《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》69話 平和な平和な冬休み 〜浮気?〜

「え?!それホントなの?!菜々ちゃん!」

喫茶店にミーシェの驚きの聲がこだます。

「ちょ、ミーシェ、靜かに。」

「ご、ごめん!」

冬休みにって3日。ミーシェは優の用事のため、姉たちの家に帰っていた。

「でもそれってホントなの?」

「よく分からないんだけど…

…優くんとミーシェじゃないの人が楽しそうに歩いてたって。ほかのクラスな子が言ってたの。」

「そ、そんな…。」

「いや!でもホントかどうか分からないから!」

「そ、そうだよね…ユウ…そんな事しないよね…?」

「…でもミーシェ藤山くんとは2日間會ってないんでしょ?」

松山が聞く。

「う、うん…。」

「…もしかして…」

「ゆ、由希ちゃん!それを言ったらダメだよ!」

「もしかして私…浮気…されてるのかな…。」

「ミーシェ…そんな事ないよ…。優くんミーシェのこと本當に大切に思ってたし…。」

「浮気だったら私…私ぃ…」

ミーシェの目が潤んでいく。

「ちょ、由希ちゃんがあんなこと言うから!」

「…でも分からないじゃない。」

「それは…そうだけど…」

「うぅぅぅ…」

ミーシェは項垂れる。

「…ミーシェ、こんな所で項垂れてる場合じゃないわよ。」

「…え…?」

「…藤山くんは?今どこにいるの?」

「用事があるとは言ってたけど…分かんない…。」

「…なら張り込むしかないわね!」

「ちょ、由希ちゃん?変なスイッチってない?」

「…行くわよ、菜々、ミーシェ。3人で真実を突き止めるのよ!…じっちゃんの名にかけて!」

「「ソレチガウ。」」

そんなこんなで3人は張り込みをすることになった。

「…で?」

「なんで私たちも參加してるんですか?」

陸と花園が呆れたように尋ねた。

「いや、二人とも頭いいから知恵を借りようと思って…。」

「私だって暇じゃないんですよ?」

「…だが優が浮気ってのは気になるな。」

「た、確かに…」

花園も頷く。

「…陸は?藤山くんが浮気してたらどうするの。」

「毆るな。」

「…な、毆るんだ。」

「當たり前だろう。ミーシェは友人だ。友人を悲しませるのは許さん。それに優は親友だからな…。僕が目を覚まさせてやらなきゃだろう?」

「…陸…そうだね…。」

「しっ!誰か來たよ!」

優の部屋の前に立つ1人の

年は2個上くらいだろうか。

「あ…あぁ…やっぱり…」

「ま、まだ決まったわけじゃないよ。」

「…あ、出かけるみたい。」

「直ぐに追いましょう。」

琴ちゃんもなんかのってない?」

「こ、コホン。そんなことありません。」

「そう…?」

優とそのは話しながら歩き出した。

そのまま2人はデパートに向かった。

しかも売り場は。

「…ふ、婦人服…。」

「まさかとは思いましたが…」

「…まあ下著売場じゃないだけマシね。」

「あああ…」

ミーシェは青ざめて頭を抱える。

「ま、まだ決まったわけじゃないよ!」

「そ、そうです。藤山さんを信じましょう?」

「ユウ…。」

そのまま2人はアイス売り場でアイスを買っていた。

「楽しそうだな…ユウ。」

「ミーシェ…。」

「私とじゃ…つまらなかったのかな…。」

目の前の景を見て何もフォローが出來ない皆。

すると決定的な場面がミーシェに追い打ちをかける。

「一口ちょーだい。」

そう言って優と一緒にいたは優のソフトクリームを一口舐めたのだった。

「ユウ!!」

ミーシェは思わず飛び出す。

「ちょ、ミー…」

江ノ島が止めようとするが止めようとしたのを由希が止めた。

「…ここで私達も出たら余計ややこしくなるわ。今は見屆けましょう。」

「ユウ!!」

「…ん?ミーシェ?!何やってんだこんな所で?」

「…バカッ!」

バチンッ!

優の頬を叩く。

「ってぇ!急にどうした?!マジで!」

「ユウ…私じゃ嫌なの?!」

「はぁ?!」

「私は…私はユウのこと…大好きなのに…!」

ミーシェはその場に崩れる。

「え?は?」

ギャラリーも集まりだして、修羅場か?などの聲が聞こえる。

「まじなんの話?」

「だって…そのの人と浮気してるんでしょ…!」

「…ミーシェ…お前なんか勘違いしてないか?」

「…え?」

「…落ち著いたか?」

「う、うん。」

ミーシェはお茶を1口飲む。

「自己紹介が遅れてごめんなさいね。私は雫井  奏しずくい  かなで。雫井は優のお母さんの舊姓。優のお母さんの兄の娘よ。」

「…つまり叔父さんの娘で従姉妹だ」

「ちなみに年は21でもう婚約者もいるから。」

「あ…はは…私の早とちりだったみたいで…。

…ごめんなさい!!!」

ミーシェは機に頭をつけんばかりに謝る。

「いいのよ。私も誤解を産んじゃったみたいだし。…それよりもあなたがミーシェちゃんね…。」

「は、はい…。」

「ユウ、あなたいい彼持ったわね。あなたにはもったいないんじゃない?」

「うるせ。」

「ふふふ…じゃあ私はそろそろ帰るわ〜。久しぶりに優の顔も見れたしね。ミーシェちゃんのこと送ってやりなさいよ?」

「…おう。」

そう言って優の従姉妹、奏は去っていった。  

「…ユウ…ごめん…私…。」

「いいんだよ。俺こそ誤解を招いて悪かった。奏姉さんが久しぶりに會いたいって言ったから相談に乗ってもらうついでに遊びに出てたんだ。特にそういう気もないし婚約者いるし姉貴みたいなじだよ。安心しろ。」

「うん…。」

「さて、家戻るか?」

「…うん。」

家に著いた優とミーシェ。

「…それにしてもこんなこともあるもんなんだな。」

「うっ…私の早とちりで…面目ないっす…。」

「でも結構傷ついたな…。」

「え?」

「俺ってそんなに信用ないんだな…。」

「そ、そんなこと!」

「でも浮気だと思ったんだろ?」

「そ、それは…」

「だったら俺がミーシェ一筋だって事ちゃんと教えてやらないとな。」 

「…え?…っ…んっ!」

優はミーシェの口を塞ぐ。

「ぷはっ!ちょ、ユウ?!」

「言っとくが拒否権ないから。俺結構傷ついたんだぞ?お前に…信用されてないんだなって思って。」

「そ、それは…ごめ…ひゃっ!?な、何をするの…?」

「言ったろ?俺がミーシェ一筋だって教えてやるって。」

「お、教えるって…?」

「もちろん…でな。」

「きゃっ!」

優はミーシェをベットに押し倒した。

「え…う、噓…ひゃっ…そこ…ダメ…だめぇ〜…!」

間に合わんかった〜!

遅すぎたw

ごめんなちゃい。(๑>؂•̀๑)テ

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