モンスター化による不老不死。

不老不死の方法があると聞けば、誰もが無関心ではいられない。

人類、永遠の夢と言っても良いのかもしれない。

しかし、問題はその方法。前提として自らの死が必須となると聞けばどうだろうか？

死によって不老不死が完するというのならば

最初に死んだ人間と蘇った人間は同一人なのか？

最初に死ぬ蒼井明と、再び出現する蒼井明は同一人なのだろうか？

蒼井明という個人は死に、蒼井明を模寫した存在が永遠に生まれるだけではなのか？

それは本當に不老不死を呼んでもいいのか？

蒼井明は、これを試そうとしている。

そんな馬鹿げた計畫。普通はあり得ないと斷じられる。

けれども、僕がこれまで相手にしてきた連中を思い返してみる。

どいつも、こいつも、頭のネジが吹き飛んだ連中ばかりだった。

功の可能が低く、自分の命に関わる事でも平気でやりかねない。

僕はけれる。

こいつもまた、やりかねないと・・・・・・。

だから―――

だからこそ、蒼井明は、死の直前に笑みを浮かべていたのだ。

あれは確信があったのだろう。

自らの確実な死。それと引き換えに新たな生の誕生。

沈黙が流れる。　そして、戸い、困、焦り、いろいろなが流れている。

この戦いの決著はどこにあるのか？

その答えは・・・・・・

その答えにはたどり著いてる。

「さて、どうしますか？」と、最初に口を開いたの蒼井明だった。

「現在、僕の狀態は神だけの存在。僕のは、死に、晴人さんのに取り付いてる狀況ですね」

「何を言い始めているんだ？」

思わず「？」と頭にクエスチョンマークが浮かぶ。

次に浮かんできたのは警戒心。

それに対して蒼井明は「いやいや」と笑って答える

「このまま、どうするのですか？　一生、この狀態とはいきませんよ。だから――――

だから、今、この場の支配権をもっているのが誰かを思い出させて差し上げようかと思いましてね」

再び張の糸が張り詰められる。

僕と晴人は、いつでも戦闘を再開できる態勢を整えた。

だが―――

「だから、最後まで話を聞いてくださいよ」

と蒼井明は、こちらの気が抜けるような口調で話を続ける。