《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》さ迷う魂14
香が手の震えを抑えながら、攜帯のボタンを押そうとしてる。
すると、まりがその手を抑える。
「まり?」
「香、久しぶりね。ジル、居るんでしょ?」
「は~い。まり」
ジルが姿を表す。
「ルーファスのケガなんとか出來るわね?」
「もっちろんっ!」
くるっとジルは一回転する。
すると、ルーファスのケガはみるみると
塞がっていく。
「まり~!」
香がまりに抱きつく。
「香、話しは後よ。今ようやく、
強くまりと分離出來てるの。このチャンスを
逃すと、恐らく私は消えるわ」
ルーファスがふらつくを抑えて
まりの元へ行く。
「マリーか?ホントにいいのか?
もう日本には戻れないんだぞ」
「何言ってんのよ。私の帰る場所は
ルーファスの元、皆の元よっ」
ルーファスはうなずき、まりの手を握る。
香もまりの手を握る。
そして、強く皆のいる場所へ
帰りたいと願う。
そして、三人と一匹は目を閉じ
大きなに包まれる。
「皆、ありがとう。そして、さよなら....」
ゆっくりと目を開けると
見慣れた城のベッドに橫たわっている。
「う、、いった~」
マリーはをゆっくりと、起こす。
「マリー様っ!」
ライルが珍しく、目に涙を貯めている。
ルーファスと、香も目を覚ます。
二人はを起こすと
「マリーお帰り」
ルーファスがマリーを抱き締める。
香が
「皆、二人っきりにしてあげましょ」
と皆を連れて部屋を出る。
「ルーファス、本當の事言えなくて
ごめんなさい」
「いや、もういい。マリーが帰りたいと
思ってくれるだけで、何もかまうもんか」
「ありがとう。日本に來るだけでも
危険なのに。何も分からなくて、
不安だったでしょう?」
「ああ、大変だったな。でもマリーが
いない事より、あんなもの大した事じゃない」
「でも、向こうの私も、ルーファスの事
好きになりかけてたみたい。大丈夫かしら?」
「ジルが何とかするだろう。それに桜井も
いるしな。し悔しい気もするがな」
「なにそれっ?どっちも私だけどさっ、
なんか微妙~」
「それよりも」
ルーファスはマリーの頭を引き寄せると
マリーにキスをする。
だんだんと、深くなっていき
「んっんっ....」
二人は離れていた時間を取り戻すかのように
キスをする。
ゆっくりとが離れると
ルーファスはベッドから起き上がり
マリーを抱きかかえ、ベッドの縁へ座らせる。
そして、片膝をつき、マリーの手を取り
「マリー、俺と生涯共にしてくれるか?
結婚してくれ」
「ルーファス、私でいいの?」
マリーはルーファスに抱きつく。
「ああ、マリーがいい」
そして、二人は、深いキスをする。
「このまま、マリーを貰いたいが
楽しみはとっておくとするか」
「ちょ、約束したでしょ?」
「ああ、そうだったな。だが、
直ぐに式をあげるぞ」
「えっ、直ぐっていつよ?」
「明日と言いたい所だが、
準備も有るだろうからな」
「もう、びっくりさせないでよ」
「俺と、結婚したくないのか?」
「そんな訳無いじゃない。今回の事で
改めてルーファスが好きなんだな。って
じたのよ。一生懸命慣れない
パソコンを打ってる姿なんて、可かったわ」
「なんだ、見ていたのか」
「まあね。表には出てこれなかったけど。
スエット姿なんて、吹き出しそうに
なったわよ」
「な、何?あんまり、バカにするな」
「違う、違う。格好悪い所も好きって事よ」
ルーファスはマリーを見つめる。
「最初はね、本當、ルーファスなんて
好きじゃなかったのよ。顔だけしか
取り柄の無い腹黒王子だって」
「酷い、言いようだな」
「でもね、ルーファスの弱い所とか
一生懸命克服しようと悩みながらも
前へ進んで頑張ってたでしょ。
それに私の事になるとバカみたいに
嫉妬深くもなるしね」
「そうだな。マリーには格好悪い所ばかり
見せてるな」
「だけど、今回を張って日本に私を
探しに來てくれた...ありがとう。
私を探してくれて」
「いいや、俺こそ。マリーには沢山のものを
貰った。マリーと出會えなければ
俺は、一生幸せなんてわからず、どうしようも
無いまま生きていたんだろな。
マリーしてる。
もうどこにも行かないでくれ」
「もちろんよ。嫌って言っても
離れないわよっ」
「ああ、そうしてくれ」
二人は、微笑み合う。
「さてと、周りの人にも
心配させちゃったから、皆の元へ
行きましょう」
二人は手を取り合い
部屋を出るのであった。
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