《高校生は蛇になる》86話 現人神ノ逃走
「ハッハッハハハ。いやー、面白いな」
「息子の苦難の10日間を聞いて面白いとか親としてどうよ?」
「いやー、すまんすまん。でも強くなったよなー。このフェニックスもかなり強いし」
食事量はおかしいがな。
これだけの死、どこから集めたんだ。
魔境でもないと厳しいぞ。
「フィートなー。本當よく食うよなー」
「クルゥ」
「気にしなくて良いって。太らないんだし」
「クルッ!」
全然理解できない。何を話してるんだ?
それよりも俺もあんなペットしいな。
魔境とか行ってグリフォンでも捕まえて來ようかな。
「それで親父はこの世界に來てからどんなことが有ったんだ?」
うわー、説明面倒くせー。
……そうだ、魔境に行こう。
「また今度な。じゃあ俺は魔境行ってくる」
「ちょっと待て。人に1時間以上話させといて自分は何も話さずに行くつもりか?」
俺はその言葉を無視して魔境に向けて駆け出した。
追い付かれたくないから全速力で。
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