《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》3話 眼鏡の王子様
あーあ…。やっちまった…。
「ミーシェさん?大丈夫?」
「ユ、ユウ?これは…。」
目の前には気を失った屈強な男達が転がっている。
「…見たよな?」
「え?」
「見たんだったら黙っててくれ。退學になると叔父さん達に迷かけちまうから。」
「…」
「はぁ…。」
「ユウ…。」
「…施設にいた時、俺がみんなの面倒を見てたんだ。先生に迷かけないように。その時ヤンチャなやつはどうしてもこういう奴らの恨みを買ってな。そいつらから下の子を守ってるうちに喧嘩だけは強くなっちまったんだよ。」
「…」
「言いたいことは分かるけど…黙っててくれ。」
「そ、その…助けてくれてありがとう。」
「え?あ、うん。」
てかいつの間にか普通の口調で喋ってた!
「ご、ごめん!さ、さあ、帰ろう…。」
「うん。」
「ははは…変なことになっちゃってごめんね…。」
「て言うか…さっきまでの口調で話してしいな。」
「へ?」
「さっきまでの方がいいと思うな。」
「そ、そうか…。」
「うん!そっちの方がいいよ。」
「じゃあ…ミーシェさんの前だけなら…。」
「うん。驚いたよ。普段からそうしてれば友達もできるんじゃないの?」
「うるせえ…。」
「ふふふ…ユウがいれば安心して帰れるよ〜。」
「そうですか…。」
2人は仲良く帰路につくのだった。
翌朝。
「おはよう、優くん。」
「え、江ノ島さん…おはよう。」
「ユウ〜!おっはよー!」
「ミーシェさん…おはよう。」
「おい藤山。」
「天城?どうしたの?」
「お前…昨日はミーシェさんと一緒に帰ったらしいな。」
「うん。本を貸す約束だったんだ。」
「ミーシェさん、彼とは関わらない方がいい。」
「え?なんで?」
「なんでって…彼はオタクだしそれに…遅刻だって多い。」
それどうでもいいだろ?
「それで?」
「それでって…。いいのかい?…分かった。これはまだ噂でしかないが…彼は評判の悪い施設出らしい。」
「え?優くんが?」
江ノ島が思わず口にする。
辺りのクラスメイト達もヒソヒソと話し始めた。
「それでも彼と一緒にいるのかい?」
「それで?」
「それでって…彼はあの施設出なんだぞ?不良が多い。藤山もきっとそうに決まってる。」
「私はそういうの気にしないし。何よりユウと話すのは楽しいけどな。」
「っ…。」
天城は納得いかないと言った顔で自席へと戻って行った。
「優くん、昨日はミーシェさんと帰ったの?それに施設って?」
「…江ノ島さんには関係の無いよ。」
「でも…。」
「ユウ、あのラノベ読んだよ。」
「お、どうだった?」
「面白かった。それに挿絵とか、表紙の絵が可くって…。」
「でしょ?続きあるけど…読む?」
「読む読む!」
周りのクラスメイトはまだ優の方を見て何やら話しているが、ユウとミーシェは気にせず話を続けていた。すると先生がってきた。
「席つけ〜。今から來週の校外學習の班を決めるからな〜。適當に班作れ。」
ははは…ぼっち殺しのイベントだな…。ミーシェさんは一緒に組んでくれるだろうか。
「ユウ、組まな…」
お、きたきた。
「優くん、一緒の班になろうよ。」
ミーシェが何か話そうとするが、先に江ノ島が話してきた。
「え?…お、俺は…。」
ユウはミーシェの方に目をやる。
お、おお…そんな悲しそうな顔されると…
「ご、ごめん!先に約束してた人がいるんだ。な?ミーシェさん?」
するとミーシェの顔がぱあっと明るくなる。
「うん!」
「なら私たちもれてよ。」
「えっとー…ミーシェさん?」
「いいよ。これで3人だね。」
「ううん、もうひとりいるの。由希ちゃん。」
クラスメイトの松山由希がやってきた。
「…よろしく、藤山くん、山田さん。」
「あ、うん。」
「でも男子1人はちょっと…。」
「良かったら僕もれてくれないか?」
「こ、小宮?」
クラス一の頭脳の持ち主眼鏡が特徴の小宮陸が話しかけてきた。
「余ってるんだ。」
「いい…けど…。」
「江ノ島さん、良かったらその班より俺たちの班に來ないか?」
「え…。」
なんなんだよこいつは。せっかくいいじに班が決まりそうだったのに…。
「さっきも言ったように藤山はあの施設出だ。関わらない方がいい。」
「…それは…そうだけど…。」
「馬鹿馬鹿しいな。」
「小宮…。どういう意味だ?」
「馬鹿げた偏見だ。僕はあの施設の人に助けられこそすれ、悪い印象なんてこれっぽっちも覚えなかったぞ?」
「なんだと?」
「藤山の何が気に食わないのか知らないが…それは差別だな。」
目線か天城に集中した。
「…くそ。」
天城は戻って行った。
「小宮…。」
「実は僕はあの施設の人に助けられたことがあるんだ。」
「そ、そうなのか…。」
「そういう訳で僕はそういったことは全く気にしない。仲良くしてくれると嬉しい。」
小宮は握手を求め、手をばしてきた。
「あ、お、おう。」
優はその手をとった。
その様子を見てはにかむミーシェがいた。
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