《スキルゲ》閑話
「そう言えば、ちょっとだけ疑問に思ったんだけだけど」
「ん?なんや?おかしな所でもあったんか?」
「そんなに簡単にレベルの高い人の報が集まるってどうやったの?」
朝から報収集したって言っても、2、3時間くらいの時間で調べたって事になる。
「俺みたいに他県から來た流れ者には、報をしがる報屋がコンタクトを取りたがってくるんや。そいつらに金払って、報をもらったんや」
「へぇ~ 他の県の報って、そんなにしがるようなものなのか」
「せやで、特定の地域にしか生息してないモンスターもいる。自分の得意なスキルで強いモンスターを楽に倒せるなら遠征なんて當たり前の世界やからな」
「前から思ってたけど、なんでそんなに金持ってる奴が多いの?前にそんな事を言ってたと思うけど?」
なぜか、晴人が気まずそうな顔になった。
「最初の頃、助かりかければスキルをとか偉そうな事を俺って言ってたよな?」
「うん、覚えてる」
『一度、こいつ等に出會ってしまったら逃げてもムダや。俺が助け続けるわけにいかん。一生、こいつ等ちゅうのは何時、何処でも、何をしても襲ってくるわ』
『助かりたいなら、こいつ等を倒すスキルを磨くしか方法はない。お前は、こいつ等の餌として死ぬか?それとも、こいつ等を狩る側の人間になるか?』
今、思い出しても、凄いこと言ってたよね。
「言いにくい事なんだけど、スキルを高める以外に生き殘る方法はあるんや‥‥‥」
「はぁ?」 思わず、変な聲を出してしまった。え?何それ?戦う以外に方法があるの?
「なんだよ、それ?そんな裏技みたいものがあるならなんで使わないの?」
「俺等みたいにモンスターに襲われる人間と襲われない人間がいるわけや。それは、俺らが言うところの結界、それにれる人間とれない人間の差や。なんでそんな差があるのかはわかっていない。ここまでええか?」
僕がうなずくを確認して、晴人は話を続けた。
「つまり、モンスターに襲われる人間に規則はないのと同じや。その中には、當然だが金を持て余すほどの権力者もいるってことや」
なるほど、なるほど。わかってきたぞ。
「つまり、金持ちのボディガードってことか」
「大、そのとおりや。例えば、そうやって小金を稼いだ連中が金で仲間を集って強引なレベル上げをすることもある。俺等の小さな世界だけ経済が活化してるから、簡単な事でも大金がく。結果、みんながハッピーって話やで」
「ふ~ん、よくわからない話だな」
そう言えば、最初の日に2000円で護衛をしてもらった事を思い出した。
やっぱり、いい奴なんだなぁ。
【書籍化決定!】最強スキル持ちは、薬草採取しかできない
【早くも書籍化決定しました! 詳細は後日発表!!】 主人公『エピク』は冒険者。 『どんなモノでも消滅させることのできる』という最強のスキルを持ちながら評価されず、最低のF級冒険者のままだった。 ある日ついに実力不足を理由にギルドを解雇されてしまう。 職を失った『エピク』は偶然薬草摘みの少女と出會い、彼女の仕事を手伝うことに……。
8 99視えるのに祓えない、九條尚久の心霊調査事務所
『視えざるもの』が視えることで悩んでいた主人公がその命を斷とうとした時、一人の男が聲を掛けた。 「いらないならください、命」 やたら綺麗な顔をした男だけれどマイペースで生活力なしのど天然。傍にはいつも甘い同じお菓子。そんな変な男についてたどり著いたのが、心霊調査事務所だった。 こちらはエブリスタ、アルファポリスにも掲載しております。
8 137最強の超能力者は異世界で冒険者になる
8 121mob少年は異世界で無雙する⁉︎(仮)
ある雨の日、佐倉 悠二は下校中どこからか落ちてきた酒瓶に當たり死んでしまった… 目が覚めた時、目の前には神様がいた。 そこで悠二は異世界に行くか天國に行くか問われる。 悠二の選ぶ決斷は…
8 104現人神の導べ
この物語は、複數の世界を巻き込んだお話である。 第4番世界:勇者と魔王が存在し、人と魔が爭う世界。 第6番世界:現地人が地球と呼ぶ惑星があり、魔法がなく科學が発展した世界。 第10番世界:勇者や魔王はいない、比較的平和なファンタジー世界。 全ては4番世界の勇者召喚から始まった。 6番世界と10番世界、2つの世界から召喚された勇者達。 6番世界の學生達と……10番世界の現人神の女神様。 だが、度重なる勇者召喚の影響で、各世界を隔てる次元の壁が綻び、対消滅の危機が迫っていた。 勇者達が死なない程度に手を貸しながら、裏で頑張る女神様のお話。 ※ この作品の更新は不定期とし、でき次第上げようと思います。 現人神シリーズとして処女作品である前作とセットにしています。
8 129友だちといじめられっ子
ある日から突然、少女はクラスメイトから無視をされるようになった。やがて教室に行かなくなって、學校に行かなくなって⋯⋯。 またある日、先生に言われて保健室に通うようになり、教室に行くのだが、影で言われていたのは「なんであいつまた學校に來てんの」。少女は偶然それを聞いてしまい、また保健室登校に逆戻り⋯⋯。 またまたある日、保健室に登校していた少女の元に、友人が謝りに。また教室に行くようになるも、クラスメイトに反省の意図は無かった⋯⋯。 遂には少女は自殺してしまい⋯⋯⋯⋯。 (言葉なんかじゃ、簡単にいじめは無くならない。特に先生が無理に言い聞かせるのは逆効果だとおもいます。正解なんて自分にも良く分かりませんが。) ※バトルや戀愛も無いので退屈かもしれませんが、異世界物の合間にでも読んで見て下さい。 (完結済~全7話)
8 99