《高校生は蛇になる》86話 現人神ノ逃走
「ハッハッハハハ。いやー、面白いな」
「息子の苦難の10日間を聞いて面白いとか親としてどうよ?」
「いやー、すまんすまん。でも強くなったよなー。このフェニックスもかなり強いし」
食事量はおかしいがな。
これだけの死、どこから集めたんだ。
魔境でもないと厳しいぞ。
「フィートなー。本當よく食うよなー」
「クルゥ」
「気にしなくて良いって。太らないんだし」
「クルッ!」
全然理解できない。何を話してるんだ?
それよりも俺もあんなペットしいな。
魔境とか行ってグリフォンでも捕まえて來ようかな。
「それで親父はこの世界に來てからどんなことが有ったんだ?」
うわー、説明面倒くせー。
……そうだ、魔境に行こう。
「また今度な。じゃあ俺は魔境行ってくる」
「ちょっと待て。人に1時間以上話させといて自分は何も話さずに行くつもりか?」
俺はその言葉を無視して魔境に向けて駆け出した。
追い付かれたくないから全速力で。
- 連載中101 章
【書籍発売中】【完結】生贄第二皇女の困惑〜敵國に人質として嫁いだら不思議と大歓迎されています〜
【書籍版】2巻11月16日発売中! 7月15日アース・スターノベル様より発売中! ※WEB版と書籍版では內容に相違があります(加筆修正しております)。大筋は同じですので、WEB版と書籍版のどちらも楽しんでいただけると幸いです。 クレア・フェイトナム第二皇女は、愛想が無く、知恵者ではあるが要領の悪い姫だ。 先般の戦で負けたばかりの敗戦國の姫であり、今まさに敵國であるバラトニア王國に輿入れしている所だ。 これは政略結婚であり、人質であり、生贄でもある。嫁いですぐに殺されても仕方がない、と生きるのを諦めながら隣國に嫁ぐ。姉も妹も器量も愛想も要領もいい、自分が嫁がされるのは分かっていたことだ。 しかし、待っていたのは予想外の反応で……? 「よくきてくれたね! これからはここが君の國で君の家だ。欲しいものがあったら何でも言ってくれ」 アグリア王太子はもちろん、使用人から官僚から國王陛下に至るまで、大歓迎をされて戸惑うクレア。 クレアはバラトニア王國ではこう呼ばれていた。——生ける知識の人、と。 ※【書籍化】決定しました!ありがとうございます!(2/19) ※日間総合1位ありがとうございます!(12/30) ※アルファポリス様HOT1位ありがとうございます!(12/22 21:00) ※感想の取り扱いについては活動報告を參照してください。 ※カクヨム様でも連載しています。 ※アルファポリス様でも別名義で掲載していました。
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