《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》81話 平和な平和な?冬休み 〜家族になろうよ〜
今日12月31日。
大晦日である。
「なんか…張するな…。」
「そ、そうだね…。」
ミーシェの母のストーカー事件から次の日。
優はミーシェの母に呼び出され、ミーシェの家に來ていた。
「おじゃまします…。」
優はミーシェと共に母親、父親の前に座る。
「寒い中ごめんなさいネ。」
「いえ。」
「今日呼んだのはミーシェの事で話があるの…。」
「はい。」
「昨日1日あなたたち二人を見てて悔しいけど確信したわ…ミーシェには…あなたが必要よ…。」
「ママ…。」
「それでもあなたの気持ちは分からない…だから昨日はあなたの様子もしっかりと見せてもらったわ…。ユウくん…あなたにも…ミーシェは必要みたいネ…。」
「…はい。」
「はあ…ミーシェ。お腹すいたからおしるこでも作ってきなさい。」
「え?おしるこ?」
「ええ!ミーシェの甘ーいやつ!」
「わぁーい!」
「俺も手伝おう。」
ミーシェとミーシェの父が席を立つ。
「あなたとは一度二人きりで話がしてみたかったノ。」
「はい…俺もです。」
「あなたに…ミーシェを幸せにする覚悟はあるのかしら?」
「幸せにできるかは…分かりません。でも…守りたいとは思ってます。」
「そう…。あの子は…昔からよく笑う子でネ?ロシアにいた時もよく笑ってたわ。それでも…あなたの隣りにいる時はその時以上に笑ってた…。」
「…」
「…あの子の顔から笑顔が消えるようなことがあればあなたの事…許さないわよ?」
「ええ…お母さんと俺の守りたいものは一緒ですから。俺はミーシェの笑顔を守りたいんです。」
「それじゃ…ミーシェのことをよろしくお願いします。」
そう言って丁寧に頭を下げるミーシェの母。
「はい!」
「じゃあミーシェの事…手伝ってきてくれる?」
「はい。」
「あっ、ユウ。」
「おう。おしるこ…どうだ?」
「今小豆煮てるの!」
「おお…味そうな匂いだな…。」
「でしょっ?砂糖たーっぷりれたんだ〜!」
「…ちゃんと歯磨きしろよ?」
「わ、分かってるって!」
楽しそうにおしるこを作る2人を後ろからの見つめるミーシェの母。
「お前も…分かったか…。」
その隣に父親が腰を下ろす。
「ええ…あの子のしあわせ…私が奪うところだったのネ…。」
「彼なら大丈夫さ…彼はミーシェのことを俺たち以上に大切に思ってる…。それが見てわかるからね…。」
「…ええ…。」
「という訳でミーシェ。あなたは帰るべき家に帰りなさい。」
「え?」
「あなたはユウくんと一緒にいたいでしょう?」
「…確かにユウの事…大好きっ!でもね…せっかく日本に帰ってきたんだから今はママ達と一緒に居たいなぁ…。」
「ミーシェ…!」
「えへへ…ダメ…かなぁ?」
「そんなわけないじゃない!」
「わっ!ちょ…ママぁ…」
その様子を眺めるミーシェの父と優。
「なんだか取り殘された気分だな…。」
「そ、そうっすね…。」
「そうだ…暫くは君もうちに泊まらないか?」
「…え?でも…」
「なーに。部屋ならミーシェの部屋を使えばいい。」
「で、でもっ…」
「そーだよっ!」
そこにミーシェも加わる。
「ちょ…おいミーシェ?」
「だってそうすれば解決じゃん!」
そういうのはミーシェの母。
「はぁ?!」
「そうだ!そうしなさい!」
「ちょ、ちょちょ…お父さん?!」
「ユウ!そうしよ?!」
ああ…なんかあれだな…ミーシェが3人に増えたみたいだな…。
「わ、分かりました!今日は泊まります。だけど明日叔父と叔母が家に來るんです…。」
「アラ?そうなの?」
「はい…。」
「分かったわ!あなたに合鍵作ってアゲル。」
「…へ?」
「私…あなたのこと気にったのよ…。ミーシェの彼ってことは息子同然デショ?」
「そう…なんですか?」
「そうだ!そうしなさい!」
「わぁーい!家族が増えた〜!」
「そんな…ペットがうちに來たみたいなノリで言うなよ…。」
…なんか…この家族に振り回されっぱなしじゃね?俺。
そう思いながらも爽やかな笑顔の優だった。
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