閉じているはずの瞼にがけた。

眩しくじるを我慢して目を開く。

視界にはいる、見覚えた天井。

り心地のいい白いシーツのれる音。

私の部屋だ。

なぜ、私は部屋で寢ているんだろう。

昨日はやっと與えられた食事を食べ、部屋へ戻る時に……あぁ、なんだか苦しくなって倒れたのだった。

息が吸える。自分の口で、肺をかして。

昨日のような苦しいことはなかった。

コンコン

｢失禮致します。……っ！シルフィオーネ様っ！お気づきになられましたか！｣

メイドのミーナがってくる。

｢？｣

私は思わず首をかしげた。私は昨日なにかあったの？

｢えっ……シルフィオーネ様？もしかして…昨日のこと覚えていらっしゃいませんか？｣

昨日のこと？倒れたことよね？…あれ、昨日、何を食べたっけ？

昨日はドミニカ様義母様の機嫌が悪く、朝と晝は食事を與えられなかった。そして、限界までお腹がすいた私にドミニカ様が何かをくれた。

私はそれを食べた…と思う。

ドクドクと心臓の音がに響く。息がしずらくて必死に呼吸しようとするが、上手くできない。

苦しい

｢シルフィオーネ様っ！！｣

彼が駆け寄り背中をさする。ゆっくりと呼吸をしようと、落ち著こうと彼の手のきに合わせて呼吸をした。

しばらくしてやっと落ち著く。

｢………大丈夫、よ｣

から絞り出すように聲を出した。

が気持ち悪い。なんだかおかしい。

｢……っ！お話に！！

っ！？シルフィオーネ様っ、ご無理なさらないでください！｣

彼は消えてしまいそうな聲を出して、目に涙を滲ませながらもグッと堪え立ち上がった。

｢…っ々お待ちください。ただいま宮廷醫師を連れてまいります。｣

彼は震える聲でそう告げると靜かに部屋から出ていった。

重厚な扉の音だげが響く。

しばらくベットから部屋を見渡す。

いつも通り、使用人たちが綺麗にしてくれる部屋。右側には大きな窓があり、白いカーテン越しにが差し込んでいる。

そこからは小鳥のさえずりさえ聞こえていて、し気が落ち著いてきた。

數十分が立ち足音が近づいてきた。扉をノックしてる。

ってきたのはミーナとここの醫師のビステナだった。ビステナはベットのサイドに置いてある椅子に座ると、カバンを開く。

私の手を抑え、脈を測り目の下のを見る。首や顔の周りをり口の奧を除く。

聴診をあて手や足をる。

｢わ、たしは、きのう、なにかあっ、たの？｣

途切れ途切れになりながらも言葉を紡ぐ。2人は私の言葉を待ち、しっかり聞いてくれた。

｢…昨日、シルフィオーネ様は何者か・・・よって毒を飲まされ、廊下で倒れていたのをこのミーナに発見されました。……何かお心當たりはございますか？｣

昨日…といえば、含んだものはドミニカ様に頂いた食べだったはず。

まさか……それに？

とうとう、ドミニカ様は私のことを殺そうとしているの？

また息が荒くなる。

気づいた先生がグイッと上を向かせ息を吸いやすいようにしてくれた。

おかげで過呼吸にはならなかった。

｢…失禮致しました。

どうやらお心當たりはあるようですね…。大の事は想定できますが…一先ず、ご無事で何よりでございます。｣

ビステナ先生は優しく言う、が反して私の頭には上手くってこない。

私の名前はシルフィオーネ・クラン・カスティリア。

一応、ここのカスティリア王國の第二王。形だけなのだけれど。

実際は、ここ後宮でドミニカ様とラベンナ様義姉の城で、玩のような扱いをけている。

気にらないことがあれば、私にあたり、鞭をうち、暴言を浴びさせ、毆り摑む。

食事が貰える日はまだいい日。部屋から出られない日、外に放り出される日。

それはその日によってまちまちだ。

こんな生活を12年も送っている。

國王陛下も第1王子様もいらっしゃるそうだが、會ったこともなければ見たことも無い。