《高校生は蛇になる》90話
よし、決めたぞ。突っ切ろう。
てな訳で出発。
「な、何だあの魔は」「うわああぁ」「あれは、蛇なのか?」
いろんな聲が聞こえるな。
だが、気にせず突っ切る。
「お前ら落ち著け!あの蛇を倒すんだ!倒さなければ死ぬしか無くなるぞ!」
「うおおぉ!俺に続けぇ!」「魔法部隊、掃用意ィッ!」
くそ、指揮みたいな男の號令で兵隊が俺に襲い掛かって來やがった。
多種多様な魔法まで撃って來やがる。
面倒くせぇな。
「邪魔だお前らっ!」
「し、喋った、だと?」「何だこの蛇は!」
五月蝿いなぁ、まだ半分以上距離が殘ってるんだぞ。仕方ない。
「《ヘルファイア》」
「馬鹿な、一瞬で消し去っただと」
よし、道が拓けた。
若干禍々しい炎が殘ってるけど気にしない。
人が焼けた臭いなんてもっと気にしない。
後は全速力で突っ切るだけだ。
「うぎゃ」
なんか俺の下で潰れたけど気にしない。
よーし、あとしでゴールだ。
「ちょっと待って貰おうか、蛇さんや」
俺の前に誰かが立ちはだかった。
……誰だこいつ?
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