《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》83話 平和な平和な冬休み 〜新年〜
「おう…あけましておめでとう、陸。」
「ああ…あけましておめでとう優。ミーシェは?」
新年。
その日の朝陸は皆で初詣に行くため、ミーシェの家に集合していた。
「今お雑煮作ってる。」
「そうか。」
「あ!陸くん!あっけおめ〜!」
「ふ…おめでとうミーシェ。相変わらずだな。」
「あ!陸くんもお雑煮食べる〜?食べるよねっ!」
「あ、ああ…貰うよ。」
「上がって上がって!寒かったでしょ〜。」
「お邪魔します。」
「そう言えば陸くんうちに上がるの初めてだよね。」
「そう言えばそうだな。」
「お姉ちゃんたちにちゃんと紹介するね!」
「ああ。」
居間にいるサラとベル、そしてミーシェの両親に向き合う。
「あけましておめでとうございます。ミーシェの友人の小宮陸です。」
「ご丁寧にドウモ。ミーシェがいつもお世話になってるわネ。」
「あけましておめでとう。」
「あけましておめでとう。保健室でたまに會うわね。由希からもたまに聞くわよ〜?改めてよろしくね?」
「おめでとう。キャンプぶりね、陸くん。」
「あ!そっか!お姉ちゃん達は會ってるんだね…。」
手早く挨拶をすませるとインターホンがなる。
「あ!菜々ちゃんたち來たかな?」
「…お邪魔します。」
「あ、あけましておめでとうございます!」
「おめでと〜う!菜々ちゃん!由希ちゃん!」
「いらっしゃい。わざわざ寒い中ミーシェに會いに來てくれてありがとね。」
「…あ、ベルせんせ。」
「おはよう。由希。」
「あれ?ベルちゃんと由希ちゃんやっぱ仲良いじ?」
「…保健室で良くお話してるの。」
「陸くんの事とかね〜?」
「…ちょ!ベルせんせ!」
「ごめんごめん。」
「高木くんと仲町くんは來ないんだっけ?」
「ああ、あの二人は今凜の婆ちゃん行ってるってよ。」
「じゃあ後は琴ちゃんだけだね。」
そういった時にインターホンがなる。
「あ、來たかな…。」
「お、遅れてすいません。」
「あら?見ない子ね。」
「あ、その…私は花園琴と言います。その…あけましておめでとうございます。」
「おめでとう。私はミーシェの姉の山田サラ…。よろしくね?」
「や、山田サラってあの…畫家の?」
「あら?知っててくれてるの〜!」
「は、はい!よく展覧會行きます!」
「そう!ありがとね?」
「い、いえ!本當に素晴らしいので…。」
「そんな褒めてくれるなんて嬉しいわ。」
「私は知ってるかもだけど山田ベル。」
「あ…山田先生…。」
「ふふ、あけましておめでとう。」
「おめでとうございます。」
「さ!みんな揃ったわネ!オゾーニ食べまショ!」
「さ、著付けするから男子はちょっとまっててね〜?」
お雑煮も食べ終わり、くつろいでいるとサラが陸と優に告げる。
「はい。」
「よし陸、將棋でもやるか?」
「言っておくが僕は強いぞ?」
「むところだ。」
「やば…4局目でもう詰んだ…。」
優が將棋盤を張り付くように見ながら呟いた。
「言ったろ?僕は強いって。」
「いや、こんな強いのは聞いてないって。」
「ほお…中々やるね…陸くん。」
「あ…お父さん…。」
「どれ、俺とやらないか?」
「いいですよ。やりましょう。」
「っ…7局目で詰んだ…。」
ミーシェの父は將棋盤を凝視して呟いた。
「王手です。」
「くっ…けっこう自信があったんだがな…。」
「マジか…陸強すぎだろ…!」
「リベンジがしたい。連絡先を教えてくれないか?」
「あ、はい。」
「ちょ…お父さん?火ついちゃいました?」
「絶対に勝つさ…。そのためにもっと修行をしないとな。」
「いつでも待ってますよ。」
それと同時にリビングが開いた。
「お待たせ〜!終わったわよ。みんな人だからつい張り切っちゃった。」
「ど、どうかな?」
「っ…」
まず花園と江ノ島が恥ずかしがりながらも出てくる。
「おお…ええやん。」
「ああ、よく似合ってるよ。」
「ありがと。」
「あ、ありがとうございます。」
「ほら!2人とも彼氏にちゃんと見せてやりなさいよ!」
「ちょ…待って!」
「…は、恥ずかしい…。」
「今更何言ってんのよ!…あ〜!もうっ!行ってきなさいっ!」
「ちょ!ベルちゃん!」
「…ベル先生!」
ベルに押され、恥ずかしがっていた由希とミーシェが出てくる。
「ユ、ユウ…ど、どう?」
「うん、天使。」
「え?」
いやマジでサラさんありがとう!
黒にしたのマジで神だと思う。
「よく似合ってて…綺麗だよ、ミーシェ。」
「っ…あ、ありがとう…。」
顔を赤くして俯くミーシェ。
可いなコノヤロウ。
「ほら、陸くんも褒めちぎってやりなさいよ!」
「え、えっと…よく似合ってるよ…由希。」
「…あ、ありがと…。」
「初々しいったらありゃしないわね!全く!」
その様子を見て呟くベル。
「あはは…ほら、初詣いってらっしゃい。」
「ありがとうございます!」
いつものメンバーは今年も仲良く初詣に行くのだった。
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