「《シャイン・シャイニング》！」

一般人だったら目が一瞬で失明するであろう聖なる輝きがザーズを襲う。

「《ダークネス・バリア》！」

ザーズの前には、れれば魂を吸いとられる防壁が張られる。

だが、煌王ノ輝シャイン・シャイニングが、邪ナル防壁ダークネス・バリアを完全に浄化する。

「《シャイン・ドラゴン》！」

間髪容れず、煌王ノ使魔 龍シャイン・ドラゴンが巨大な顎を開き、ザーズに喰らい付く。

「ぐああっ」

そして、ザーズの下半を削り取ることに功した。だが、そこに包されていた闇の力に耐えきれず、煌王ノ使魔 龍シャイン・ドラゴンは霧散した。

「ようやく、まともなダメージを與えられたか？」

限界ギリギリまで力を使い、ようやくザーズに目に見えるダメージを與えることに功した。

「うぐ、我をここまで追い詰めるとは……。終焉神の力を巧く応用出來ているようだな。だが、我の真の力に敵うかな？」

直後、純白の空間に漆黒の亀裂が走る。

亀裂は一気に広がり、純白の空間は砕け散った。後には、漆黒の空間が殘るのみとなった。

「これが我の力、漆黒増だ。空間の裏で増させた闇の力。これに勝てるかな？」

気付くと、ザーズの下半は漆黒の空間に融けていた。

「反則だろ、コレ」

「我の用意した舞臺に來たのは貴様だろう。さあ行くぞ。《デッドリー・パラダイス》」

ザーズがそう言っただけで、四方八方の漆黒の空間から、死王ノ楽園デッドリー・パラダイス――――深淵ノ宴デプスカーニバルの上位互換となる魔法が襲い掛かってきた。