《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》第ニ章 始まり
マリーとルーファスは無事結婚式を上げた。マリーは朝目が覚めると
「本當に結婚したんだね....」と手の平をにかざし結婚指を見つめる。
「何か不満か?」
ルーファスはマリーの頬をでる。
「なんだか、まだ実沸かなくて」
「その、馴れてくる。新婚旅行なんだかな、どこか行きたい所はあるか?」
「そう言えば、ルーファスと旅行に行った事ないよね。この世界って、広いの?」
「そうか、マリーは知らないんだったな」
「ごめん。勉強不足で」
「これから、々知っていけばいいだけだ」
ルーファスは、ベッドの上でマリーを後ろから抱きしめ、首筋にキスをする。
「ちょっと、朝からやめてよねっ」
「いや、マリーがあまり可いもんでな」
「昨日の夜だって、何回も....」
「何回もとは、なんだ?」
「も~、わざと言わせようとしてるでしょっ」
ルーファスはマリーを自分の方に向かせ、深いキスを始める。
「んっ、ふっ...ルーファス...」
そのまま、二人は抱き合い始める。一通りルーファスはマリーを堪能すると
「ルーファス、あんたって....野獣....」
「目が覚めて、マリーが隣にいるのが悪い」
「それ、意味不明ですから。もう程々にしてよね」
「気が向いたらな」
まったく。とマリーは思うが、されてる実が伝わり嬉しくも思う。
マリーとルーファスはベッドから起き上がり、支度を始めると
「マリー、今日の予定は教育だけか?」
「うん、香と一緒にね。後でライルのロイと剣の稽古にでも出ようかなって」
「マリー、そんなに強くならなくていいんじゃないか?」
マリーはルーファスをジロリと睨むと
「強くなるのは悪い事じゃないんじゃない?」
「そ、そうだな....」
マリーは、自分の信念を持って行う事に対して、反対の意見を言われると、我慢出來なかった。それがルーファス王子だろうとだ。それはルーファスも良く分かっていた。
「だけど、程々にしろよ。ケガでもしたら大変だからな」
「もちろん、大丈夫よ」
「じゃあ、後でな」
ルーファスがマリーの頭にキスを落とすと、執務に向かう。
「さっ、廚房でも行こうっと」
マリーは廚房へ向かう。
「リック、元気だった?」
マリーはルーファスと結婚してから、なんだかんだ忙しくて、廚房に顔を出して無かった。
「久しぶりだな~。お嬢さん。新婚生活はどうだ?」
「うん、まずまずってとこかな。それよりもリック今度また廚房を借りたいんだけどいいかな?」
マリーはルーファスが遅くまで仕事をしているので、夜食を作ってあげたいと思っていた。
「ああ、構わないよ。しかしだね~」
リックはマリーをからかうと
「そんなんじゃないってば。たまにはね、妻らしい事もしてあげなくちゃね」
「いつでも聲かけてくれよ」
「うん、ありがとう。また聲かけるわね」
マリーは廚房を後にすると、教育がはじまる部屋へ向かう。
「まり、久しぶりっ!」
香がやって來た。
「久しぶり~。やっと通常の日に戻ったよ」
「そうだよね、忙しいよね。それよりどうよ?新婚って」
香は日本での會社の同僚である。こちらの名前はミリカだ。マリーの弟ロイと付き合っている。
「まあ、まあ、かな?」
「何がまあまあよ。ルーファス王子って溺だからね~」ニヤニヤと香がまりを見る。
「そ、そんな事より自分はどうなの?ロイと上手くいってんの?」
「私もさ、まり達を見てたらさ。結婚したくなってきちゃった」
「いいじゃんっ!結婚しなよ。そしたら、香は私の妹になるわけよね?」
「一応ね」
「ほら、お姉様って呼んでみ?」
「マリーお姉様....なんか恥ずかしいわ。でもロイ奧手だから、まだまだ先かな~」
「ロイ草食だからね....」
「だね。それより新婚旅行とか行くの?」
「そう言えば、どこに行きたいとか聞かれたかも」
「香達も一緒に行く?」
「それは無いわ。邪魔になるでしょ」
話しもそこそこに、教育が始まる。今日は座學だ。王室の歴史と近隣諸國についてだ。
「この世界って割りと広いのね」
教育も終わり
「香、私ブルーラグーンって所に行きたいわ。なんか話し聞いてたら、ハワイっぽくない?」
「みたいだよね。いいね~、リゾートっ!」
「あ、やばライルの剣の稽古行かなくちゃ。じゃあ香また帰りね」
「オッケー」
香は引き続き、教育をけ、マリーは庭へと急ぐ。
「ライル、ロイっ、待たせたわね」
「ねーさん、久しぶりだね。元気してた?」
「もちろんよ。ロイも見ないにたくましくなったんじゃない?」
「まあね、毎日稽古してるから」
ロイは可らしい弟から、たくましい青年に変わりつつあった。
「お嬢様、本日は宜しくお願いします」
ライルとは、ルーファスの側近なので、毎日顔を見合わせている。マリーは木刀を構えると
「じゃあ行くわよっ!とりゃ~っ!」
まりは日本では剣道六段という腕前を持つ。
「お嬢様、お強い。參りました....」
「噓よ。ライル手加減したわね?」
ライルは昔し暗殺者として王室に使われていて、ラッセルが小さい頃、自分の側近として引き抜いたのだ。
「いや、あのですね....」
「ルーファスね?」
「はい.....」
「ライル、私そういう事が嫌いなのは知ってるわね?」
「も、申し訳ありません。ですがルーファス王子もマリー様の事を思って....」
「そうだよっ!ねーさんだって一応なんだからっ」ロイが口を挾む。
「ロイ、一応は余計よ」
「分かったわ。皆心配してくれてるのね?」
「そうだよっ」
ライルも頷く。
「ライル、これからは、手加減なしよ?」
「ええ、かしこまりました」
ライルとの剣の稽古も終わり、香とロイを見送ると
「今日も充実してたわねっ」
と言って、ソファーに腰掛け、ルーファスの帰りを待つのであった。
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