《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》妖の森へ
妃教育から1週間ほど経ち、
城での環境にも慣れてきた。
どうやら、マリーは相當、城の使用人達から
評判が悪かったらしく、最初は誰も目を合わせようともしてくれなかった。
それでも、毎日のように、廚房に向かい
料理長のリックさんに、
本気の想を言いに行ってたら、
「こんな、お嬢様初めてだよ。最初は
うっとおしくて、しょうがなかったけどな」
ガハハハ。
「まぁ、リックさんたら、正直なんだから。
私リックさんの料理の大ファンですの」
「ホント、どれも最高ですわ」
「何も言われやしないのが、當たり前だから、喜んで貰えると、作るかいがあるってもんだ」
し涙目になっている。
「あら、あら、素晴らしいに賛辭を送る事に
上も下も無いし、分なんて関係ないわ」
「お嬢さん。俺生きていて、良かったよ。
これからも頑張って作るからさ」
「楽しみに、してますね」
「マリー、毎日どこに行ってるかと
思ってたら、こんな所にいたのか」
「ルーファス王子っ!」
使用人達が驚く。
それもそのはず、王子が廚房などに來るはずも無いのだから。
「俺の所に來るより、廚房の方が大切なのか?
それとも、ここに気になる奴でもいるのか」
「なによっ。意味分かんない。
そうよっ。ここは大切な場所よ」
「お嬢さん、王子は焼きもち
焼いてるんですよ」
リックが耳元でこっそり告げる。
ルーファスの顔が、みるみる険しくなり
マリーの腕を摑み、強引に引っ張り、
連れていく。
「痛い、放して。何ムキになってるのよ」
「俺より、大切なのか?」
「そうね、大切ね」
あっさりと返す。
「使用人の人達に、
謝の気持ちを述べるのは、大切な事よ」
「まさか、そんな事も気が付かなかったと
でも?」
「い、いや·····」
こいつ、思って無かったな。
最近ましになってきたと思ってたけど
まだまだ教育は必要ね。
まりは、日本では、新人教育係でもあった。
厳しくもあり、優しさもある、信頼のある
先輩であった。
「毎日、皆に謝の気持ちを言う事。
分かった?これでいつものあんたの
意地悪許してあげるわ」
「わ、分かった」
子犬のように、項垂れる。
勝ったわ。いつもの仕返しよ!
「たまには、俺の部屋にも來てくれ」
「分かったわ。あんたが約束守れたら
毎日でも、行ってあげるわ」
に二言はないってね。
ライルが王子を捜していたようで
「王子、そろそろ今日の準備を
なさいませんと」
「あぁ、そうだな」
「ねぇ、今日って?」
「なんでも、無い」
おや?何か隠してないかい?
「ルーファス王子は、忙しいんだ。早く
教育にお戻り下さい」
相変わらず、ライルは冷たいな~。
「分かりました」
二人を見送ると、急いで廚房に戻る。
「リックさん、リックさん」
「お嬢さん、何か忘れかい?晝食は
もうちょっとしてからだよ」
「違う、違うの、今日何か王子に
あるのかしら」
「そういえば、今日の夕方頃から
妖の森に行く日じゃないかな。
どうしてだ?」
「何でもないわ。ありがとう。今日の晝食も楽しみにしてるわね」
あいつ、隠しやがったな。
こうなりゃ、絶対付いていってやる。
場所はロイからだいたい聞いていたから
ここから、歩いて1時間くらい。
裏庭に回ると、自転車のような乗りがある。
この世界にこんな乗りが!素敵!
ドレスじゃまだわ。
次達の制服が洗濯をされて干してある。
一著お借りして、
あとは、木刀を布でくるんでと。
よしっ!これで準備は萬端。
晝食を堪能して教育に戻る。
「マリー様、珍しく、注意力散漫ですわよ。
どうされましたか?」
「そ、そうですわね。ちょっと気分が
すぐれなくって。」
「まぁ、大変本日はもう終了に
いたしましょう」
やった~。急いで準備しなくちゃ。
部屋に戻り、メイドの格好をして
背中に木刀を擔ぐ。
準備萬端!やる気満々!
こっそり部屋を抜け出して
チャリンコに乗り、凄い勢いで、森に向かう。
「気持ち~!最高~!」
森の口に到著した。
見上げるとうっそうとした森が広がっている。
確かに、薄気味悪いわ。
「よし、王子はまだ到著してないようね」
茂みに隠れる。
馬の足音が近付いてくる。
「王子、到著いたしました。ここからは
気をつけてお向かい下さい。
王子が戻られるまで、
こちらでお待ちしますので」
「あぁ。ライルいつも謝してる。
これからも宜しく頼むぞ」
っ!!!
「王子?」
「では、行ってくる」
王子が馬から降りて徒歩で森に向かう。
「王子、立派になられて....」
ライルが呟く。
あいつ、意外と素直じゃん。
ライルが、し口から離れた隙を
見計らって、
今だっ!急いで森にる。
「んっ?今誰か森へ行かなかったか?」
ライルが呟く。
城では、
「マリー様が見當たらないの。
気分が優れないから、帰られたのかしら」
「それと、制服が1著無くなってるのよ。
おかしいわね」なんて侍達が
話すのであった。
悪役令嬢の影武者を嫌々演じて十年、憎っくき本物に『ざまぁ』したけど? 本當の悪役はアイツだった……!?
ある時は淑女、またある時は悪役令嬢。いえ、殆ど悪役令嬢。そんな公爵令嬢シェリーの影武者を十年も演じていたわたくしポピーは我慢の限界にきていた。 が、しかし、転機が訪れたのだ。 たまたま使用人に戻っていたわたくしは、シェリーの婚約者エリオット王子様に呼び出され、何と婚約破棄したい旨を知らされる! これは『ざまぁ』の大チャンス!! 今までの鬱憤を晴らすかの如く、王子に協力する事を快諾する。 「よおし、仕返しするからね!」 ーー密かにほくそ笑むのであった。
8 152噓つきは戀人のはじまり。
宮內玲(27)は大手老舗菓子メーカー シュクレでコンサルティングを請け負っている。 戀人のロバートとオーストラリアに住んでいたが、一年限定で仕事をするために日本に帰國していた。 そんな時、偶々シュクレと取引のある會社の代表である九條梓に聲をかけられる。 「やっと見つけた」 実は梓と玲は五年前に出逢っていた。 公園で倒れていた梓を、玲が救急車を呼んで病院に付き添った。 だが、翌日病院に電話をした玲は彼が亡くなったことを知る。 「まさか偽名を名乗られるとは」 玲にとって梓は忘れもしない、忘れられるわけがない人だった。 當時のことをひどく後悔していた玲は、梓から事の真相を聞き、生きていたことに喜んだのも束の間。 __________俺がもらってやるよ _________薔薇の花束、持ってきてくれるなら 「約束通りきみを貰いにきた。忘れたとは言わせないから」 かつての約束を反故にされて現在進行形で戀人がいる玲に梓は迫る。
8 90我が家の床下で築くハーレム王國
この春から大學生になった柏原翔平。念願の一人暮らしも葉い、明日入學式を迎えるはずだった。だがその日の晩、彼の家の床には大きな穴が開いていて、そこから何故か女の子が現れる。しかし少女は何故か全裸だった。 これは普通の大學生が自分の家の床下で繰り広げるちょっと不思議な物語。 ※2016年10月17日、全編改稿完了及び、新裝版床ハレに際してタイトル変更しました
8 90社長、それは忘れて下さい!?
勤め先の會社の社長・龍悟に長年想いを寄せる社長秘書の涼花。想いを秘めつつ秘書の仕事に打ち込む涼花には、人には言えない戀愛出來ない理由があった。 それは『自分を抱いた男性がその記憶を失ってしまう』こと。 心に傷を負った過去から戀愛のすべてを諦めていた涼花は、慕い続ける龍悟の傍で仕事が出來るだけで十分に満たされていた。 しかしあるきっかけから、過去の経験と自らの不思議な體質を龍悟に話してしまう。涼花は『そんなファンタジックな話など信じる訳がない』と思っていたが、龍悟は『俺は絶対に忘れない。だから俺が、お前を抱いてやる』と言い出して―― ★ 第14回らぶドロップス戀愛小説コンテストで最優秀賞を頂きました。 2022/5/23に竹書房・蜜夢文庫さまより書籍が刊行予定です! お読みくださった皆さま、ほんとうにありがとうございます。✧♡ ★ 設定はすべてフィクションです。実際の人物・企業・団體には一切関係ございません。 ★ ベリーズカフェにも同一內容のものを掲載しています。 またエブリスタ・ムーンライトノベルズにはR18版を掲載しています。
8 169悪役令嬢は斷罪され禿げた青年伯爵に嫁ぎました。
斷罪され、剝げた旦那様と結婚しました。--- 悪役令嬢?であるセシリア・ミキャエラ・チェスタートン侯爵令嬢は第一王子に好いた男爵令嬢を虐めたとか言われて斷罪されあげく禿げたローレンス・アラスター・ファーニヴァル伯爵と結婚することになってしまった。 花嫁衣裝を著て伯爵家に向かったセシリアだが……どうなる結婚生活!!?
8 101婚約破棄された令嬢は歓喜に震える
エルメシア王國第2王子バルガスの婚約者である侯爵令嬢ステファニーは、良き婚約者である様に幼き時の約束を守りつつ生活していた。 しかし卒業パーティーでバルガスから突然の婚約破棄を言い渡された。 バルガスに寄り添った侯爵令嬢のヴェルローズを次の婚約者に指名して2人高笑いをする中、バルガスが望むならとステファニーは見事なカーテシーをして破棄を受け入れた。 婚約破棄後からバルガスは様々なざまぁに見舞われる。 泣き蟲おっとり令嬢が俺様王子に、ざまぁ(?)する物語です。 *殘酷な描寫は一応の保険です 2022.11.4本編完結! 2022.12.2番外編完結!
8 159