《高校生は蛇になる》133話 終焉ノ覚醒

死王ノ鉄鎚ダークネス・ブレイカーに鱗を叩き割られ、死王ノ処刑ダークネス・ギロチンに皮を削り取られ、死王ノ灼熱地獄ダークネス・フレアランドにを焼かれる。

死王ノ鎖ダークネス・チェーンにを縛られ、死王ノ吐息ダークネス・ブレスに生気を奪われ、死王ノ戦車ダークネス・チャリオットに撥ね飛ばされる。

四方八方、あらゆる方向から、無慈悲な死王系魔法が襲い來る。俺の鱗はほとんどが剝がれ落ち、中に、見るも無慘な生々しい傷が付いていた。

「どうした、その程度では我に勝てないぞ」

魔法が途切れ、地面に崩れ落ちた俺に向けて、ザーズは言い放った。

「勝てる方法が、有るなら、とっくに、そうしている」

「貴様には期待していたのだが、殘念だ」

段々と意識が薄れ始めた。

『どうした、勝ちたくは無いのか?』

頭に聲が響いた。

「最後に、この手で葬ってやろう」

『勝ちたいと言うなら、儂に、力を捧げよ』

重なる様にして、二つの聲が聞こえる。

「我より強き者など、現れるのだろうか。最初の期待だった貴様も、ここでお別れだ」

『儂と、力を共有するのだ。そうすれば、あいつに勝てる』

本當に、勝てるのか……?

『勿論だ。さあ、早く、力を捧げろ!』

本當に勝てるなら、勝てる可能がそこに有るのなら。

「力でも何でもくれてやる! だから、あいつに勝たせてくれ!」

『よく言った』

俺の中の、閉じていた何かが開いた気がした。

『個名カヴァタとスキル終焉司神を神々ノ黃昏ラグナロクを介とし、統合しました。神々ノ黃昏ラグナロクは消失。副産として、スキル終焉神が発生しました。これにより、個名カヴァタと神格存在終焉神のリンクが90%とりました。……そして、主よ、お久しぶりです』

どこか聞き覚えの有る聲が聞こえた。

そして、俺の意識は消える事無く、俺は進化……いや、覚醒した。

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