《異世界で始める人生改革 ~貴族編〜(公爵編→貴族編》第84話 三段構え
霧で包まれた。
お父様対策だろう。
……だとしたら甘い。
殘念ながら、ここには俺がいる。
霧がこっちまでやってきた。
手をばし、れて吸収しようとした瞬間、
「リドル!下がれ!」
ビクッ!
お父様に突然ばれて手を下げる。
お父様を見ると、こちらを見て、
「戦はこれだけではない。
隠せる手は最後まで隠しておけ」
と言われた。
忘れてた。
この戦は全からすればただの前哨戦でしかない事を。
こんな所で俺の能力を全部公開するわけにはいかない。
今はそれで勝ってもこれから続く戦で負けたら意味がないからだ。
そのすぐ後、水魔法の霧払いが使われ、段々と霧が晴れてくる。
中から、
「ウオリャァァァーーー!!!!」
というび聲が聞こえた。
んでいるのはバルドラか?
と思ったのだが違った。
バドラギア側のギドルとはまた別の將がバルドラに接近し、持っていた槍で突き刺していた。
敵將は霧が晴れると同時に突っ込み、バルドラに一騎討ちを仕掛けたのだろう。
全然見えないが、敵將の高速の槍づきを持っていた矛で豪快に防ぐバルドラの姿が見えた。
というか、原因である俺が言うのもなんなんだけど普通に弾かれている。
バルドラは自分に刺してくる敵の槍を「フン!!」と持っていた矛で弾くのだが、敵將は豪快にを仰け反らして、隙だらけのを曬している。
ステータス見えないけど多分素の狀態でやってもバルドラの方が強いと思う。
それを更に俺のバフで倍近くになっているのだ。
案の定、敵將は勝てないと悟り、バルドラの攻撃を防ぐ事に専念し始めた。
今度はバルドラから攻撃をしかける。
「オゥラー!!」
ドォーン!!
「グハッ!」
バルドラの矛をなんとか槍で防ぐのだが、馬ごと持ち上げられ五、六メートル程吹き飛ばされ、馬がたたらを踏んでいる。
それを見たバルドラが更にそれを追い、二撃目を加えようとしている。
敵襲ぅぅぅぅーー!!!
ガンガンガン!
突然、軍の背後から敵を知らせる聲と共に甲高い太鼓の音が響く。
しまった!!
前に気を取られ背後から迫る騎兵に気付けなかった。
先にも言った様に、お父様は軍を分けたりしない。若干細長くなってはいるが基本的には一塊でく。
進む方向も當然一緒であり、軍の流れが前に進んでいる中の突然の背後からの奇襲。
 背後を見ると味方の盾兵を押しのけてその間に割ってるバドラギアの騎兵の姿があった。
集している兵の中を進むのは當然危険な行為であり、偶に味方に當てながらも強引に進んでくる。
前に気をとらせて背後を突く。
あまりにも初歩的で誰でも思いつく案だが、実際にやられると案外ひかかってしまうものだ。
人間背中を追われれば普通逃げる。
それに個々人が、これ、どうすればいいんだ?と考えた時、隣のやつが前に行っていれば一緒に著いて行くものだ。
それを見た隣のやつが前に行き、それを見た更に隣のやつが……となった時、結果的に全員が逃げる様に前に進む事になる。
見事なまでにポルネシア軍は敵の策略に引っかかってしまった。
んで?まさかそんな単純な策ではあるまい。
通常の軍ならまず止まれずに背中を討たれるだろうな。
だがお父様の軍は違う。
お父様は何も言わない。ただ、そちらを見るだけだ。
その瞬間、最後尾の兵、その數およそ五千がピタリとほぼ同時に前進を止める。
更には中心から最後尾までの道がザッと開かれる。その間を中心で護衛していたシャウネ率いるポルネシア側の魔導兵が走って通って行く。
その間にも最後尾の五千人のポルネシア兵は先程バドラギアの様に盾兵を前に置いて迫り來るバドラギアの騎兵に対し壁を作っていく。
バドラギア兵の盾兵の死で足場が悪いとはいえ、中心から最後尾近くまでは二百メートルもない。
その距離を一分とかからず到著した魔導兵は迫り來るバドラギアの騎兵に対し魔法を放つ準備を開始する。
彼らと立場が逆になってしまった。
ただ一つ違うのはこちらの魔法はちゃんと発してしまった事だ。
発し、空気が膨れ上がる様な覚と共に背後から尋常ではない発音と共に赤や青やらと様々なに點滅するの渦がこちらにまで押し寄せてきた。
魔導兵の合唱魔法を一斉をあの近距離で當てられたのだ。
背後のバドラギア兵は凄い被害を被っていることだろう。
ウオォォォーーー!!!!!
それを見ていたポルネシア兵が歓聲をあげる。
だが……。
「焼き払われた同胞のカタキィィ!!!」
更に橫から突撃してくる敵がいた。
三段構えか!!
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