《転生先は現人神の神様》14 魔道とサトウキビ
向かいだから帰るのが楽だ。
お店から出て、水路を飛び越え、プールを飛び越え家にる。
と言うか、泳ぐわけでもなし、池にでも改造しようかな? まあ、いいか。
そんなことより飲みだ。紅茶も味というよりは香りを楽しむものだからな……。
さて、どうしようかな……。お風呂にでもりながら考えようか。
服は魔力を固定してできているためぐのも著るのも一瞬である。
作った所をガン無視して直行、一瞬で服をいで浴槽へ。
「ふー」
……さてさて、どーしよーかなー。
縁に頭を乗せぐったりと寛ぐ。
髪は湯船に漬けないとか聞いたことあるような気がするが……関係ない。
髪が傷んだりとかはしないため、気にする必要が無い。
炭酸飲料なしはちょっとなー。と言うか飲みが溫いと言う時點でちょっとな。
なんで冷やさないんだろうか? 冷蔵庫みたいな魔道ないのかね……。
《生活魔法》に熱を奪う”クール”ってのがあるんだから飲み冷やすには持って來いだと思うんだが。氷とは違って薄くなったりしないし。
魔力消費の問題なのかね? その辺はよく分からんな。
どのぐらい私と違うんだろうか。
……まあ、今は放置だな。
簡単なのはやっぱサイダーか。炭酸水と砂糖。問題は炭酸水だが……。
炭酸って……二酸化炭素だったな。この世界にそんなの売ってる訳無いよねー。
どうしようか。
「あっ」
お風呂ってる場合じゃねぇ!
お風呂から出て水気を飛ばし、ダボッとしたTシャツとパンツでリビングへ行く。
いったい何を悩んでいたのか。
二酸化炭素なんか空気中から分離させればいいだけじゃないか。
いっその事魔道にしてしまおう。炭酸水を自的に作る魔道。
うん、それがいい。
ここにこの世界の誰かがいたら、お前は何を言っているんだと突っ込みがあっただろうが、當然1人である。
形はどんなのがいいかな?
水筒みたいなのにするか、それともドリンクバーのようなじに……。
水筒でいいか。どうせ個人用だ個人用。私しか使わん。
気にらなかったらその時に考えて作りなおせばいい。
えっと、魔法瓶? あれ確か二重構造で層の間を真空にした真空斷熱だっけ。
三重構造もあったっけか。空気斷熱と真空斷熱だったか。
はステンレスかな? えっと……記憶を漁れ、過去の私が調べてますように。
結構使われてるから1回ぐらい調べてるだろ……。
あった! SUS304とSUS201を使うんだな……。
《質創造》……Fe,Ni,Cr,Mn,N……これを”コンポジション”。
これでSUS201というのができたはず。そんでもう1個が……。
《質創造》……Fe,Ni,Cr……これを”コンポジション”。
これでSUS304ができると……。
ステンレス鋼、合金なので鉄をベースにしずつ他のを混ぜて作る。
SUS304の方を……”モルディング”で側部分を形作ると。
む? 真空だけじゃダメなのか、銅箔かアルミ箔が必要なんだな。
ふむ、結界張って完全真空狀態でやろうか。魔法を使えば可能だし。
一方通行の結界を張り、風魔法で空気を押し出せばいいと。
私は呼吸してるように見えるだけで実際はしてないからな……。
さて、アルミニウム、Alを薄くばして……。
SUS201もばして……SUS201が外側でSUS304が側。
隙間を作ってどっちにもれないようにアルミ箔をれる……と。
……ふむ、ペンギンの形にしてやろう。口から炭酸水ダバダバしてもらうか。
完全に思いつきでペンギンである必要は全く無いんだが。
頭をクイッと引っ張ると口が開いて出てくるようにしよう。
當然頭とか口の部分も魔法瓶の3重構造だ。完璧だな。
って普通に作ってどうする! 馬鹿か! 1回バラせ!
”セパレーション”だ”セパレーション”!
魔道にするんだっつの。
えっと、側のSUS304には熱を奪う”クール”を設定しよう。
これでれているの熱を奪う。つまり中のを冷やしてもらうと。
6度ぐらいをキープしてもらおうか。範囲は側のSUS304全。
ということで、《生活魔法》の”クール”の魔法陣を《魔導工學》の”マギフィクサティ”で定著させる。すると、魔法瓶の側底部分に”クール”の魔法陣が浮かび上がる。ちなみに、範囲や溫度などはこの魔法陣で管理される。
そしたら今度は、この”クール”をかすための魔力供給を設定するんだけど……。
そのための魔導回路を組みましょう。魔力の通り道。さて、どう設定するか。
……えっと、”クール”の魔法陣のここからこっちに魔導回路を繋いで……。
このまま頭の方に持って行って……”マギコンダクター”。
これでただの魔力の線だったが、魔導回路として固定され、に定著する。
これで側のSUS304の仕掛けはいいな。このまま三重構造にしてしまって……。
次はペンギンの頭部分だ。
頭で何をしてしいかと言うと、飲水の生と二酸化炭素の出。
頭で飲水の生と二酸化炭素の出とか何言ってんだ? ってなるだろうが……、ただの蓋だから。蓋部分で作った飲水をそのままに落とし、二酸化炭素を充満させておけば水に溶け込み、炭酸水ができる。
のが理想なのだが……、飲水は《生活魔法》で”クール”と同じようにできるから良い、問題は二酸化炭素だ。空気から分離させたいが、閉狀態じゃないと……。
……頭は二酸化炭素の出だけして溜め込む。と頭部分は區切っておく。首を左右どちらかに捻るとと頭部分の分けられた部分が繋がり、二酸化炭素と混ざると言うのはどうだろうか。飲むときは首を戻して、後ろに倒し口を開ける。
…………首を捻るというのがもうなんとも言えないな。
外側の魔法陣で出された二酸化炭素を部に持っていけたらそれだけで解決するんだがなぁ……。
《結界魔法》……《結界魔法》かぁ。魔力消費が多いからわざわざ魔法瓶構造にしたんだが……。あ、耳の見たいな小さい分には問題ないか?
《結界魔法》を二重構造にして、外側が空気以外の質を弾く。
側が二酸化炭素だけけれ、外にれないような一方通行。
で、その結界の間に、二酸化炭素を出する魔法陣を刻む……で、どうだ!
《結界魔法》の消費を調べよう、話はそれからだ。
耳のサイズの結界4個、飲水生、冷卻、二酸化炭素出の総消費が……。
……結界にれた空気から二酸化炭素を出するという結界を作ればいいんじゃ?
《魔導工學》自が対象にれている必要がある。者のが空気にれていないと言うのは、私の今の狀況、完全真空狀態でしかありえない。
つまり、その結界が作れないなんてことは無いはずだな……。作るか?
うん? 者の? ……今回は魔道。者の=魔道本か?
そうなると……二酸化炭素を出する魔法陣を部に組み込んでも、空気にれている判定になり、部に直接二酸化炭素を出せる……?
……あー! もうやだー!
なぜさっさとこれに気づかなかったのか……。
今までの時間を返せ。……と思ったけど別に時間には困ってなかったわ。
壽命無いわ。……さっさと完させるか。
頭の部に《生活魔法》の飲水を作る”ウォーター”と《魔導工學》の出”エクストラクション”の魔法陣を定著させる。
この際”ウォーター”と”エクストラクション”の魔法陣にちゃんと制限をかけておく。そうしないと魔力が続く限り飲水と二酸化炭素を生し続ける。
そんなことをされたら當然溢れるし、破裂する。そうならないためにちゃんと制限をかけておく。
それをしたら”クール”と”ウォーター”と”エクストラクション”を魔導回路で繋ぎ、最後の仕組みとして、これらの力となる部分を作する。
《生活魔法》の中に”メディテーション”というものがある。
メディテーション
    集中している間、周囲のマナを取り込み魔力へ変換する。
    その際の変換効率も上昇させる。
これを使おうと思う。これ魔道にしたら永久機関になるよね。
ということでこれを背中かお腹にでも刻んでおこうと思う。
……思ったんだが、これも部にれちゃっていいのか。
となると、SUS304の背中部分に刻んで、回路をこれに繋ぎ直せばいいな。
魔力が余っても余剰分は勝手にマナに帰るから、その辺りは放置で問題ない。
後は一度外部から”メディテーション”の魔法陣に魔力を與えてかしてあげれば、その後は半永久機関だね。半なのは魔道本の耐久の問題。
そしたら最後の仕上げとして、”リインフォースメント”で全を強化しておく。
これでステンレスとかアルミ箔の耐久が増える。
どのぐらいの年月持つのかは知らん。
……つけるか。ひなだな。
が灰で、お腹が白、頭は黒い部分があってっと……。
…………作ってる時とかって獨り言増えるよね。
完です!
ペグー型魔法瓶 炭酸水メーカー アーティファクト
    ルナフェリアの作品。
    炭酸水を無限生する。
    容量1リットル。
    才能の無駄遣い。
    ちなみにモデルはコウテイペンギン。
    首を摑んで注ぐのはやめてあげてください。
ん!? なんでもうポップアップ出てんの!? しかもアーティファクト。
と言うかこの説明文よ。設定してるの誰だ? 創造神様か? それとも世界か?
それにこの世界ではペンギンじゃなくてペグーなのかな?
……まあいいか。起だ起。軽く魔力流すだけだけど。
おっと、結界ももういらんな。
さて、炭酸水ができる間に考えないといけないことがある。
どうやって飲むか、だ。炭酸水だけで飲む気はないぞ?
砂糖をれてサイダーか、果でも絞るかな?
砂糖買うか? サトウキビ探してみるかねぇ……。暖かいところだったよな、ちゃっかり近くに生えてないかなぁ。《月の魔眼》で探すかね。
《月の魔眼》で見てる時にも《真実の魔眼》の高細鑑定が起してくれれば楽なんだが…………あ、できた。
ははぁん? 《月の魔眼》も眼だし発條件としては問題ないのか。
視界が條件の場合《月の魔眼》と合わせるとヤバイなこれ。
自重? するわけないじゃん。自重して誰が得するというのか。
思考や過去も読めるわけか。これは選択した人のみってできないと死ぬな。
サトウキビを探していたら非常に重要な事に気づいた気がするが、サトウキビを探そう。上空から見ているため大量にポップアップが出てるが、その中からサトウキビを探す。
流石に王都周辺は無いな、じゃあ次はこっちの方を……。
見つけた!
そういえば視界判定ということは”ジャンプ”でも良いんだな?
《空間魔法》初級の視界の短距離移魔法だが、初級だけあって楽で、消費がない。《空間魔法》自が他に比べれば多いんだが。
まあ、試せば分かる。”ジャンプ”
うん、問題なくいた。短距離移魔法とはいったい。
”テレポーテーション”いらないんじゃないか?
ああ、室に移するときは必要か。
野外は”ジャンプ”、室は”テレポーテーション”ですね。
さて、ここは比較的森の奧の方だから手付かずっぽいな?
わざとそういうところを探してたんだけど。問題は肝心の甘みがあるかどうか。
適當に折って食べてみれば分かるか。
バキィ!
ペリペリ。
むしゃぁ!
……ゴッフ!
ペッペッ。
吐くに決まってんじゃん。甘すぎるわ。なに? サトウキビってこんな甘いの?
それともこの世界特有? おやつ代わりに齧ってたと聞くが、これは無理だぞ?
おやつ代わりにこんなの齧ってるとか気がしれんわ。
ということは、この世界特有だな。まあ、しいのは砂糖だ。
都合がいいのは確か。
野菜もそうだったが、植系は完全に同じ味じゃないな。
この世界の方が味しい。サトウキビは甘さに特化しましたか、そうですか。
向こうとの明らかな違いは霊の存在か。他に思いつかん。
自然をかに、だからそうだろうな……。
ということは私の場合自宅栽培最強じゃね?
私の家気づいたら妖と霊の棲家になってたよ? おかしいな、まだそんな家には居ないはずなんだけど。……妖とか霊が言いふらしたんだろうな。
霊達からしたら私は親のようなもんだって創造神様言ってたし。
まあ、いいんだけど。よし、有り余ってる敷地で自宅栽培しよう。
使いもしないプールは池として端の方に移だな。
半分ぐらい《土魔法》で土ごとぶっこ抜いて行くか。殘りは魔法で切って、”ストレージ”に収納。そんで、ぶっこ抜いた方持って”ジャンプ”。
さて、庭に帰ってきたのは良いが……。リフォームですね。
西は水路、東が大通り……。とりあえずプールを北東に移して、池に変更する。
敷地の端の方に水路を作って池の水が流れるようにしといて、南東に取ってきたサトウキビを配置。自宅栽培の最大の問題はやっぱ土地か。最悪地下だな。
植えたサトウキビに土の霊が群がって何かしてるが放っておこう。
「さて、砂糖への加工をどうするか……」
【書籍化決定】白い結婚、最高です。
沒落寸前の男爵家の令嬢アニスは、貧乏な家計を支えるため街の菓子店で日々働いていた。そのせいで結婚にも生き遅れてしまい、一生獨身……かと思いきや。 なんとオラリア公ユリウスから結婚を申し込まれる。 しかしいざ本人と會ってみれば、「私は君に干渉しない。だから君も私には干渉するな」と言われてしまう。 ユリウスは異性に興味がなく、同じく異性に興味のないアニスと結婚すれば妻に束縛されることはないと考えていた。 アニスはそんな彼に、一つだけ結婚の條件を提示する。 それはオラリア邸で働かせて欲しいというものだった。 (ツギクル様にも登録させていただいてます) ※書籍化が決定いたしました。12/9、ツギクルブックス様により発売予定です。
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