《高校生は蛇になる》144話 出発 親父は気にしない

「それでどうなんだ?どんな種族になったんだ?」

おっと、そうだったな。

「技能ト終焉ノ混沌神ってやつになってた。進化は間違いなくしてる」

「聞いたこと無い種族だな。スキルは増えたのか?」

「全部のスキルが無くなって、新しいスキルが四つ増えてた」

「何だそりゃ?進化したのに減ったのか?どんなスキル何だ?」

「技能魔神と終焉神と混沌ノ司者と隔離人格ってやつ。能力は読んでも解らなかった」

「良かったじゃないか。そのスキルが有れば間違いなく邪神に勝てる」

ここまでずっと何かを考えている様子だったグローディスがいきなり言ってきた。

「そうなのか?なら行ってくる」

勝てるなら早くしないとな。

「行ってらっしゃい。邪神を必ず倒すんだよ」

「え、ちょっと待て。まだ訊き足りないことが」

「行ってきます」

手早く銀の煙で邪神の下までの距離を消す。そして素早くそれに飛び込む。親父が何か言ってたけど気にしない気にしない。

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