《異世界戦國記》第二十七話・藤左衛門家6
「おのれ、信秀め…!」
藤左衛門家長男である織田良宗がいる本陣は自の兵が躙されていく所を見る事しか出來なかった。理由は単純である。家臣の意見がバラバラであったためだ。ある家臣は撤退をびある家臣は徹底抗戦をびまたある家臣は信秀との即座の和睦をんだためバラバラになってしまったのである。それに加えて良宗がいきなり現れた信秀の軍勢に疑心暗鬼となり他にも兵がいるのではないかと考えくにけなくなりそのまま思考の海へとり周りの意見を聞いていない狀態であったためだ。
「そもそも何故信秀が我が藤左衛門家に介しておるのだ…?他家の者が出しゃばりおって…!まさか我が藤左衛門家を乗っ取るつもりなのか…!?そんなことは絶対にさせん!」
良宗は信秀の思に気付くも既に対抗できる力は殘されてはいなかった。そして、更に兇報がる。
「後方に信秀の軍が!」
「な、なんだと!」
良宗は思わず立ち上がり後方を見る。そこにはこちらに向かってくる軍の姿があった。數は凡そ五百。本陣と同等の數であった。良宗は直ぐに指示を出す。
「迎え撃つ準備をせよ!」
良宗の指示をけて本陣の兵士が向かうつ準備を進めギリギリ接する前に準備が整った。
しかし、前線に立っていた兵士の一部が崩れ落ちた。更に本陣に近づくように兵士が倒れていく。良宗は何事かとその方向を見ると、
「どうしたどうしたどうしたどうしたどうしたどうしたどうしたどうしたどうしたどうしたどうしたどうしたどうしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!この程度かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
地獄の鬼の如く刀を振るい兵士を上下二つに切り殺していく、顔面に包帯を巻きつけた男、今川氏興の姿があった。その勢いは阿修羅のごとく、誰も彼の者を阻む事は出來ないとばかりにゆっくりと進んでいく。そのすさまじさは敵である良宗兵だけではなく味方であるはずの信秀兵すら恐怖を覚えるほどであった。そんな兵士を意にも留めず氏興は前へ、前へ、と進んでいく。彼が通った後に出來るのは上下に別れた死との海。彼が通る道にあるのは恐怖で顔をゆがめ抵抗する事もなくただ立っているだけであった。
「あ…あ…」
良宗はそんな氏興に恐怖した。良宗は氏興の正を知っていないがだからこそ恐ろしく良宗の頭を恐怖という言葉で埋め盡くしていた。ふいに氏興が止まり良宗のいる本陣の方へと顔を向けた。
良宗と視線が差する。
…にやり。
氏興は見たら誰もが恐怖をじさせるような笑顔を良宗に向けていた。良宗は心の中で何かが壊れる音が聞こえた気がしていた。
「…て、撤退じゃぁ!」
良宗は大聲で指示を出すと自らの馬に乗り真っ先に本陣を出ていた。それに伴って家臣たちも追いかけてくるがその家臣たちの間をすり抜けるように何かが橫切った。
その何かは良宗の中に刺さり貫通した。
「…ゴフっ!」
いきなりの事に良宗は思わず落馬しお腹の方を見る。そこには塗られた刀が姿を見せていた。
「…織田良宗だな?」
後ろから聲がした。それは先ほどまで猛威を振るっていた者の聲にそっくりであった。しかし、それはあり得ないと心に言い聞かせ振り向く。
「貴様の首、貰っていくぞ」
振り向いた先には刀をこちらに向け振るう男、今川氏興の姿があったが一瞬の痛みとともに良宗は意識を失うのであった。
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