《高校生は蛇になる》127話 深淵VS闇喰

「やはりそう來たか」

ザーズは俺の周りに有る大量の魔方陣を見て言った。

仕方無いだろ。これしか方法が無いんだから。

「《デプスカーニバル》‼」

直後、周辺に浮かんでいた百萬は軽く越えるであろう魔方陣の群れから、深淵ノ鎖デプスチェーン、深淵ノ焔デプスフレア、深淵ノデプスライズ、深淵ノ砲撃デプスキャノン等の、様々な魔法が飛び出していく。それはまるで、黒い流星群のようだ。

深淵ノ宴デプスカーニバルは、深淵系複合魔法の最上位の最上位に付く魔法だ。実際、これの式の構築に一時間以上も掛かったのだから、これの威力がどれ程のものか、想像もつく。

恐らく、普通の空間で使ったら、その空間が崩壊するだろう。

これを喰らったらあいつもただでは済まないはず。

「《ダークイーター》」

と思っていたのだが、全ての魔法が一瞬で骨に吸い込まれてしまった。

「どうした?呆けるな。それとも我から攻めろと?いいだろう」

「いや、そんなこと一度も言ってなグボォッ!」

毆られた。問答無用で毆られた。

痛いな、クリスタからけ継いだ防力が無かったら間違いなく死んでたぞ。

「これでお互い一回ずつ。痛み分けだ」

これが痛み分けな訳があるか。

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