《人間嫌いな俺とビッチな》プロローグ
 
 帝都高校祭から早2週間が経ち、季節は一直線に冬へとってきた。
帝都高校祭をきっかけにしずつではあるが人と関わりを再び持てるようになってきた睦月。
初めは噓告白だったはずなのに睦月と関わっているうちに惹かれていき、ついに自分の気持ちに気付いた萌。
……
「ねえ、鍋島ー足痛いから持ってよー」
「もうほぼ治ってるくせに、人を都合よく使うんじゃねーよ」
……
 冬はカップルにとっては夏に並びイベントの多い季節、これまでも遊びをきっかけに睦月を振り向かせようとしてきた萌、いつも通り乗り気とは言えない態度ながら付き合う睦月。2人は急速に距離をめていたように思えたが?
……
「おい、うちのクラスに転生がくるらしいぜ?」
「それもモデルするくらい人らしいな!」
「まあ、俺たちには縁のない話かなぁ」
「ねえ鍋島ーモデルしてる転生だって~!
鍋島惚れちゃうんじゃないのー?」
「俺には関わりもねえしいきなり惚れるわけねえだろ」
「ま、モデルしてる子だろうが鍋島が惚れるんだったら先に私に惚れてるはずだもんね~」
「それもそれでないと思うけどな」
「その言い方もひどいー!」
*********************
「本當で向こうでの一人暮らし大丈夫なのか?」
「そうよ、今まで通りこっちから通ってもいいのよ?」
「お母さん、お父さん大丈夫よ。それにあっちには馴染もいるしね」
「でもあなた、あの子とは中學だったかしら?今まで仲良かったのに話さなくなったじゃないの」
「確かにそのくらいだったなぁ。2人が付き合うって聞いた時は飛んで喜んだのに....」
「もう大丈夫。この前下見に行った時も向こうから話しかけてくるくらいだし彼も思春期だったのよ。
元々私を遠ざけるためじゃなくてお姉ちゃんの家があるとこ選んだだけみたい」
「ま、彼がいてくれるのなら安心じゃない」
「そうだな、前は後ろにいるような子だったのに中學からしっかりしてきたもんな!」
「そうそう!だから心配しないで。勉強とモデルに環境も変わって大変だけど知り合いがいるって言うのは心強いから」
「わかったわ。たまにはこっちにも帰ってきてね!」
「しっかり頑張って來なさい。沙霧」
「じゃ、行ってくるね」
 私から逃げれると思ったのかな?
そんなわけないじゃない。
待ってなさい睦月....
後は野となれご令嬢!〜悪役令嬢である妹が婚約破棄されたとばっちりを受けて我が家が沒落したので、わたしは森でサバイバルすることにしました。〜
「すまん、我が家は沒落することになった」 父の衝撃的ひと言から、突然始まるサバイバル。 伯爵家の長女ヴェロニカの人生は順風満帆そのもの。大好きな婚約者もいて將來の幸せも約束された完璧なご令嬢だ。ただ一つの欠點、おかしな妹がいることを除けば……。 妹は小さい頃から自分を前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢であるとの妄想に囚われていた。まるで本気にしていなかった家族であるが、ある日妹の婚約破棄をきっかけに沒落の道を進み始める。 そのとばっちりでヴェロニカも兵士たちに追われることになり、屋敷を出て安全な場所まで逃げようとしたところで、山中で追っ手の兵士に襲われてしまった。あわや慘殺、となるところを偶然通りかかった脫走兵を名乗る男、ロスに助けられる。 追っ手から逃げる中、互いに惹かれあっていく二人だが、ロスにはヴェロニカを愛してはいけない秘密があった。 道中は敵だらけ、生き延びる道はたった一つ。 森の中でサバイバル! 食料は現地調達……! 襲いくる大自然と敵の兵士たちから逃れながらも生き延び続ける! 信じられるのは、銃と己の強い心だけ! ロスから生き抜く術を全て學びとったヴェロニカは最強のサバイバル令嬢となっていく。やがて陰謀に気がついたヴェロニカは、ゲームのシナリオをぶっ壊し運命に逆らい、計略を暴き、失われたもの全てを取り戻すことを決意した。 片手には獲物を、片手には銃を持ち、撃って撃って擊ちまくる白煙漂う物語。 ※この物語を書く前に短編を書きました。相互に若干のネタバレを含みます。またいただいた感想にもネタバレがあるので読まれる際はご注意ください。 ※続編を別作品として投稿しておりましたが、本作品に合流させました。內容としては同じものになります。
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