「なっ！」とエドワードは驚愕の聲を上げる。

ただ、の首。

魔法的強化も、特殊なアイテムの使用も見けられない。

それが鋼のような強度で自分の剣技をはじき返した。

「何をした？　いや、一、何をしている！」

またもアリスはクスクスと笑う。

「驚いたでしょう。するドラゴンの首をも切り取った剣で私の首は切れない。何が起きてるのか想像すらできない。そんなところですか？」

「―――—ッッッ！？」とエドワードは驚く。

機を、そして方法を見破られたのか？　そんな疑問。

「そんなに驚かないでくださいよ。たまたま、貴方と同じような人を知っていただけです」

「俺と同じような人間？」

「えぇ、ドラゴンから寵をけた人を」

「くっ、お前どこまで――――」

「知っているか？　ですか？　私にはわかりません。わからないのです。ドラゴンからされ、ドラゴンをす人間の気持ちなんて、だから私は理解するためにある行を開始したのです」

「何を――――言っているんだ？　お前は？」

「失禮、話が線してしまいましたね。　どうやら、知り合いに聞いた所、ドラゴンという生は人間に化けれるそうですね」

「化けれると表現するな」

「あら、ごめんなさい。表現が気にらなかったみたいね。どこまで話したかしら、そう彼たちは人間に化ける」

「――――」

「そうして、生活できるという事は……ドラゴンはの質量を減らせるという証拠です。何トンもある生が、そのままの重で日常生活を送れるはずがないのですから、では……どこまで軽くなれるのかしら」

「――――」

「あら？　ダンマリですね。生きているのかしら？　まぁいいです。単純な話、ここで死んだドラゴンは貴方ごときの剣で切斷できるように首を薄くした。それだけの事です」

「うあぁぉぉぉぉぉぉぉ」とが発したかのようにエドワードは飛び掛かっていく。

渾の力を込めた剣はアリスの額に直撃して砕かれた。

無論、アリスの額ではなく、砕かれたのは剣の方だ。

「――――まだ話を続けましょうよ。おそらく、ここのドラゴンは狂っていたのでしょう。男狂い……この場合で使う言葉ではなかったのかしら？」

そう小首を傾げるアリスの顔面にエドワードの拳が叩き込まれた。

しかし、アリスにはダメージをけた痕跡が殘っていない。

「人間の男と一緒になりたいとんだのでしょう。想像するだけでおぞましい事ですが……しかし、そのドラゴンには問題が１つ。後継者がいなかった事です」

新たに短剣を持ち替えたエドワードの刺突が何度もアリスの腹部に突き立てられる。

「人間である貴方は永遠にダンジョンの……それも最深部で暮らすわけにはいきません。しかし、ドラゴンはラスボスとして最深部にいなければいけません。おぞましい事に、きっと貴方たちは子作りに勵んだことでしょう。吐き気がしますが……　それでも子供は生まれなかった。だから、ドラゴンはこう考えたのです」

それだけは言わせないとエドワードの攻撃は激しさを増す。

しかし、アリスは微だにしない。

「ダンジョンを最深部から階層を１つ１つ潰していき、第一層目を最深部にしよう……と」

ダンジョンに魔がいなかった理由。それは――――

「ドラゴンによって魔は全滅させられた。まるで、ウィルスですね。仮に、このダンジョンが生だとしたら病死になるのかしら」

「それ以上――――」

「はい？」

「それ以上、貴様が彼を語るな！」

怒鳴り聲を上げると同時に、エドワードは切り札の１つを切った。

魔力によるの一部を局部的な強化。

アリスに向かって短剣を投擲。それと同時に踏み込み、間合いを詰める。

やはり、短剣はアリスのを貫かない。　甲高い金屬が響いて、防がれた。

（だが、構わない）

エドワードは強化に使った魔力を接のタイミングで拳へ濃。

數々の魔を葬った素手での一撃。

しかし、それすらもダメージに――――

（だが、構わない）

本命はここからだ。

接した拳。そこに込められた魔力。

それを介にして――――

必殺のゼロ距離魔法

炎系の攻撃魔法を発するのではなく、ゼロ距離を利用して敵の部に炎を現化させ暴れさせる。

相手の裝甲も無関係に防力無効化の部破壊。

打たれたアリスは発したかのように火炎に包まれた。

「やったか？」

確信的な一撃。

今まで、どんな魔を耐え切れた事はない。

しかし、ならばなぜ……エドワードは「やったか？」などと疑問系だったのか？

それは、他ならぬ彼自が――――倒せるとは思っていなかったからだ。

「可らしい一撃ですね。そうそう、ではどうして魔の死骸が殘っていないのか？　それは食べちゃったからですよね？」

立ち上がる業火が一瞬で消滅した。

先ほどの攻撃など、なかったかのようにアリスは話をやめない。

そして彼は告発した。

ドラゴンの罪を、同族殺しと同族食いを――――