ワタルの目の前に魔の群れが押し寄せている、

前方どこを見渡しても敵敵敵、空にも飛行型の魔がうようよといる。

「こりゃ、打てば當たるな……さぁて、それじゃぁ行きますか！

【踴れ、武神の牙】！！」

ワタルの痛い掛け聲とともに背後に展開していた武達がの痕跡をのこして魔たちに襲いかかる、

首を刎ね、腕を削ぎ、足を穿つ。

數百の様々な武がまさに踴るように魔に襲いかかっていく、

ワタルは指揮者コンダクターの様にそれをり死の山を築いていく。

この狀態のワタルは攻撃魔法は使えない、全ての魔法作をその武の作に向けている。

カイやカレンの魔法技を持ってしても不可能な技だった。

押し寄せる數千を越す魔も流石に距離を取り始める。

「來ないならこちらから行くぞ、【無限インフィニティの武庫アーモリー】!!」

アーモリーのアーの最後は巻き舌でRの発音で気持ちよさそうに前方に武を出する。

もちろんワタルは武庫を英語でなんというか知らなかったので、ユウキに教えてもらったのだが、

なんでそんなことを聞くのか？　と、ユウキに聞かれて、ひ、必殺技……まで言ったところで、

ああ～～、ワタルくんも男の子なのね。という生暖かい目で見られたりした裏話もある。

命名センスや技名をぶのは置いておいて、ワタルの放つ攻撃は強力無比、

放たれた方向に存在する全ての魔はミキサーでもかけられたかのように々になっている。

隙きを突いて攻撃を飛ばしてくる魔もいるがあっさりと魔法の盾で防がれる、

盾一つとってもカイの大魔法でやっと壊せるくらいの防力がある。

生半可な魔では髪の一つの傷もつけられない。

他のメンバーもそれぞれ無雙狀態で魔の波をかき分けて大暴れしている。

リクは闘気で覆い巨大化した戦斧を両手に構え、まるでタイフーンの様に近づく魔を切り裂いていく、自慢の爪や牙で戦斧をけ止めようとする魔もいるがまるで紙の様に切り裂かれていく、

し距離を空けて油斷しているとレーザービームのようなトマホークが襲ってくる。

どちらかと言えば數を相手にしたほうが実力を発揮できるリクだが、

よほど実力が拮抗していなければ魔砕機のようなだ……可哀想な魔たち……

カイは完全に遠方からの魔法だけで全てを終わらせている、彼のそばまで屆く攻撃も魔も皆無だ。

土がせり上がり土壁に囲まれると頭上から炎と風が襲いかかる、

空中にいる魔は凄まじい突風に巻き取られて一箇所に集められ、絶対零度の風にそのを凍らされ地面に落下して々になる。

対峙する相手に同をじ得ない……

クウは敵陣に走る風。フワッと風をじると自分のが真っ二つになっている。

クウの姿を捉えられる魔はいない。縦橫無盡に走り回り、れる者皆傷つける。

靜かなあまりにも靜かな戦場にドサリドサリと魔が倒れる音だけが響く。

魔側からしたら恐怖でしか無い。未だに敵の姿さえも見ることのなかった死が積み重なっていく。

バルビタールは正統派魔剣士と言ったじで各種様々な魔法を武技に乗せて放つ、

武家としての戦いは見ているものにワクワクをじさせる。

無手に近い爪を得意技としてばしてきている。

もともとの優れた能力もあるので1対1の戦闘では神の盾でも上位にいる。

ちょっと他のメンバーと比べると堅実だが地味な戦闘になっている。

ユウキは多種多様な重火を運用して戦う。

クレイモアや榴弾など変わったものも使うし、開発マニアな一面も相まって々危険なも々ある。

さらにユウキはカレンと協力して霊を宿らせた石像ならぬロボットをアイテムボックスから呼び出して指揮する。それぞれマシンガン、バズーカ、RPG、クレイモアなどの兵の運用に通している。

一個師団。ユウキの近代兵を扱う一個師団が完している。

近代兵と魔法とのミックスによって現代戦闘よりも戦闘力は高い。

戦っているときのユウキに迂闊に話しかけると口を開ける最初と最後にサーイエッサーをつけろ糞蟲がぁ！！　言われることがあるので注意が必要だ。

戦闘訓練の夜はれるのも追記しておこう、なにが？　ってのは無粋な質問だ。

今日の夜とかすごそうだ。

カレンは弓による攻撃、霊を使役した攻撃を織りぜ中・遠距離で華麗な戦闘を繰り広げている。

幻による同士討ちなどエゲツない攻撃も多く持っており、多數の敵を相手にして最も厄介なのはカレンかもしれない。味方ならこれほど頼もしい人材はいないだろう。

バッツは巨大な両手剣を食事に使うナイフのように軽々と振り回し強力無比な斬撃を四方八方に放ち多數の死の山を築いている。派手な大技で敵をちらしたかと思うと、

バイセツ由來の剣技によって靜かに、そして華やかに敵を散らす。

靜と剛がりれる華のある戦い方を好んでいる。

時々変なポージングをれるので対峙する敵からすれば別の意味でも恐怖を覚えるだろう。

地に伏した魔たちのコアはカレンが弓によって全て撃ち抜いている。

自らの戦闘を行いながら殘飯処理までこなすカレンの驚くべき戦場認識能力だ。

魔の波も最初の津波のような勢いから漣に変わってきて、空中の敵も次から次へと落とされ、

圧倒的な神の盾のメンバーの実力をまざまざと見せつけ、このまま掃討戦になりそうだった時、

コロッセオに今までにない振が響き渡る。

『急転送テストは別の機會にやることにするよ、君たちの実力ならもうコイツの処理もお願いするね。始祖のアイツの一つでトロイから転送できた厄介な奴の一人。

一応アイツらの中ではトップクラスの実力を持っているはず。

まぁ、君たちなら問題ないと思うけど、よろしくねー』

『デルスさん、あとで味しい料理屆けますねー』

『え、ほんと？　楽しみにしてるね！』

ワタルは心に決めていた。

この戦いが終わったらデルスに味しい味しい四川料理とインド料理とタイ料理とメキシコ料理を絶対に食べてもらうことを……