《婚約破棄から1年後・・・・・・》1年前の真相
「そうなると、エミーナがルミーナにやった嫌がらせも怪しくなってくる。エミーナ、嫌がらせはしたのか?」
「嫌がらせ、というか注意はしました。『分をわきまえなさい』とか『貴族らしい態度をとりなさい』とか。直接私は何も手を出した事はありません。」
ルミーナは自由に振る舞っていたから貴族の先輩として注意はした。
それを嫌がらせと、とるかは相手次第だけど。
でも、手は出していない。
「そもそも、私は王妃教育や王妃様と一緒に外に行ったり、結婚式の打ち合わせをしたりと、學校に來る時間が余り無かったんです。カクサル様とルミーナの噂は聞いてましたよ。だけど、嫌がらせする時間なんてありません。それはミゲル様がご存知じゃないんですか?」
「そうだったな・・・・・・、エミーナの一番の味方である俺が本來は守らなければいけなかったんだ・・・・・・。でも、何故あの時反論をしなかったんだ? 王妃様と一緒にいたのであれば無実は証明出來たはずだ。」
「そうですね・・・・・・。もう『どうでも良くなった』と思います。」
「どうでも良くなった?」
「貴族の生活も、婚約者としての生活もどうでもよくなりました。結局、私が王太子様の婚約者になって今までの時間は無駄だった、誰も認めてくれなかった、そう思ったら急にスゥーと力が抜けていっちゃったんです。」
當時は何も考えられなかったけど、時間が過ぎて余裕が出來た時にあの時の事を考えてみるとその言葉が一番はまる。
「そんな事を考えていたとは・・・・・・、エミーナばかりにキツい思いをさせてすまなかった。」
お兄様は頭を下げた。
「俺はライオット母娘の調査を続けて証拠が固まり次第、告発するつもりだ。」
「あの、國王様はこの事を知ってるんですか?」
「あぁ、我が家の事を知り俺を呼び出して々聞かれたよ。それで俺にライオット母娘を調査する様に命令されたんだ。」
國王様の命令だったんですか。
「國王様や王妃様もエミーナの事を心配していたよ。」
「そうですか・・・・・・、私は元気でやっています、と伝えておいて下さい。」
「あぁ、必ず伝える。・・・・・・これからも顔を見に來て良いか?」
「その代わり、商品を買ってくださいね。」
「あぁ、そうだな。」
それから、時々兄は本當に來てくれる様になった。
ヤンキーが語る昔ばなしシリーズ
ヤンキーが語ってます。
8 111冷たい部長の甘い素顔【完】
冷徹で堅物な部長 話せばいい人なのに みんな分かってくれない 部長には私だけが知ってる素顔がある ・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・ 園部爽(そのべ さわ)28歳 OL × 秦野將軍(はたの しょうい)35歳 部長 ・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・ 2020.8.1 連載開始
8 69本日は性転ナリ。
如月瑠衣(きさらぎ るい)は、ごく普通の男子高校生として代わり映えの無いつまらない毎日を送っていた。 しかし"ある日"を境に、その"代わり映えの無いつまらない毎日"は虛実が混じり合って作られた"幸せで平穏な日々"だったのだと思い知らされる。 幼馴染の"高梨莉結(たかなし りゆ)に手を借りつつも、男に戻る事の出來るその日まで女としての生活を送る事となった瑠衣。 これは"性転"してしまった瑠衣が、様々な"モンダイ"に見舞われながらも、周りの人々との出會いによって"本當の自分"を見つけていくストーリー。 興味を持って頂けたら是非一話だけでも読んで下さい。つまらないと思った方は、良ければその理由などもコメントして頂けたら、出來る限りの改善をしていきたいと思います。 未熟者が書いた素人小説ですが、創造をカタチにしていく勉強の真っ最中なので、是非溫かい目で見守ってください。 古い話から常時改稿していますが、途中から読み進めるのが嫌になるような文體になるかもしれません。 それは、この「本日は性転ナリ。」が、攜帯小説を始めてから、初めて完結まで続けられた作品なので、未改稿部分はルールや小説執筆の常識等も知らないままに思い付く事を書き毆ったからです。笑 今でも"改稿"と言える程の事は出來ていないかも知れませんが、以前と比べて確実に読み易く直せていると思いますので、是非改稿後の方も読んでいただけると幸いです。 この小説を執筆するにあたって、読者の方々に大変勵まされております。この物語が続いているのはその方々が居るからです。 本當にありがとうございます。
8 161嫁ぎ先の旦那様に溺愛されています。
宮內(みやうち)莉緒(りお)は、3年生の始業式まであと一か月という所で、夜逃げをした父親の莫大な負債を背負ってしまい、婚約者と語る高槻総司という男の元で働く事になってしまう。 借金返済の為に、神社での住み込みの仕事として巫女をやらされることになるが、それは神社の神主である高槻(たかつき)総司(そうじ)の表向きの婚約者としての立場も含まれていたのであった。
8 68僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜
僕の幼馴染で姉的な存在である西田香奈は、眉目秀麗・品行方正・成績優秀と三拍子揃った女の子だ。彼女は、この辺りじゃ有名な女子校に通っている。僕とは何の接點もないように思える香奈姉ちゃんが、ある日、急に僕に急接近してきた。 僕の名は、周防楓。 女子校とは反対側にある男子校に通う、ごく普通の男子だ。
8 133アナグマ姫の辺境領修復記
王都図書館の奧深く、《アナグマ姫》と揶揄されつつ、ひっそりと古書修復に勤しんでいた第十王女のアニエスは突如、父王の遺言で辺境領地を相続してしまう。 そこは數々の災難により無人の廃墟と化し、領內を魔物が闊歩し魔王が棲みつき、おまけに時々異界から何かが迷い込む、とんでもない土地だった。 たまにめげそうになりつつ、主人公が領地再興に向けてがんばる話。 (※本編完結済み)
8 172