《甘え上手な彼3 秋編》第35話
「高志、おはよう」
「おう、倉島じゃないか。おはよう」
高志の元に來たのは倉島だった。
高志は紗彌とイチャイチャするのをやめ、倉島の方を向く。
紗彌はし寂しそうな顔をして高志を見つめる。
「どうかしたのか?」
「いや、高志を見かけたからね。今日はどこに行くんだい?」
「今日は金閣寺と市を回るじかな?」
「そうなんだ、朝からごめんね。じゃあ・・・・・・」
「おう」
そう言って、倉島は自分の席に帰って行った。
「あいつも明るくなったな」
席に戻る倉島を見ながら、高志はしみじみと思う。
昔はクラスに馴染めず、一人で居ることが多い上に、あまり笑わなかった印象の倉島。
しかし、今の倉島に昔の面影は一切じない。
高志がそんな事を考えて倉島を見ていると、優一は不審そうな顔で倉島を見ていた。
「うーむ・・・・・・」
「ん? どうしたの優一?」
「いや・・・・・・なんか面倒な事になりそうな気がしてな・・・・・・」
「面倒? 一何の話しだい?」
「まぁ、何もなければ良いんだが・・・・・・」
優一はそう言うと、食事に戻った。
泉はそんな優一の話を聞き、首を傾げて不思議そうな表を浮かべる。
*
食事を終えた高志達は旅館を出発して、班ごとに京都の名所を回っていた。
「金閣寺か……」
「おぉー本當に金だ」
「京都と言ったらこれだよね」
高志、優一、泉の三人は金閣寺を見ながら想を口にする。
「でも、なんか……だから何? ってじだな」
「一瞬だなは」
「ま、まぁ……否定はしないけど、もっと楽しんだら? 二人とも……」
冷めた表でそんな話をする高志と優一に泉はガックリと肩を落とす。
「なんか腹減ったな」
「俺も……」
「花より団子ってことね……」
高志と優一はすぐに飽きてしまい、金閣寺には目もくれずどこかに食べが売ってないかを探し始める。
その頃、紗彌と由華は自撮り棒を使って、二人で記念撮影をしていた。
「紗彌もっとこっち寄って!」
「えっと……十分寄ってない?」
「良いからもっと! あぁ……いい匂い」
「ちょ、ちょっと! 匂い嗅がないでよ! 変態っぽいよ」
そんな紗彌と由華の様子を見ながら、高志は口元を緩めてにやける。
今日も紗彌は可いなと思いながら、紗彌と由華の様子を眺めていた。
紗彌は由華と寫真を撮り終えると、今度は高志の元にやってきた。
「高志、一緒に撮ろうよ」
「あぁ、良いよ。じゃあ金閣寺をバックにして撮るか」
高志は紗彌と金閣寺をバックに寫真が撮れる位置まで移し、二人でくっ付いてスマホで寫真を撮り始める。
その様子を見ていた優一は、由華と泉を見る。
泉はぼーっと由華の方を見ており、由華はなんだか複雑そうな表で紗彌を見ていた。
優一はそんな二人を見て、ため息を吐くと泉の肩を叩いた。
「おい、する年」
「い、いきなりなんだよ……」
「寫真撮ってやるよ、門と一緒にな」
「え!? な、なんで僕が門さんと……」
「自分がよくわかってるだろ? 俺が知らないとでも思ったか?」
「ゆ、優一……い、一いつから?」
「気にするなって、良いから來い」
「あ! ちょっと!!」
優一は泉を連れて門の元に向かう。
「おーい門、寫真撮ってやるよ」
「え、本當? じゃあよろしく~」
「ほら、行ってこい!」
「うわっ!!」
優一はそう言うと、泉の背中を押し門の隣に向かわせる。
泉は、ポーズをとって待機する門の隣で足を止める。
「ほら、泉君もポーズポーズ!」
「え、あ……うん」
泉は恥ずかしがりながらも、門の隣でピースをする。
優一はそんな二人の寫真をスマホで撮影する。
「ん……オッケー。撮れたぞ」
「おー、サンキュー那須~」
「あ、ありがとう……」
「どういたしまして」
由華は疑いも無く、嬉しそうに寫真を見ていた。
優一は泉に寫真を送信し、泉の耳元でささやく。
「誰にも言わねーから安心しろ誰にも言わねーよ。俺はお前を応援してる」
「じゃあなんでそんなニヤニヤしているんだい……」
泉に話す優一の顔は、まるで新しいおもちゃを買ってもらった子供のようだった。
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