《異世界で始める人生改革 ~貴族編〜(公爵編→貴族編》第16話 街を見に行ってみた

2歳になり歩けるようになりました。

というわけで、お外への外出をしてみようと思う。

いや本當は半年位前から全然歩ける様になっていたのだが歩く練習とメイドがうるさかった為今日になった。

お父様やお母様に確認すらしていない。

「お父様、街に行きたいのですが許可してもらえますか?」 

「ふむ?う〜む、しかしな……。、

よし! 騎士を十人程つけよう」

(んないるか!)

「いえ、二人くらいで結構ですよ。

そんなたくさん引き連れたら逆に目立ちますゆえ」

「いや、しかしお前にもしものことがあれば」

「 大丈夫ですよ、お父様。

僕の顔を知っている人間など殆どおりませんから。」

「いや、そういうことではないのだが……」

「?」

しばらく考えてようやく何を心配しているのかがわかった」

(奴からの暗殺か)

だが流石に早過ぎると思う。外に出たのがバレてもまだ大丈夫だろうと、俺は思う。

お父様も同らしく、

「うむ、では、侍と騎士四名を連れて行くことを條件に許可しよう。

それと侍が行くなと言ったところには近づかないこと。

周りの城壁の外に出ないことを約束しなさい」

 「はい! わかりました! では行ってまいります」

 「気をつけるように」

 「ふぁ〜い」

ガタッ

ふざけた返事をしたら背中から椅子を慌てて引く音がした。

というわけでお城のような家の門前に來ていた。

しかも侍一人とごっつい騎士のような格好をした兵隊四人と共にだ。つうか騎士だ。

が実は、という事もなく普通に男の人族だった。

(ああ、やっぱり張するな……。

俺の人生初のお外だからな〜、楽しみでもある。

地図も當然頭にってる。どこに何屋があるかくらい記憶してるぜ!)

そろそろ出発だ。

ちなみに馬車での送迎は斷固拒否してやった。

(いや、初めてのお外でそれはないだろう)

言うなれば初めての京都旅行をタクシーで観するようなものだ。

いないとは言わないが、俺が知りたいのは街並みだ。

本では分からない事がある。

ゆっくりと自分の足で見て回ることに意味があると俺は思う。

初めて外に出る時には言おうと思ってたことがある。

別にただのカッコつけだ。

景気付けだ。

俺がやりたいのだ。

前世で間違えて、失敗して、絶して、諦めた人生を、またやり直すのだ。

だからこう言いたい。

「さぁ、始めてみようか、僕の人生を」

一杯の期待を込めてそう呟く。

とりあえず街をぶらぶらしてみた。

外からはほとんど見えなかったがやはり活気があっていい街だと思う。

白を基調とした城がドーンと真ん中にあり、それを囲むように様々なの屋とレンガ造りの街並みがある。

(こういうのを見ると別の場所に転生したという気分がでてくるな〜)

異世界に転生した気分にはならないがな。

數多くの異種族がちらほらといる。

一番多いのはやっぱり人で次に獣人族でその次がいわゆるドワーフである炭鉱人族だ。エルフは基本的に、自分の里からほとんど出てこないためやはりいなかった。

すげーと最初のうちは興していたのだが、段々と視線が痛くなってきた。

「やはり目立つな……」

騎士達が々しい雰囲気で俺の周りを囲っているため、やはりどうしても目立ってしまうのだ。

本當は一人で歩くつもりだったのだが、メイドが手を繋げとうるさいので、メイドが若干腰を低くしながら俺の橫を歩いている。

そんなこんなで武屋に行ってみた。

「これはこれは貴族様の子息様でございましょうか?

よくぞ我が店にご來店になられました。

本日はどの様な武をお探しで?」

とメイドを見ながら話す。

 (ウッ……)

突然話しかけられたから思わずびくついてしまった。

六人の中で俺の服は絹製で高級品なため一眼でわかってしまう。

まあそれだけじゃなくても騎士がいれば最低限貴族だろうと予想はつくが。

俺はメイドの耳に口を當てゆっくりじっくり見たいので下がってもらう様に言う。

ちょっと驚いていた様だが

すぐに気を取り直して、

「畏まりました! では、何かご用があればお申し付けください」

と言って下がる。

俺の目當ては弓だ。

やっぱり剣や槍でぶつかり合うのは遠慮させてもらいたい。

ならは、弓か杖だ。

杖は魔道屋に売っているため弓だけを見に來た。

まあ、知ってたけど當然魔弓みたいなのはない。

お父様からお小遣いとして金貨五枚(節約すれば五人家族が二ヶ月は食べていける金額)もらっているので鉄の弓くらいなら買える。

だが、それくらいのものなら當然城に常備してあるため買うわけがない。

 「うん」

と納得し、店を出る。

次に魔道屋にる。(また店主らしき人が挨拶に以下略)

今度は心の準備をしていたので大丈夫だったと一応言っておこう。

問題ないったら問題ない。

メイドの手をギュッと握っていたなんて事実はない。

屋と違って地球にはないものなので心が躍る。

特に神眼スキルで効果がわかるので値段との釣り合いが一目瞭然である。

木の札に値段が書いてあるのだが、可変らしく書いては消すを繰り返したような跡があった。

基本、HPを一瞬で治すポーション類はやはり高い。

徐々に傷を治す傷薬類や薬草類の倍の値段になっている。

そして杖だがこちらもやはり城に常備してあるので代用可能なものしかなかった。

他にも、いろいろ見ていたのだが、やはりこれといったものがなかった。

まあ、せいぜい店の奧に飾られていた、レベル9の魔法の魔道書くらいだ。

あれしい。

だが大金貨五百枚だ。

買えるわけがない。

いや、正確にはやろうと思えば買えないこともないが……。

隣でメイドがこちらをガン見なためやめた。

その後冒険者の集會所というかギルドにってみようとして止められた。

「ここは荒くれ者たちの集まりです。

もしものことがありますのでるのをおやめ下さい」と、言われた。

ってどんなじか見たかったのだが……)

逆らってもいい事ないので、諦めた。

次は、奴隷館である。

最初は止められるかと思ったのだが、別に止められなかった。

社會勉強の一環だろうか?

(やっベー、興してきたー!!)

と、興しながら店の中にっていった。

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