
雄介はふと昔を思い出した。まだ、一人になって間もなく、紗子さんとも出會っていなかったころの自分を__ あの頃の自分もというものすべてが怖かった。怖くてずっと部屋にこもって泣いていた。
「私は、あの子には幸せになってしい。そのためなら何でもする! だから、わずかな可能にもすがりたいんだ! 強力してくれ!」
椅子から勢いよく立ち上がり、雄介に熱弁する社長さん。その様子から、本気で自分の娘の心配をしている事がわかる。
「分かりました、自分に出來る事があればいいですけど……」
「おぉ!! そうか! ありがとう! 早速娘に合わせよう」
そういうと、社長さんは部屋を出て行った。 正直雄介は、あまり生徒関わるようなイベントやそういった場所は避けていた。しかし、なぜ今回このような申し出をけようと思ったのか、それには雄介なりの考えがあった。
「紗子さんみたいに…まぁ、出來るかわからんけど……」
雄介は昔、紗子のおかげで、一般の生活が送れるようになるまでに、質を改善する事が出來た。もしかしたら、この子もそんな人に出會えれば、男恐怖癥でも外に出られないほどにはならないかもしれない。自分のように、普通に學校に通う事が出來るかもしれない。 昔の自分とその子を重ね合わせてしまい、雄介には無視したくても出來ない気持ちにmなってしまった。
「はぁ……まぁ、俺もこれを機に何とかにれるくらいになればな……」
そんな事を考えていると、社長さんが戻ってきた。
「すまない、待たせてしまったね。娘の部屋まで案するからついてきてくれ」
「あ、はい」
雄介と社長、そしてメイドさんの三人で娘さんの部屋に向かった。こんな初対面の男相手に、いきなり自室で大丈夫なのだろうか? と疑問を抱きながらも、三人は長い廊下を歩き、とある部屋の前で止まった。
「ここが娘の部屋だ。あ! まだ名前を教えてなかったね。娘の名前は織姫だ」
「紗子さんから名前の方は聞いています。なにが出來るかわかりませんが、頑張ってみます」
「すまないが、私はこれから仕事でね……後の事は彼に頼んであるから々聞いてくれ。嫌いなのにメイドを付き添わせて申し訳ないが、頼むよ!」
「はい、わかりました」
社長さんはそういうと、駆け足で廊下の奧の方に消えて行った。
「それではここからは私が、申し遅れましたが、私はこの家でメイドとして働いております。倉前恵莉奈クラマエ エリナと申します」
「あ、よろしくお願いします。倉前さん」
「はい、ではまずはお嬢様とドア越しで話してみましょう。お嬢様!!」
倉前さんはドア越しに大きな聲で聲をかける。社長の話から、雄介は若干の予想はしていたが、初っ端から対面で話すのは無理な様子だ。
「どうかしましたか?」
ドアの向こう側からの子の優しい聲が聞こえてきた。
「先日お話した通り、今村様をお連れいたしました。中にってもよろしいでしょうか?」
倉前さんがそういった後、しの沈黙があり、次の瞬間__
「い、いやぁぁぁぁ! じゃあ、倉前……あなたの側には……」
「はい、男が居ます」
「いやぁぁっぁぁぁ!! 妊娠するぅぅぅ!!」
雄介は顔も見ていないに対して失禮かとは思ったが、こう思っていた。
(ロクなじゃねーな……)
 嫌いの雄介からすれば、初対面から失禮な事を言われ、正直しイラっときていた。
「お嬢様! ご安心下さい! 妊娠はしません。するにはまず男がに……」
「いや、説明するなよ!」
思わずいつもの癖で突っ込みをれてしまった雄介。しっかりしたメイドだと思っていたが、すこし不安になってきていた。
「な、なんの用ですか……男なんかとは會いたくないし、半徑100メートル以にもいてしくないんです!」
「ですが、お話するだけでも……」
「兎に角嫌です! どうせ男なんて、暴でガサツでいやらしい事しか考えないんです!」
雄介は言われっぱなしもなんだか腹がっ立ってきたので、初めて織姫に向かって言葉を発した。
「だってあんま変わらないだろ? 自分勝手でわがままで都合が悪いとすぐに男のせいにする」
「な! なんなんですか! 失禮ですよ初対面のい人間に!」
「初対面の相手に、妊娠する~とか言っちゃう奴よりは失禮じゃないと思うけど?」
返事は返ってこなかった、しかし中から唸るような聲が聞こえるのを微かに聞いた。
「別に面と向かって話をしようって言うんじゃない。ここで良いからし話して見ないか?」
ドアの奧のに雄介は提案する。返事はなかなかかえって來ず。またしても沈黙が続く。するとしして__
「……部屋にはってこないでくださいね」
「あぁ、さて何から話すかな」
雄介は何を話したものかと、考えながらドアを見つめる。考えていると、倉前さんが椅子をもってきてくれた。俺はその椅子に腰かけて、ドアに向かって語りかけ始める。
「男の何が嫌なんだ? 俺はの我がままなところが嫌いだ」
「なんですかいきなり! 男のそういうところです! 失禮で下品なところです」
おそらくはドアの向こうで怒っているのだろう。聲がさっきよりも大きい。 さっきの発言に対して、倉前さんが何か言いたそうに、ジーっと雄介を隣に座ってみてくるが、雄介はこの際、倉前さんのことは気にしないようにした。
「ふーん。でも、君のお父さんも男じゃん?」
「それを言うなら、貴方のお母さまもではないんですか?!」
「あぁ、だから言ったじゃん。俺はの我がままなところが嫌いだって」
「その理屈だと、貴方は自分のお母さまも嫌いという事になりますが?」
その問いに、雄介は當たり前のように答える。
「あぁ、嫌いだよ。わがままなところはね」
「そ、そんなの屁理屈じゃないですか!」
わがままなところを強調していう雄介。 納得のいかない様子の織姫に雄介は淡々と話す。
「だから言っただろ? わがままなところが嫌いだって。今日の事だって、半ば強引に言われて仕方なく來たんだよ」
「それなら、なぜあんな質問を?」
「別に、正直これは俺にも言える事だから、偉そうには言えないけど。家族は別なんだよな、そういう対象って……」
「……」
織姫は黙って雄介の話を聞いていた。
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