《高校生は蛇になる》108話 逃走?空耳ダ

フィートと別れてから1日経った。

そして、今俺の前には大きなクレーターがある。

そのクレーターの底には、どこか見覚えのある影が。

……無視したい。無視したいけど向こうは俺に気づいたようだ。走って向かってくる。

「おいカヴァタ!何してくれてんだ!」

「あー、うん、確かにこっちに飛ばしたな」

親父だった。どうしよう、気まずい。逃げたい。

「確かにこっちに飛ばしたなじゃねぇーよ。どうしてくれんだよ。ここどこだよ」

……よし、逃げよう。

「用が有るんで、じゃ」

親父を大きく迂回して全力で逃げる。

いや、ここにはクレーターが有っただけで親父なんて居なかった。そう言うことにしよう。

「おいこら待て!」

空耳が聞こえる。

あはははは、早く試練に向かうか。

「このやろう。そう言えば、フィートって言ったっけ?あのフェニックスはどうしたんだ?」

 「あはははは」

何も聞こえなーい、何も聞こえなーい。

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