《異世界戦國記》第四十九話・笠寺城の攻防~一騎打ち~
「行くぞ!」
先に攻撃を仕掛けたのは源右衛門の方であった。源右衛門は信繫の正を知らないが強者の漂いを見せる信繫に武者震いをしていた。源右衛門は信繫の強さを確かめるべく槍を心臓に向けて放つ。
信繫はそれを槍ではじくとすかさずお返しとばかりに同じく心臓へ向けて槍を放つ。源右衛門はそれを槍ではじくことはせず紙一重で避ける。源右衛門の槍は自の長を優に超える長槍である。その為槍を自在にることは難しかった。対して信繫の槍は自の長を超えるか超えないかぐらいしかないため小回りが簡単に効き近距離なら信繫が有利であった。
信繫は槍を引くとすばやく連続で槍を源右衛門に刺していく。源右衛門は長槍では防ぎきれないと悟ると長槍を捨てて刀を抜き槍を捌いていく。
長い攻防の末、信繫の槍は耐え切れなくなり中間ほどで折れてしまう。それを好機と見た源右衛門は直ぐに攻勢に移り信繫は直ぐに刀を抜き対処をしようとする。
「はっ!」
源右衛門は右斜め上から刀を振り下ろし信繫はそれを真っ向から迎え撃つ。互いの刀は若干信繫によった狀態で拮抗する。しかし、源右衛門は持ち前の怪力でしずつ信繫へと迫らせる。一方の信繫は下からの狀態のため不利な狀態にあり信繫の額に汗が垂れる。
やがて信繫の首の部分にまで達し後しで信繫は首を切られそうになる。
「…くっ!思った通り強者であった!だが!これで止めだ!安心しろ!貴様は俺が相手にしてきた者の中で一番強かった!それを誇りに思うといい!」
「生憎、俺はまだここで首をさらすわけにはいかないので、ね!」
…バギンっ!
信繁が語尾とともに腕に力をれて押し返そうとすると鈍い音が両者に響いた。両者が見るとそこには折れた、
源右衛門の刀があった。
刀を支えにして重をかけていた源右衛門は勢い余って倒れそうになるが寸でのところで踏ん張るとそのまま後方に下がり槍を拾うとする。
しかし、それより先に信繫の渾の一撃が籠った剣線が源右衛門のを斜めに切り裂いた。
「…ごふっ!」
鎧によって勢いは多削がれたものの致命傷は避けられず源右衛門は口からを吐きながら後方に倒れていった。
「…はぁ、はぁ、…はぁぁぁぁっ」
信繫は息を吐くと付近を警戒する。どうやらあの後直ぐに対処したらしく周りに敵兵はいなかった。信繫は源右衛門に近づく。
「…ごはぁ!…ま、まさか、負けるとは、な…」
「…お前は確かに強かった。だが、俺にだって譲れないものはある」
信繫は決意の籠った瞳で源右衛門を見る。それをみて源右衛門は笑みを浮かべる。
「ははは、意志の強さで負けていたか。確か、に、俺は強者と戦いたいと、思っていただけ、…だからな」
源右衛門は笑うと信繫の方に顔を向ける。
「…主の名は?最後に、俺を倒したものの名を聞いておきたい」
「…織田藤左衛門信繫だ」
思わぬものの名に源右衛門は驚愕で目を見開くと先ほど以上の笑い聲をあげる。
「フハハハハハ!!!!まさか知らぬうちに當主と一騎打ちをしていたとは!これで地獄での酒の肴には困らないな!さあ、信繁よ!俺の首を取ると、い、…ぃ…」
源右衛門は笑いながら言うが最後の方には弱弱しくなり最後まで言う頃には力盡きていた。それを確認した信繫はそっと手を合わせると小刀で源右衛門の首を取ると高らかに宣言した。
「松平家侍大將壇源右衛門、討ち取ったり!」
ロシアンルーレットで異世界へ行ったら頭脳派の魔法使いになっていた件【三部作】
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