《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》59話 日常
「おはよー!菜々ちゃん!由希ちゃん!琴ちゃん!」
ミーシェが元気よく挨拶する。
「あ、おはよう!ミーシェ。」
「…おはよう。」
「おはようございます。」
「朝から元気だね。何かあった?」
「んふふ〜…実は私、ユウと…もがぁ…」
そこで優に口を塞がれる。
「ゆ、優くん?どうしたの?」
「ん〜!ん〜!」
「はいはい、お前は黙ってような。詳しい話は晝休みにする。陸も含めて屋上で。」
「わ、分かった。」
「ん〜!ぷはぁ!ちょっと!ユウ!死ぬとこだったでしょ!?」
「黙れ弾娘!こんな所で何話そうとしてんだよ!」
「朝から騒がしいな…。何かあったのか?」
「陸…。悪いなさっきも言った通りこの場じゃ言えないことなんだ。晝休みに屋上で頼む。」
「分かった。」
「それよりもお前はどうだったんだよ?」
「…何が?」
「デートだよデート。松山と一緒に行ったんだろ?映畫。」
「あ、ああ。」
「何か進展あったか?」
「そ、それは…まあ…」
「ふ…そうか…。友達として嬉しい限りだよ。」
「君…何かまた吹っ切れたか?」
「まあな…。俺は…ミーシェのことだけを考えてた。自分の気持ちに噓ついてたんだよ…。それを昨日ミーシェに指摘されてな…。そのなんんだ…。って俺のことはいいだろ?」
「ふ…吹っ切れたなら良かった。こういうことがあっても僕はもう必要ないかもな…。」
「何言ってんだよ?ミーシェにだって相談できないことはある。そういう時はお前を頼らせてもらうさ…。」
「ああ…。」
「おーし…みんな席つけ〜…」
ここで先生の間の抜けた聲が聞こえる。
優のクラスは現在修學旅行のために席替えをしたため、席は窓側の後ろの方で、いつものメンツ、略していつメンが固まっていた。
そのままHRが進んでいき、授業の開始時刻になった。
「ユウ〜!數學のしゅぐだい見ぜで〜!」
ミーシェが優に泣きつく。
「あ〜、はいはい、分かったから泣くな…。ほれ。」
「わぁ〜!ありがと!よっしゃぁ!終わらせるぜ〜!」
ミーシェは高速で宿題を寫していく。
「たく…こういう集中力を普段から発揮してしいもんだよな…。」
「あはは…そうだね…。」
「あ、そうだ…江ノ島に話しあんだけど…。」
「私?」
「そうそう。ちょっといいか?」
「うん。」
優は教室の後ろに江ノ島を呼ぶ。
「それで?話って?」
「これはミーシェには緒なんだけど…今週の木曜日…12月3日ミーシェの誕生日なんだよ。」
「あ、そう言えば…」
「だから放課後教室で誕生日會したいと思ってさ。」
「へえ〜…いいね!ケーキとか作ったりしてね。」
「だからミーシェに気づかれないように準備手伝ってくんねーか?」
「もちろん!由希ちゃんと琴ちゃんにも言っとくね!」
「ああ、サンキュ。陸には俺から言っとくわ。」
「うん!」
「しゃあ!終わったぁー!」
ここでミーシェからガッツポーズが上がる。
「ぐぅ〜…ぐぅ〜…」
「ミーシェさん、起きてください。」
「むにゃむにゃ…そんな…まだ食べれるよぉ…」
「起きろや。それに寢言の定番はもう食べられない。だろーが。」
そう言ってミーシェの頭をペシっと叩く。
「ふにゃ?…あれ?みんな集まってどうしたのぉ?」
「次移教室だぞ…。」
「たく…いつまで寢てるんですか…。」
「あ…ははは…ごめんね〜。」
「ほら、行くぞ。そしてよだれ拭け。」
「あ…。ありがと。」
そう言ってミーシェは口元を拭う。
育の時間
「ふっ!」
天城がラケットでサーブを撃つ。
「…」
この日はテニス。
優と天城はペアを組んで対戦をしていた。
「どうした?この程度か!」
「…はあ…てか俺、陸と組んでたんだけど…。」
「いいから対決しろ!」
「はいはい…。」
「言っておくが負けたらミーシェさんのことは諦めてもらう!」
天城がそんなことをぬかしながらサーブを撃つ。
「…あ?」
「…へ?」
バゴンッ!
「かはっ!?」
優は間髪れずに打ち返し、ボールは天城の天城に當たった。
「ぐあ…あ…」
天城は膝から崩れる。
「おら、立てよ。まだ試合の途中だぞ?」
「ぐぅ…くそ…ふっ!」
サーブを撃つ天城。
バゴン!
ドスッ!
「はうっ!!」
またしても天城の天城がお詰みになられる。
次の時間。
「ん?天城はどうした?」
「…保健室です。」
男子生徒の多くは自分の間を抑えていたとかいないとか。
晝休み
「みんな集まったよ?」
「あ、ああ。なら早速本題にるけど…」
「私達…同棲始めました〜!」
「「「「…」」」」
「ど、どうしたの?」
「いや…ねえ?」
「君たち…ほとんど同棲していたようなもんだろ?」
「…今更?」
「そうですね…。」
「え…えぇ…反応薄…。」
「だってねぇ?」
「ああ。話はそれだけか?」
「あ、ああ。」
「じゃ、ご飯にしよ?」
「そ、そだね。いただきます。」
「いただきます。」
…
いや…この話終わり?
終わりなのか…。
まあ…
…いっか…。
「いただきます。」
そうしてミーシェの手作り弁當を頬張るのだった。
今回は學校での日常を書いてみました。
この話も記念すべき100話目です。
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