《高校生は蛇になる》138話 銀の繭の中で 魔王と魔神とそして邪神

『理解が出來ているのなら良い。魔とは邪神である。しかし、この考え方にも例外が有るのだ。お前にも近な存在であるそれ。魔王と魔神だ。この考え方の通りに行くと、邪神の王や、邪神の神となってしまう。これだと意味が通らないのだ。これについて考えるには、そもそも魔王と魔神とは、それぞれ何なのかを知る必要が有る。魔王とは、元を辿れば邪神に作られただ。一定の條件を満たす者に魔王と呼ばれる力を與え、育て、神に匹敵する力を持つ者にする。全ては自分が死ぬために。魔王にった生きは、それにより進化先を大きく左右される。それはお前がよく知っているだろう。この様に、一定の條件を満たした者が魔王にり、その中で神に匹敵する力を得た者が魔神とるのだ。もちろん、かつて邪神と戦った魔神が居なかった訳では無い。だが、魔神では邪神を殺すことは出來なかったのだ。なぜなら、何度も話したが邪神の本質は神の真逆だ。同じく、神と真逆の質を持つ魔神では、その力の質でも、力の総量でも、邪神を倒すことは出來なかった。これで解ったか?邪神も魔王も魔神も、神と相反する力を持つ者同士。力の総量が違うだけで、それ以外は全て等しく同じなのだ。これらの事から考えると、魔、邪神、魔王、魔神、この四つは、全て同じなのだよ。魔王と魔神について、詳しく話そうと思うのだが、それでよいか?付いてこれるか?』

「魔法について話してくれないか?」

もうし魔法について知りたい。

『時間は有る。また後で話そう』

「えー」

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