《嫁ぎ先の旦那様に溺されています。》一つ屋の下での事4(7)
業者から屆いた裝を著付けていてみる。
「これなら大丈夫だと思います」
「そうか……。それなら、しずつでもいいから巫舞の練習を始めた方がいいな」
「はい」
いまは、もう4月末。
夏の巫舞までは、2か月ししかない。
いくら子供の頃に、みっちりと仕込まれたと言っても早めに練習をしておいて損はない。
「莉緒」
「はい?」
「家事の事だが、誰か雇った方がいいか?」
「どうしてですか?」
「練習に時間を割く必要が出てくるだろう?」
「そこまでしなくても大丈夫です。毎日、家事をしていればそんなに時間は掛かりませんので」
「ふむ……。だが、話によれば家事が大変だと言う話も聞くが?」
高槻さんは、心配そうな表で語ってくるけど……。
「大丈夫ですから」
実際、家事は毎日コツコツとやっているなら問題ないし、要領よくこなしているなら貯まる事もない。
基本的に家事が大変だという人は私にとって何時も謎なのである。
それに私の借金返済額が減らないと困るし……。
「そうか」
何とか高槻さんに納得頂けたようで一安心。
翌日も、代わりなく學校へ登校。
この一ヵ月、一人で學校生活を送っているので、だんだんと一人で居る事が慣れてきてしまった。
めにあっていないだけ良かったと思うべきかも知れないけど、人間の順応力はすごいものだと私自、自分を褒めてあげたい。
「次にだが!」
ホームルームが開始し――、先生が口を開く。
「進路についての用紙を配るから書いて提出しなさい」
その先生の言葉に教室がざわつくけど、プリント用紙が配られると直ぐに靜かになり、私の手元にも進路相談用紙が屆く。
「進路か……」
思わず一人呟いてしまう。
多額の借金がある狀態で、進路なんて一つしかない訳で――、それは神社でお仕事をこなすこと。
大學に行ってみたいという気持ちは特にはないけど、やっぱり選べる進路が一つしかないというのは、寂しくもある。
「それと前期中間考査があるから勉強をしておくようにな」
今度はクラス中から「えー」と、言う聲が聞こえてきた。
やっぱりテストは皆、嫌いだったりする。
「中間考査は2週間後な。進路相談用紙は、明日までに提出するように」
それだけ言うと先生は、教室から出ていった。
その後は、何も変わらない一日が過ぎて櫟原さんに迎えに來てもらったあとは神社に戻る。
家事をした後は、普段著のまま巫舞の練習をしたり、中間考査の勉強をしたりとかなり忙しくなった。
「そういえば、莉緒。そろそろテストの期間じゃないのか?」
そんな話を高槻さんがしてきたのは夕食を共に摂っている時であった。
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