《高校生は蛇になる》134話 最期ノ試練 遂行

「……ようやくか」

考えていることは解らないが、ザーズが笑ったような気がした。

『終焉神により、事象消失開始』

聞き慣れていたが、しばらく聞くことは無かった聲が聞こえる。それと同時に、俺のを銀の煙が包み込んだ。

銀の煙はすぐに晴れた。鱗一つ殘さず、中の傷全てが消えていた。

『終焉神により、空間効果消失開始』

今度は、銀の煙が全方向に弾けながら飛んでいく。

銀の煙が何かに當たった様に散らされると、漆黒の空間は消え、純白の空間が戻っていた。

『終焉神により、終焉裝甲裝備開始』

俺のが宙に浮く。

浮いた俺のに、銀の煙が鎧の形で固形化し、纏わりついた。

俺は、巨大な銀の騎士にっていた。

『終焉神の名の下に、試練を遂行します』

俺のは、意図せずしてき、どこからともなく現れた、シンプルな造りの銀の剣を構えていた。

「さあ、我を倒し、我が主を殺してくれ! 最初で最期の、我の願いだ!」

俺は、剣を降り下ろしていた。

『終焉神の名の下に、試練を遂行しました』

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