《異世界戦國記》第三十九話・萱津の戦い3
「清州織田家重臣坂井甚介討ち死にしました!」
「何!?本當か!?」
本陣にいた俺はその報告を聞いて驚愕した。坂井甚介と言えば清州織田家坂井大善、織田三位と並ぶ重臣でまさかこんな早く討ち取れるとは思っていなかった。
「それで、誰が討ち取ったんだ?」
「柴田権六でございます」
あいつが?確かに力はあるし忍耐もあるから可能かもしれないが予想以上の手柄だな。
「分かった。他に何かあったら報告せよ」
「はっ!」
兵に伝え俺は再び戦場を見る。重臣坂井甚介が討ち取られたためか信友軍は大きく押され始めており混していた。この調子でいけば押し勝てるとは思うが信友だって家の存亡がかかっているんだ。まだまだ何か仕掛けてくるだろう。
そう思っていると先ほどとは別の兵が慌てた様子でって來た。
「報告!濃より土岐家が侵攻してきました!その數大よそ五千!」
「何だと!?」
何故此処で土岐家が攻めてくるんだ!?確かに今は下剋上の戦國時代だがお家騒がおこっている土岐家にそんな力があるとは思えないんだが。
尾張の北部の濃國は土岐家が治めているのだが現在家臣の斎藤利政の謀反によりその対応をしていたはずだが…。そこまで考えていたら忍びが音もなく後ろへきて報告する。
「土岐家は斎藤利政と和睦をしたようです。その仲介役を信友が行いそのお禮として今回の侵攻の様です」
くそ!まさか他國の者を使うとは…。信友の謀略はめんどくさいな。
「土岐家は今どのへんだ?」
俺はそう聞きながら尾張の地図を用意する。この地図を見たときはじめて尾張が知県の事を言っているんだなと知ったがどうも地図が微妙に違う気がするが機會がないこの時代じゃし違っても可笑しくはないか。
「敵は稲葉山城の斎藤利政と合流し北部の城へと侵攻しました」
「そこは確か俺の所の兵がいたな」
確か二千の兵で北部の城を落としたと聞いていたがぶつかるならそのあたりか。
「はい、現在林道安様が城に籠り持久戦の構えを取っております」
ふむ、そうなると敵が迂回でもしてこない限りある程度の時間はあるか。…そうなるとここでの戦いに勝ち即座に講和して兵を北部に送るしかないな。
「分かった。お前は通安の元に向かいそのまま籠城するように伝えろ。最悪城を捨てて羽鳥城まで撤退してよいともな。俺は直ぐに信友と決著をつけ向かう」
「はっ!必ず伝えます!」
兵はそう言うと陣を出ていった。俺は即座に小姓を呼び寄せると全軍に突撃命令を下すように指示する。
指示を伝えた後俺は信友がいるであろう方向を見て呟く。
「くそ、これで勝ったと思うなよ」
…なんか三下のはきそうなこと言ってしまった。
一方土岐家の侵攻の報を聞いた信友は深い笑みを浮かべた。
「フハハハハハっ!!!!!土岐め、隨分と待たせよって!このまま弾正忠家を滅ぼしてくれる!」
信友は意気揚々と言うが報告した兵は若干焦りながら続きを話す。
「そ、それが土岐軍は北部の城の攻略に手間取り直ぐには合流できないと…」
その報告を聞いた信友は驚愕した。當初の予定では北部の城を無視して同盟関係を結んでいる織田信安領を通ってくるはずであった。しかし、土岐家當主頼蕓はをかき北部の城を攻撃したのである。結果、信友との早期合流は難しくなってしまったのである。
「そ、それに加えて信安も突然の病気とかで出陣は出來ないと…」
「おのれ…!どいつもこいつも何故思い通りにかない!俺は尾張守護代だぞ!」
信友はそうぶがあくまで役職は守護代であり守護ではないため信安はともかく土岐家當主頼蕓は隣國とは言え信友よりも格上の濃國の守護である。信友が頼蕓に命令するのは形式的には可笑しかった。
「殿!信秀軍が攻勢を強めてきました!」
そこへ更なる悲報が屆き信友の怒りは頂點に達した。
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