《ボクの彼は頭がおかしい。》記念日
「今日は何の日でしょう?」
「付き合い始めてちょうど一年目」
「正解」
「で?」
「えっ……特別な日じゃないの?」
「で?」
五月と付き合い始めてから、一年が経った。
お互いに高校一年生だった去年の春に出會い、そして気づけばに落ちていた。
思い返してみると、実に様々な出來事があったものだ。
それらを通して、彼はどんどん変わっていった。
前からしかったその容貌にさらに磨きがかかり、そして行の大膽さも…
もちろん彼だけでなく、僕も、そして僕たちの関係そのものも変わったと思う。
二年生になってクラスは別々になってしまったけれど、それ以上に強い絆で結ばれている。
…なんてカッコつけたことを言っているのですが、今の私の狀況はそれどころではありません。
なぜか學校の校庭、國旗掲揚の支柱に上で縛り付けられています。
五月に呼び出され耳元で何やら囁かれていたら、気づくとこんなことになっていました。
こういうの二人きりだったら悪くないんだけど、學校じゃさすがにまずいです。
「解いてもらえませんか、五月さん」
「今日は特別な日なんでしょ?」
「なくとも僕はそう思ってる」
「じゃあ今日は、わたしが好きなだけ早瀬くんに甘える日ね」
「それはいいけど、でもこれはやりすぎでしょ」
「え?いつもやってるじゃん!」
「いや縛ったりとかはないですし、そもそも公共の場でイチャイチャするのはよくありません」 
「今さらなに言ってるの。わたしたち、とっくに有名バカップルに認定されてるんだから」
なんだと。
バカップルだと。
確かに僕らは校でも有名なカップルだ。
何せ五月は學年でベスト3にるほどの貌所持者。
対する僕はどこからどう見ても普通の真面目で冴えない青年。
「僕はてっきり、あまりの不釣合いさに有名なのかと思ってたよ」
「たしかに」
「ひどいな。しは否定して」
「たしかに、わたしにはもったいない人だよ、早瀬くんは」
「え?」
「わたしなんかと一緒にいてくれてありがとう」 
「こら。五月は優しくて可くて面白くて、最高の彼さんだよ」
へへっと彼は笑った。
「ふひひ」
それにつられるように、僕も笑った。
「笑い方…気持ち悪い…」
「え、え…」
「なんちゃって!してんぜ旦那!」
「オー、センキューマイハニー!」
……これだからバカップルなんて言われるんだろうな。
ってか解け。
放課後、たっぷり甘えられた僕は彼に服とバッグを買ってあげました。
財布は空です。
バイトします。
もしも変わってしまうなら
第二の詩集です。
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