《高校生は蛇になる》104話 別レト出発

今俺は重大な問題に直面している。

察せる人はもう察しているかもしれない。フィートをどうしよう。

俺としては連れていきたい。そしてフィートも付いていきたい。

だが、1000㎞も有れば話は変わってくる。

これだけの距離が有れば、流石の俺でも全速力じゃないと長い時間を掛けなければならなくなる。

そして、俺の全速力にフィートは付いてこれない。

つまり、必然的にフィートは置いていかなければならなくなるのだ。

「クルルウッ!」

両足で一匹ずつグリフォンを持ち、背中に五匹グリフォンを乗せ、で一匹のグリフォンを咥えたフィートが戻ってきた。

お前はいつでも大食いだなぁ。

「フィート、すまんがここで一旦お別れだ」

俺にはこうするしかなかった。単刀直に告げることしか……。

「……クルル」

フィートは殘念そうだが、俺の様子から何かを悟ったのだろう。それ以上追及することは無かった。

「じゃあな、また會いに來るぞ」

「クルッ」

俺は試練に立ち向かう。

もしかしたら死ぬことになるかもしれない、この試練に。

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