《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》67話 平和な平和な冬休み 〜優とミーシェの場合〜
冬休み。
學生が冬に誰もが楽しみにしている一大イベントだ。
今日は冬休み初日。
場所は某アパート。
そこに住んでいる二人の住人の一日を覗いてみよう。
「ほら!ユウ!朝だよ〜!」
「う?う〜ん…もうちょっと…」
「ダメ!起きなさい!」
そう言ってユウから布団を取り上げるミーシェ。
「さむい…返せ〜…」
「おっと…そう簡単には渡さないんだから…起きなさい!」
「今日から冬休みなんだからしぐらいいだろ〜…」
「ダーメ!そんなこと言ってると休み明け起きるの大変になっちゃうよ!」
「う〜ん…えい…」
「へ?」
優はミーシェの手を引く。
「きゃっ…」
「はぁ…溫かいなぁ…ミーシェは…」
「ちょ、ちょちょちょ…ユウ!」
「いいじゃねえか…このままもうし…」
優はミーシェのに手を回す。
「ユウ…
…じゃなくて!ダメっ!ユウ、起きてよ〜!ユウってば!…危なかった…。」
「わーったよ…。」
優は眠い目をりながら起きる。
「ユウ、今日バイトは?」
「ん〜?ああ…6時から…。」
食卓には味噌と焼き魚、漬など一般的な和食が並んだ。
「6時からか…。」
「ああ。それまでは家でゴロゴロするかな…。せっかくの休みだしな。」
「そうだね。」
「てか味噌味いな…。今日はえのきと豆腐か。」
「うん!ふふふ…々材考えてやってるんだ〜。リクエストあったら言ってね?」
「おお、考えとくわ。…この漬はぬか漬けか?」
「うん!お隣の牧原さんからぬか床分けてもらったから…。々調べてやってみたんだ〜。どお?味しい?」
「…ちょっとしょっぱいかな…。」
「う〜ん…やっぱりかぁ…。ぬか漬け難しいなぁ…。」
「まあこういうのは積み重ねだろ?」
「うん、待っててね、味しいぬか漬け作るから。」
「楽しみに待ってるよ。…ごちそうさま。今日も味かったよ。」
「ふふ、うん、ご末さま。」
その後優とミーシェはゲームに沒頭していた。
「このっ!」
「おっ、やったな…そら!」
「あー!負けたー!」
「はっ!俺に勝とうなんて100年はえーんだよ!」
「も、もう1回!次は絶対勝つし!」
「何度やっても同じだぞ〜?」
「むぅ…絶対勝つし!」
そのまま再びゲームを始める。
結局ミーシェは優に勝つことは出來なかった。
「ふえーん!もう1回〜!」
「えぇ…もういいだろ…。」
「勝つまでやる〜!」
「ミーシェ、無理だって。やめとけ。」
「うう〜…このまま終わるのやだっ!」
「…そう言えば腹減ったな。」
時刻は11時半を回っていた。
「え?」
ぐぅ〜…
ミーシェのお腹の蟲が鳴く。
「ご、ご飯にしよっか。」
「ああ。頼む。」
「う〜ん…そうだ、うどんにしよう。」
「おお、寒いし丁度いいな。」
「一緒に作る?」
「任せとけ。盛り付けは得意だぞ。」
「あはは…。」
「冗談だよ。まあ姉さん達よりましだから大丈夫だ。」
「じゃあまず小麥を…」
「そこから?!」
結局晝にありつけたのは1時半だった。
そこから優は晝寢をし、バイトまで寢るのであった。
「じゃあ行ってくるけどちゃんと1時間は勉強するんだぞ?」
「分かってるって。夜ご飯は?賄い?」
「いや…ミーシェのがいい。」
「ふふ、分かった。作って待ってるね。」
「おう。帰る時電話するわ。」
「はーい。いってらっしゃーい。」
「行ってきます。」
「おはようございまーす。」
「あ、藤山先輩…おはようございます。」
「おう。おはよう樹。6時からは俺と樹だけか?」
「いえ、後金子くんが來ますよ。」
「ふぅん…げ…今日ホールかよ…。」
「先輩目付き悪いですもんね。」
「うるせ。それは関係ないだろーが。」
「きゃー…怖ーい。」
「優くーん、樹ちゃーん。悪いけど混んできたから早めに出勤してくれる〜?」
「「あ、はーい。今行きまーす。」」
「優先輩、今日賄いっすか?」
樹と同じく後輩の金子  昌暉かねこ  まさきが優に聞いた。
「いや…帰ってから食うよ。」
「…藤山先輩最近賄い食べませんよね…。」
樹が気づいたように話した。
「ああ…作ってくれてるからな…。」
「え?優先輩一人暮らしでしたよね?」
「…ああ、今は二人暮らしなんだよ。」
「藤山先輩もしかして…ミーシェ先輩と?」
「まあな。」
「え?優先輩彼いたんすか?!初耳なんすけど?!」
「お前に言ってねぇもん。」
「ちょ、なんで教えてくんないんすか〜…。」
「逆になんで言わなきゃいけないんだよ…。」
「金子くん、藤山先輩。上がります…お疲れ様でした…。」
「え?あ、ああ…お疲れ。」
「お疲れ〜。」
「さて、俺も上がるわ。お疲れさん。」
「お疲れっす〜。」
「ただいま〜。」
「あ、ユウ〜!おかえりなさ〜い。」
帰ってきた優に飛びつくミーシェ。
「おっと…帰ってきた途端飛びつくのやめろよな…。」
「え?嫌なの?」
「全然。むしろウェルカムだわ。」
「ふふふ、今スープあっためるね。」
「サンキュ。…なんかこうしてるとあれだな…。新婚さんみたいだな。」
「…へ?」
「ほらさ、帰ってきてご飯が用意してあるってドラマとかでよく見る風景だろ?なんかこうして見ると新婚みたいだなって思ってさ。」
「た、確かにそうだね〜。はい。今夜はパンにしたよ。」
「おお、洋食だな…。」
優の前にはパンとコーンスープ、ハムエッグなどの洋食が並んだ。
「いただきます。」
「どーぞ。」
そして夜。
「ユウ…寒いから今日一緒に寢よーよ。」
ミーシェが枕を持って優の部屋にやってきた。
「いいけど狹いだろ?」
「狹くていいじゃん。溫かいし。」
「分かったよ。ほら、おいで。」
優は壁側を空け、ミーシェを迎える。
「お前壁側じゃないと落ちるからな…。」
「えへへ…。ユウの匂い…。」
「良いもんじゃないだろーに。」
「ううん…いい匂い…。」
「そうか?」
そう言って自分の匂いを嗅ぐ優。
「ふふふ…いーの。」
「馬鹿…あんまくっつくなって。…苦しい。」
「だって寒いんだもーん。」
「たく…。」
そう言いながらもミーシェのに手を回し抱きしめる優。
「ふふふ…」
「…おやすみ。」
「おやすみなさーい。」
こうして一日が終わる。
これが優とミーシェの平和な平和な冬休みの一日。
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