《高校生は蛇になる》136話 銀の繭の中で 終焉神に諭される
「い、一ヶ月とは?」
いくらなんでも長すぎないか?
『まあそう慌てるな。文字通りの意味だ。進化が終わるまで一ヶ月掛かる』
「えっと、つまり一ヶ月間ここで何もせずに待っていろと?」
『することが無い訳じゃないぞ。儂とゆっくり話そうではないか』
「話題盡きるよな」
なくとも丸一日話したら俺の話題は絶対盡きる。
『安心しろ。儂が一方的に語って聞かせてやる』
「俺が飽きる」
なくとも丸一日話されたら絶対飽きる。
『そうだな、この世界について、はどうだ?この世界の創世の記録や、この世界の魔力といった概念について。お前なら興味有るのではないか?』
「早速聞かせてくれ」
訂正、なくともこの話題なら2週間は絶対に飽きない。
『ハッハッハ、やはりお前は廚二病のようだな』
「それは否定する」
俺は決して廚二病じゃないからな。 ごく一般的な日本人として、異世界の事に興味が有るだけだからな。
『正直者にしか話してやらんぞ』
「すいません、俺は廚二病です」
訂正、俺は廚二病だ。ごく一般的な廚二病として、異世界の魔力の概念とかに興味を持っただけだ。
『ハッハッハ、正直でよろしい。…………からかい甲斐があるのう』
「おい、今なんつった」
廚二病認めてしまったぞ。どうしてくれるんだ。
『おっと、すまんすまん。つい口かられてしまった』
「はあ、もういい。早く話せ」
『分かった分かった。……本當に面白いのう』
「おい」
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