《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》66話 冬休みがやってくる
──笑い合ってさよなら♪
「さっすがミーシェ!上手いね〜!」
江ノ島はマラカスを振る。
「…100點行くんじゃない?」
「えへへー…そんな褒められると照れるなぁ…。」
「あ、點數出ました。98點ですよ!」
「う〜ん…98か〜…まあまあかなぁ…。」
「…98でまあまあって…。」
「よーしっ!どんどん歌うよ〜!ユウ!陸くん!一緒に歌おうよ!」
「あ、ああ。」
「僕はいい。二人でやってくれ。」
「まあまあ、そう言わずにさ。」
「…私、陸の歌聞いてみたいな。」
「わ、分かった…。」
「ヒュー!そう來なくっちゃ!」
優はいつメンのみんなと一緒に期末テストの打ち上げとしてカラオケに來ていた。
「…へぇ…陸って結構歌上手いんだね。」
「ま、まあ君たちと親しくなる前はミーシェと優にカラオケに散々付き合わされたからな…。やっていくうちに上手くなった。」
「…へぇ…。」
「どうした?」
「…い、いや…別に…」
「あ、分かった〜!由希ちゃん陸くんとデュエットしたいんでしょ〜?」
「…べっ、別にそんなこと…!」
「…やりたいのか?」
「…そ、それは…」
「あはは、照れてる由希ちゃん可い〜!」
「…ちょ、菜々!何言って…」
「…はぁ…」
陸は手を差し出す。
「一緒に…歌わないか?」
「…り、陸がそこまで言うなら…歌ってあげないことも…ない…。」
「「「「…ツンデレ…」」」」
「…う、うるさいっ!」
「いや〜歌ったね〜。」
「…そうだね…。」
「ふふ、由希ちゃん、陸くんとのデュエット楽しかった?」
「…ま、まあ…。」
「あ、俺録畫してるぞ。」
「「(…)え?」」
優はスマホから2人の歌聲を再生する。
「…ちょ、藤山くん!いつの間に撮って…」
「それ僕に送ってくれ。」
「…ちょっと陸!」
「おけおけ、グルにっとくわ。」
「…や、やめてよ!」
「冗談だって。陸だけにやるよ。」
「…もう…」
「ふふふ、由希ちゃん可い〜。」
そう言って松山の頭をでるミーシェと江ノ島。
「…うう〜…」
「わ、悪かったって。そんな唸るな。」
「…たく、じゃあ晝ごはん奢りね。」
「は?」
「え!いいの?!優くん!」
「ちょ、待てって…」
「わぁい!ありがとう!ユウ!」
「ごちそうさまです。」
「僕は和食がいいな。」
「…私パンケーキ。」
「サイゼ行こうよ!」
「私は別にどこでも…」
「じゃあとりあえず駅前のモール行こ〜!」
「は?ちょ、マジで待てって〜!」
「はぁ…」
駅前のサイゼでため息をつく優。
「…どうしたの?藤山くん。」
「元兇が何言ってやがる元兇が。」
「…ごちそうさま〜。」
そう言ってパスタを食べる松山。
「はぁ…陸、お前の彼だろ?なんとか言ってくれよ。」
「そうだな…由希、そのパスタ一口くれ。」
「…あ、うん。はいあーん。」
「そういう事じゃねえよ。イチャつくなバカップル。」
「優くんがそれ言っちゃう?」
「それよりさ、この後どうする〜?」
「…ゲーセン?」
「お、優、ホッケー決著つけないか?」
「おいおい何言ってんだ。俺の勝ちだったろ?」
「君こそ何言ってるんだ。決著はまだついていないだろう?」
「…おもしれぇ。」
優は財布から5000円札を出してテーブルに置く。
「払っといてくれ。釣りはミーシェに渡しといてくれればいい。行くぞ、陸。」
「ああ。」
優と陸はゲームコーナーに向かって行った。
「それで?何か言うことは?」
優の前で正座をするミーシェ。
「あ、はははは…」
「何笑ってんだよ?」
「だって…ねえ?」
「なんだ?」
「だ、だってユウが5000円も置いてくから…!」
優と陸のホッケー対決は結局引き分けで終わり、戻ってくるとミーシェが暴食を繰り広げていた。
「みんなの分払ってもまだ2000円くらい余ってたから…つい…」
「お前なぁ…」
「て、てへぺろっ!」
「…か、可いから許す。」
「わぁい!ユウ!デザートも頼んでいい?!」
「…一つだけだぞ。」
「わぁい!」
「ははは…優くん相変わらずミーシェに甘いよね〜。」
「そ、そうですね…。」
「そう言えばさ、スキー行くけどみんなってスキーウェア持ってる?」
江ノ島が皆に聞いた。
「俺はあるぞ。」
「僕も問題ない。」
「…私はこれから買おうかなって。」
「私も無いな〜。」
「私もまだ買ってないです。」
「じゃあさ、今度子會兼ねてみんなで買いに行かない?」
「あ、いいね!」
「子會ですか…。いいですね。」
「…いつにする?」
キャッキャと話し出す子達。
「なんか既に子會始まってるような…」
「優、僕達はその日映畫でも見に行かないか?君の紹介で見たアニメ映畫やるんだろう?」
「おお、全部見たのか?」
「まあね。」
「分かった。」
「いや〜、冬休み楽しみだなぁ…。」
「そうだね〜…皆は大晦日どっか行くの?」
「僕の家は親戚がが家に集まるから僕からは行かないな。」
「あ、そう言えばミーシェ。大晦日はおじさんとおばさんうち來るからな。」
「ま、まじ?」
「ああ、お前は顔出すだけでもいいしなんなら姉さん達のとこ帰ってもいいぞ。」
「挨拶はするよ。」
「…私は別に家でのんびりかな。」
「私も。」
「私は親戚の家が近いので。」
「じゃあさ、お正月はみんなで初詣行こうよ!」
「さんせー!」
「そうだな…。」
「あ、お姉ちゃんに著著付けてもらおうかな〜。」
「…へぇ…いいなぁ…著。」
「あ!お姉ちゃんに頼んどこっか?」
「いいんですか?」
「うん!多分大丈夫。」
「著かぁ…楽しみだなぁ…。」
吐く息も白くなり始めた。
冬休みがやってくる。
ギリギリ間に合わなかった!
アイムソーリー。
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もしも変わってしまうなら
第二の詩集です。
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