《転生先は現人神の神様》45 魔法とギルドとダンジョン

『そこそこ前から考えてた魔法システムね』

創造神様が言うそこそこが何百年前か何千年前か知らんが、魔法システムはかなり変わるようだ。

人類共通だったを廃止し、魔法図書マギライブラリとして個人用に変更。

よって魔法、アレンジ魔法、オリジナル魔法と今まで言っていた事が意味をなくし、全てオリジナルになる。

魔法使用時、自的に魔法陣が生、マギライブラリに記録される。

魔法陣のサイズは効果が複雑ならより細かく、効果範囲が広いなら大きくなる。

初めて使用する際はオリジナルと同じイメージから使用し、マギライブラリに記録させる。それ以降はマギライブラリから魔法陣を展開し使用すれば、同じが使える。

魔導文字は不要には為らず、自された魔法陣をより最適化、アレンジするのは手

の魔法陣は効率がいい……とはいい難い。

マギライブラリに記録された魔法は自分で名前を付けられる。それがそのまま発キーとなる。

初めての魔法を使うのに十分じゃないと判斷された場合、魔法陣は記録されるが発しない。

例外として《回復魔法》《生活魔法》は今までと同じ仕様。

つまり……。

『めっちゃ変わりますね?』

『うん、変わるけどこっちの方が良いと思うの』

『魔法陣の自と言うことは暴走防止機能付きですか。使い勝手は格段に上がるでしょうね』

『そうね。その代わりその分魔法陣が大きくなるし、どうしても効率が下がるけどね』

『弄り甲斐がありそうですね』

『如何に効率よく魔法陣を圧するか、腕の見せどころね。魔法陣が小さければ小さい程沢山魔法を覚えられる。覚えなくても使えはするけどねー』

マギライブラリに沢山保存して置いた方が、発は遙かに楽だ。

しかしマギライブラリがいっぱいの場合でも新しい魔法を使用することは可能である。

基本は手書きしたをマギライブラリに保存して、以降そこからコピーして使う。

マギライブラリが一杯で保存できない場合、毎回手書きする必要があるが、その魔法は発する。

どっちらが早いかは當然前者だろう。発までの手順が減るのだ。

実踐で使うなら記録された魔法使用一択だろう。早い方がいいに決っている。

そして魔法陣の自だが、同じ魔法をんだとしてもイメージの仕方で効率が変わる。

例えば拳大の水を生する魔法を使用したい。

1.ただ水を思い浮かべた方法。

2.空気中から水を集めるイメージの方法。

この場合……2の方が効率の良い魔法陣が生される事になる。

問題は、この際下手に『海!』とかイメージしてしまうと、とんでもない事になる。曖昧すぎて効率が極端に落ちるのだ。

『海? 塩辛いのが良いの? それとも海並の水がしいの? もっと細かく!』となってしまうのでそれらに対応できるよう、非常に効率の悪い巨大な魔法陣が生されてしまう。生されればまだ良い方で『こんなでかいのお前じゃ使えないよ』とかなれば生すらされない。

とは言え、今までのよりは安全に使用できるのは確かである。失敗で腕が吹き飛んだりしないよ!

『それじゃあ、生するわよ?』

ギルドは職員會議に忙しそうだし、しいなくても大丈夫そうか。

『ええ、お願いします』

『ちなみに見た目は神殿だから』

『……まあ、別に問題は無いでしょう』

『普通に住めるから好きに使って』

『冒険者ギルドにでも使わせますかねぇ? 分かりました』

「アストレートとマハ、3人を頼むわ。用事ができた」

「「畏まりました」」

のいる土地へ転移して待機する。

再び世界に『変化の時』が現れる。前回からそう経っていない『人類にとっては』異例の変化である。

しかも、今回は魔法の扱いがガラッと変わることになる。しばらく人類は変更の把握に大慌てだろう。前回と違い今回は全員が気づく事だろう。がマギライブラリと変わるのだ。

トンネルを抜けるとそこは……じゃないが、神力が通った後、そこには神殿が建っていました。

と並んでしみじみと見てしまった。いいね、ファンタジーだねぇ……。うんうん。

木洩れ日が降り注ぎ、淡く輝く水が流れ、様々な瑞々しい実を付ける木々の中に、ぽつんと佇む厳かな雰囲気を持った神殿。

むふふ~と神殿に突撃。

エントランスは広々としており、ってすぐの左右の方に扉があり、先は通路となっている。って正面に2階へと行く大階段があり、その階段の左側に通路がある。

大浴場もあれば、大食堂もあり、部屋も沢山存在し、3階建てとなっている。

大階段は登っていくと踴り場があり、右手は2階、左手は3階へと向かう階段になっている。

中は豪華すぎず、寂しすぎず……程よく裝飾されており、どう見ても神殿と言う名の屋敷だった。

ダンジョンへと向かうには大階段左手にある通路を通ると禮拝堂の様な場所へ出る。

そこの奧の床に20人ほどは乗れそうな巨大な魔法陣があり、魔法陣の正面には……創造神様の立像りゅうぞうがあった。

……良いのか? これ。いや、まあ自分で作ったんだろうしいいか。

早速魔法陣の上に乗ってみると、どうすれば良いのか頭に浮かんだ。

「転移、1階層」

"ジャンプ"や"テレポーテーション"と同じように視界が切り替わり、森にいた。

「ほほーん?」

どれ、しぶらついてみるかね。香辛料と鉱系の大の位置は調査しときたいな。後それまでの魔の種類だな。

魔眼使えばぶらつく必要も無かった。でかいフロアのようだし。

広さはそこそこ……さすがダンジョンと言うべきか、エンカウント率はそれなりに高いと思うが、他のダンジョンに行ったこと無いので分からん。

スライムは兎も角、フォレストウルフが多いと言うのは食料になるから良いことだな。問題はリポップがどのぐらいか、か。

敵を倒すついでに、端の方の森を一角吹き飛ばしてみた。再生されるんですかね? 放置しとこう。リポップはそれなりに早く、人のいない方に湧くのかな? 私の真逆に湧いたようだし。

敵は湧いたが、森は直らず……2層目行くか。

2層目も敵は変化なし、採れるが変化あり……と。ふむふむ。

3層目は敵が増えたな。スライムとフォレストウルフに加え、ジャイアントアントとか言うでかい蟻に、バルサウッドとか言う丸太の木人が微妙にいるな。

4層目はスライムとフォレストウルフ、ジャイアントアントとバルサウッドが半々だ。

5層目は3層目と逆転し、ジャイアントアントとバルサウッドが大半、スライムとフォレストウルフがおまけ程度にいる……と。

香辛料はこの1~5層で一通り採れるな。下級レシピのポーション類の材料も集まりそうだ。なんと素晴らしきかなダンジョン。

6層目は……窟か?

「グノーム、鉱石あるか分かる?」

グノームがツルハシを地面にカツンと當てる。

「スズの鉱脈」

「となると、6~10層は鉱石か……鉄と銅が出れば上々ね。それ以上は流石にもっと奧だろう。ありがとうグノーム」

「あい」

では引き返して1層目を見てみるか。

吹き飛ばした森は……ふむ、修復されてるな。人がいると再生されないパターンかな。

ダンジョンからの出は……5層毎にある出陣か自前の"テレポーテーション"か。後は……敵がたまに持っている転移石。ふむ、ギルド本部に帰るか。

「我、帰還せり」

「あ、おかえりなさい」

「ただいま。まだ職員會議してるの?」

「してますね」

「まあ、いきなり國から追い出される可能が出たわけだし當然か。我々はどうしようかね……」

「と言うかルナ様? 魔法の扱い方が変わりましたよね?」

「だいぶ変わったわね。最適化するか……」

ルナが自分の魔法陣を最適化しながら、ジェシカやエブリンに仕様変更された魔法の説明をしている最中……「國の上層部は馬鹿ばっかで、知らない間にSSSトリプルエスの話が出て當人が來てるわ、挙句に魔法が大幅な変化……勘弁してくれー」ギルドマスターは死にそうだった。

「あ、そうだ。ブノワ……殿?」

「む? なんですかな?」

「生産ギルドに登録するって言ったら、何かすることあるの?」

「む、そうですね。本來は作品を持ち込んで貰っての検査、更にセザールに鑑定して貰いちゃんと本人の作品かなどの確認ですね。最終的に數人の目の前で何かしら作って貰い、ランクを決めます。複數の部門にも登録が可能ですが、それぞれの部門でも同じ検査をしてもらう事になります」

「ふんふん……」

「生産ギルドに登録することにより、ランクによって素材を優先的に回したり、安く買えたりします。基本的に冒険者ギルドの生産版と思って頂ければ。指名してあるを作ってもらう指名依頼制度もあります」

「ふむ……」

「商人との取引の仲介をすることも我々ギルドの仕事ですね。自分で作ったを捌くルートがあるなら結構ですが、ない場合ギルドに売り、ギルドが適切な商人へと売る。そこから直接商人と繋がる場合もありますね。逆に、商人からこんなの作れる人を紹介してくれ、とか。職人同士であの人に弟子りしたいから紹介狀書いてくれ! とかなんかもありますね。ランクによっては研究に投資したりもします」

「なるほどねぇ。特許の制度は無いの?」

「ありますよ。迷い人が過去に提案していった制度ですね」

「ナイス迷い人。じゃあ《魔導工學》に関するある技を提供をしてあげましょう。技というか、私が作製、調整した魔法の1つだけれど」

「本當ですか! それはもう是非! ……おっと、その前に登録しないとなりませんな」

「ああ、後今後必要になる魔法紙の作り方も提供した方が楽か……」

「一度帰って手続きしましょう! バルド! 俺は一旦帰るぞ!」

「お? おう、何かすまねぇ。落ち著いたら連絡を……ってあいつら放置してきちまったな」

とりあえず生産ギルド本部の方へ"ゲート"を繋げる。魔法が変わった挙句にギルマスがいなくなってバタバタしていた事件はあったが、冒険者ギルドのギルマスと一緒に來ていた冒険者達をベリアドースへ返した。

テクノスに來るのに私一人と言う訳にもいかないので、全員連れてきた。

こちらに來る際、冒険者ギルドのギルマスにシロニャンぬいぐるみを渡しておいた。

このシロニャンぬいぐるみ、魔道である。"テレパス"を"エンチャント"した寶石を中にれておいたのさ。シロニャンぬいぐるみを握ると私に繋がるようにしてある。魔力消費削減の為私のみだ。傍から見るとシュールな景だな。おっちゃんがハリネズミのぬいぐるみ握ってるの。

中々可く出來てるベアテ渾の作品である。

生産ギルドにある一室でソファーに座っているルナとセラフィーナ。他4人は後ろに立っている。

無駄に気合がりどこかの水族館か? 並の魚達が空を泳いでいた。

「また無駄に超高等魔法技を……」

「素晴らしい魔力制……!」

「うぅむ……」

苦笑して呟くエブリンと、絶賛するマハ。そしてしみじみと眺めている生産ギルド本部のギルドマスター、ブノワである。

ルナとセラフィーナは2人揃って楽しそうにしていた。傍から見るとただ仲のいい2人に見えるが、月神とハイエルフである。

やってる本人であるルナが何故そんな楽しそうなんだ? という狀態だが、鱗の1枚まで再現してたら楽しくなっちゃっただけである。

そんな景が生産ギルド本部のサブマスター、セザールが來るまで続いた。

セザールが來た際、大きい魚が小さい魚をパクパクして行き、水なのですぐ様大きい魚になっていく。そして全部食べ終わり大きくなった魚は、そのままシードラゴンに姿を変え、セラフィーナの頭に齧り付いた。

「きゃ~♪」

「楽しそうでなによりです……」

何回かハムハムしてから水は消えた。んな意味でちょっと呆れ気味のジェシカであった。

なお、セラフィーナの頭は當然濡れたので、乾かした模様。

「さて、真面目な話に移りましょうか」

「お、おう」

そしてこの切り替えの速さである。

「登録するには完品と目の前での作製が必要だったわね?」

「う、うむ。しかし、完品は既に見ているからな……」

「ぎ、ギルドマスター……」

「どうしたセザール?」

「あの……後ろに浮いている杖が……杖が……」

水面に口を出してパクパクする魚のような狀態で、セザール君が後ろにある月杖を指差している。

「おおっと?」

「ああ、あれな。気になっていたんだ。どういう原理なんだあれ」

月杖・エーレンベルクは神であり、セザール君は《解析の魔眼》を持っている。

みぃ~た~なぁ~? んまあ、私のミスだが。とは言え、正直隠すつもりはそんな無い。だって面倒だし……武は使ってこそである。魔導銃とか魔導剣とか作るだけ作って満足した悲しい奴らが"ストレージ"で眠っているが。

魔導剣は兎も角、魔導銃は無粋よね。ファンタジーに銃火はねぇ……。

いや、火薬使ってないし火とは言わないのか? んまあ、どうでもいいか……。

「別に口止めはしないから、良いわよ。言いふらすつもりは無いけど、隠すつもりもないし。鑑定のスキルは兎も角、魔眼ばっかりはねぇ……」

「月杖・エーレンベルク……神ですよ! 神!」

「……は? はぁ!?」

そこから盛り上がり話にならなそうなので、奴らが落ち著くまでのんびりと紅茶を飲んでいよう。

そう言えば、セラフィーナと果実を食べてて思ったが、ドライフルーツなんてものもあったな……保存食になるんじゃないか? まあ、聖域の果実を使うのは勿無いか。

「落ち著いた?」

「お、おう……すまん」

「それで、作るものは何でも良いの?」

「ああ、いいぞ。見るのは手際だからな」

「ふぅん……そう言えば作ってみたいのあったしやってみましょうかね」

「おう! って、ここで良いのか?」

「素材は"ストレージ"にってるし、良いでしょう?」

「そうか、ならいい」

では、作ろうと思う。取り出したるわー、ルナクォーツとマナタイトクォーツ。

いや、ちょっと作ってみたいロマン武を思い出しましてね。そう、ロマン武。こういうファンタジーだからこその武だよ。

デュランダルと同じように1メートル程の刃渡りにしよう。ただし、刃は潰しておく。なぜかって? デュランダル作って思ったけど、切れ味良すぎよな。迂闊に使えんわ。

という事で、魔導剣作りますよ。

マナタイトクォーツを柄の部分にし、ルナクォーツを埋め込みコアとする訳だが、埋め込みは最後だ。まずは加工から。

さて、あのロマン武を作るにはどういう魔法が必要だ……?

まず自在の必要がある……が、ニョイボウが作りたい訳じゃないので……ただびるだけじゃ意味がないと……。

私が作りたいロマン武……それは蛇腹剣だ!

蛇腹剣は強度や構造的にどう考えても架空武でしかないが、ファンタジーなこの世界なら問題ないだろう。強度に関しては私の魔力使うんだし、構造に関しても魔法がある。

使い勝手に関しては魔力作で自由自在にかせるはずだ。更に言えば斬る斬らないは魔力の形を変えれば自由自在。なんの問題も無い。

素材を"ストレージ"から出したルナは素材を持ったまましばらくフリーズしていた。

ジェシカやエブリンはいつもの事なのであれだが、ブノワやセザールは初めてなのでどうしたのかと怪訝な顔をしていた。

「ふむ……」と呟かれた直後にき出し、瞬きの間に取り出された素材は形を剣の柄へと形を変えており、驚く間もなく魔導文字が空中に散る。《魔導工學》超級に位置していた"ルーン"だ。

ブノワとセザールは息をするのも忘れたかのように、ただ靜かに見つめていた。目が離せないのだ。職人が目の前で黙々と作るその様は、あまり詳しくない人ですら魅了する。知識があり、経験もあったら余計に目を奪われる。一目で、どれだけ凄いことをしているかが分かるのだ。

生産ギルドのギルマスとサブマスであるブノワとセザールはまさにその狀態だった。

2人はその地位に就いてからそれなりに長いのだ。當然々な職人を見てきた。それこそ稀に見る天才と言われる者達だって見てきた。

それでもなお、ルナの魔導技には目を奪われる。いや、だからこそ……他と比べるのすらおこがましい手際の良さに、卓越した技に……目を奪われる。

ルナは小さな左手で柄を持ち、小さな右人差し指を這わす。すると空中に散らばっていた魔導文字が這わした指に吸い込まれるように消え、指が通った後には文字が浮かび上がっていた。

しばらくしてその作業を止め、柄を膝の上に置き、膝の上にあった素材を持つ。

右手をお盆を持つようにしたと思ったら巨大な魔法陣が展開され、部屋に収まっていなかった。

「ふむ……非効率ね……」と呟きしばらく止まっていたが……。

「立……球か」と呟いた後、巨大な魔法陣が消える球が現れた。

先程の巨大な魔法陣を、アストレートとマハを召喚した時の立型魔法陣の様に作り変えているのだ。平べったい魔法陣より若干効率が良くなる為だ。最適化すると同時に立型へと変更する。

したらルナクォーツに"エンチャント"をかけ、魔法のれ狀態にしてから作ったばっかの魔法を組み込む。

そしたら核となるルナクォーツが刃となる部分を生し、柄の部分のマナタイトクォーツが制裝置として、形を維持する。《魔力作》がダメダメだとただのロングソードの形をした魔力剣だ。

核となるルナクォーツには手……魔力鞭のような魔法を組み込んで、柄に埋め込む。

柄となるマナタイトクォーツはそのしょく……魔力鞭を剣の形とする制裝置の役割を。

ただグネングネンしながらみ可能な核の魔力鞭を、剣の形にする柄の制裝置と組み合わせて蛇腹剣とする。

という事で完だ。該當スキルは《剣》と《鞭》だろうな。

蛇腹剣じゃばらけん・試作品 アーティファクト

ルナフェリアの作品。

片手剣と鞭を兼ね備えた特殊な魔裝……の試作品。

魔力作で鞭のように刀びる。扱いが難しいが、使いこなせれば便利。

者が使うと刃のない片手剣でしかない。

ちゃんと鑑定結果が出たって事は一応問題なくできてるという事だ。さて、そうとなれば試運転だ。テストだテスト。

「さて、流石にこの中じゃあれだし外で試してみますかねぇ」

「「ぜ、是非見學を!」」

まあ、いいけど。"ゲート"をギルド本部の敷地にあるスペースに繋げ、ぞろぞろと通る。

外に出たら早速しゃがみ込み、試作品でガスガス毆ったり突き刺してみたりと試してみる。

「うんうん、ちゃんと刃は無いわね。そしたら形を変え……」

地面に突き刺すとストンと本までり込む。そのまま引き抜かずスライドさせて抜く。

「うむ、上々。後は肝心の鞭の方ね……」

見學組をし離し、念のため結界を張ってから蛇腹剣と呼ばれる機能を試す。これがなかったらただの魔導剣だからな!

左から右に橫薙ぎに振るうと同時にばし……たは良いがそのまま制できずに結界にぶち當たり、金屬同士が當たったようなどでかい音をたてて地面に転がった。

ルナフェリア組は苦笑、ギルド組は顔が引き攣っていた。

「まあ、鞭なんか使ったこと無いし? そんな気はしてた」

そのまま子供がちゃんばらで遊ぶかの如くブンブン振り回し、ガンガン結界にぶち當たって心底ビビらせていた。

尚、ぶん回しているルナは早く《鞭》生えないかなーとか思いながらブンブンしていた。

しばらくぶん回し、しこたまギルド勢をビビらせた頃、やっと? ぶん回すのを止めた。

「《鞭》生えたわー」

そしてまたぶん回し始めた。ただ、さっきとは違い結界に當たることが無くなった。

スキルを覚えたことにより、アシストがるようになった。腕を、手をどうかせば狙い通りの場所に持っていけるか、覚的に分かるようになったのだ。スキルレベルが上がればその度が上がっていく。《鞭》スキルとはこういう効果だ。

そして、人より遙かに早い思考速度と、遙かに優れた能を持っているルナにはそれだけのアシストで十分にれる様になる。その微かなアシストに従い、完璧なきをすることによりスキルレベルが上がる速度に補正がかかる。才能がある、とされるのだ。

《鞭》による微かなアシストに加え、武特有の《魔力作》による制でかなりの度を誇るようになる。

「ふむ、予想より遙かに良い度。離れたところから斬撃と、刃を無くせば打撃も可能か……。私の魔法は環境に優しくないからな……蛇腹剣重寶しそうね。……また作ったばっかのデュランダル倉庫のやしか。こればっかりはしょうがないと言えばしょうがないか? 使ってみん事にはねぇ」

とか呟きながらもブンブン振り回し、ビュンビュン風切音がなっている。

鞭の先端は予想より早くなるのだ。

ぶん回していた刀? をすぐに戻し、普通のロングソードとなる。

戻ったらマナタイトクォーツに書き込んである魔導文字し弄って、デザインちゃんとやるか。

「戻るわよー。十分と言うことが分かったので、デザイン部分を弄ってそのまま完よ」

あからさまにホッとしたようなギルド勢は見なかった事にして、さっきの部屋に戻る。

早速ソファーを陣取り、書き換え刀のデザインに合わせて柄の部分もし変える……んだが、マナタイトクォーツからルミナイトに変えようかなぁ? ちょっと禍々しいじにしたいなぁ?

マナタイトクォーツは見た目白い水晶だし……ルミナイトは黒で、魔力流すとサイバーチックに魔力がラインとして出るんだよねぇ……。

杖にするわけじゃないから強度は平気なはずだし、魔力適正もピカイチ……変えるか。

さっくりと柄の部分をルミナイトに変え同じを書き込み、マナタイトクォーツは文字を消して形を戻して"ストレージ"に放り込む。

し禍々しく、無駄に鍔の部分がちょっとトゲトゲしてたりする。尚、刀は魔力なので暗い紫をしており、刃の部分は弄る訳にはいかないので、平らなお腹の部分をデザイン。

如何にも分裂します的なラインをれる。ちょっと魔力消費が増えるが、誤差だ誤差。デザインは重要だろう? どうせ私が使うんだ、関係ねぇ。

そして、完

蛇腹剣じゃばらけん・ウロボロス アーティファクト

ルナフェリアの作品。

片手剣と鞭を兼ね備えた特殊な魔裝

魔力作で鞭のように刀びる。扱いが難しいが、使いこなせれば便利。

者が使うと刃のない片手剣でしかない。

禍々しいが、別に呪われているわけではない。

大層な名前が付いたなぁ? ウロボロス、かっこいいけどね。

エーレンベルク、デュランダル、ウロボロスか……。前世からしたら大層な名前だが、この世界ではどうなんだろう。『世界』は何を思ってこの名前を付けたんじゃろな。別にどうでもいいけれど。

そう言えば、魔導弓には大層な名前が付いてないな。素材か? 素材の問題か? ミスリルとかカーボンだしな、あれ。でも作り直しても使わな……セラフィーナが使うかな? ハイエルフ、弓?

まあ、この思考は保留だな。まだ6歳だし、セラフィーナ。

「はい、完。ちなみに鞘はない。逆に言うと《魔力作》で刃を作らないと斬れない」

「お、おお……素晴らしい……是非ともギルドロビー飾りたい……」

「……これなら飾っていいわよ」

初代魔導剣をブノワに渡す。

「え、良いのですか!?」

「それならねぇ……。正直1番見劣りする奴。使う予定も一切ない」

と言いながら魔導弓、エーレンベルク、デュランダル、ウロボロスを並べる。魔導銃は……無かったことにしようと思う。銃火ひゃっはー! やるなら64センチ三連裝砲でも作るわ。ロマン。

核弾頭ミサイルでも良いぞ。"ノヴァエクスプロージョン"を頭に付けて飛ばせば十分だろ。放能とか無いだけマシだろう。下手な核弾頭より発被害ヤバいだろうけどな! ハハハハ。

セントリーガンとかも面白そうだな。

「な、なるほど……確かにこう並べるとあれですな……」

「まあでも、その魔導剣はミスリルに"ルーン"して作っただけだから、常識的と言えば常識的?」

「エーレンベルクはルミナイト。デュランダルはマナタイトクォーツ。ウロボロスはルナクォーツとルミナイト。魔導弓は……そのうち素材変えて作り直そう……」

「聞いたことがない素材ですね……」

「でしょう? うちのダンジョンで採れるわよ。かなり上の方で?」

「疑問形……?」

『創造神様ー?』

『な~に~?』

『ルミナイトやルナクォーツ、マナタイトクォーツが採れるのって何層ですか?』

『ルミナイトとルナクォーツは大60から上で條件付き、マナタイトは90臺』

『えっと……何層まであるんです?』

『今の所100層ね』

『あ、はい。ありがとうございました』

『じゃあねー』

「60から上行けば出る。行ける冒険者がいるかは……知らん……」

「え、いったい何層……」

「サンプルで拳大ずつぐらいなら分けてあげなくもないけど……いくらになるやら? ちゃんとセキュリティ考えなさい?」

を回収しルミナイト、ルナクォーツ、マナタイトクォーツをテーブルに置く。

サイズは拳大で、ルナクォーツだけコロコロと數粒置いておく。いや塊はあるけど、ルナクォーツは立派な寶石ですよ、寶石。拳大の寶石ゴロッと出すわけにはいかんやろ……?

ああ、いや。もうケースもこっちで用意しよう。魔導剣用と3個の素材用。

「はい、貴重品。ギルマスとサブマスの両方の許可が出ない限り取り出し不可」

2人にそれぞれにれさせ、認識させて完

魔導剣は、斜めに立て掛けて置く。こいつは魔力流さないと刀出ないタイプだから、正直地味……なので『"アナライズ"狀態』、固定されたが浮かび上がっている狀態で固定した。

ルミナイトは延べ棒、所謂インゴット型。ゲームなどで見るあのアイコン系。

ルナクォーツはペアシェイプカット、ティアドロップとも言われる涙型。

マナタイトクォーツはポイント、単結晶と言われる形でどんっと配置。

完全に置である。

「これでいいでしょう? ルナクォーツは寶石、ルミナイトとマナタイトクォーツは鉱よ。ルミナイトはミスリル以上の魔力適正だから、加工はかなりしやすい。逆にマナタイトクォーツは…………頑張って」

「むむむ……!」

「私でも多意識するレベル。他の鉱石は片手間でできるレベル。以上、後は頑張れ」

「うむ! こうして目標が目の前にあるというのはやはり良いな!」

「ですな!」

そして生産ギルドに登録する際の條件にモリッとねじ込む。

弟子りや紹介をギルドの方で拒否してもらい、指名依頼は面白そうなものならけても良いが、基本的には拒否。と言うかSSSの指名依頼がいくらになるやら。

まあ、庭に人が住み著き始めたらそんな余裕はない。代わりに、生産ギルドを置きたいなら土地と建はこちらで用意するし、ある程度建の要は聞く。

更に技提供として、"エンチャント"の魔法陣と今後必要になるだろう魔法紙の製造法。

提供は登録後、特許として登録する。

こんなところか。

しかし、それぞれの説明をしていないのでピンときていない。そりゃそうだ。

という事で説明をしておく。

まず、魔法紙の必要について。

魔法の仕様が変わったことにより、確実に必要になるであろうこの魔法紙。

『魔法紙を使用し、魔法陣のけ渡しが可能』と言う事だ。更に、紙なので束ねて本にすれば魔導書として保存しておくこともできるし、それを弟子に渡しても良い。

魔法紙に移す時は"エクスポート"。魔法紙から覚える時は"インポート"がキーとなる。

魔法紙には2種類あり、作手順が微妙に違う。

"インポート"した場合に魔法紙の魔法陣が消えるタイプ。

"インポート"しても魔法紙の魔法陣が消えないタイプ。

この2つが存在し、つまり考えようによっては販売が可能となる。

まあ、魔法紙に移すのも楽ではなく《魔力作》が5以上必要。更に対応する魔法スキルも必要になる。攻撃系の魔法なら《攻撃魔法》、防系なら《防魔法》の高ランクが必要になる為、結構な難易度だ。

ちなみに《神聖魔法》は無理だった。"エクスポート"した瞬間魔法紙の方が燃え盡きた。

更に"エンチャント"について。

これは核となる寶石に魔法を封じる魔法だ。

ゲームなどでよく見る、火の弾を飛ばす指とか、シールドを発生させる指がこれに當たる。

まず寶石に"エンチャント"をかけとする。とした寶石を持って魔法を使うとそれを取り込む。

この際、寶石が小さく容量が足りない場合など、寶石が砕け散る。この際ちゃんと魔法を飲み込み自壊する為、一応危険はない。強いて言うなら砕け散った寶石が地味に危ないぐらい。

この"エンチャント"された寶石は、取り込む魔法は當然者によるし"エンチャント"の効率にも影響される。

取り込まれた魔法をそのまんま発生させる核が出來上がる。しょぼい結界を取り込ませればしょぼい結界が発し、ルナが結界を取り込ませれば、ルナの張る結界が展開される。

良くも悪くも製作者によるのがこの魔法である。

ま、"エンチャント"を使いを作る人間と、魔法を取り込ませる人間が同一である必要は無いが。

如何に効率の良い、圧率などが高いを作るかは"エンチャント"の魔法次第。

如何に効率の良い、使い勝手が良い魔法を取り込ませるかは者次第となる。

「魔法紙……まあ、スクロールとでも言おうかしらね。なんたらのスクロール。後、"エンチャント"については良いのを見せてあげましょう。私の馬車を見せてあげるわ。フフフフ」

「「馬車?」」

という事で、馬車はベリアドースの冒険者ギルドに置きっぱなので……持ってくるか。

とりあえず再び"ゲート"で蛇腹剣をぶん回した所へ移する。その後再び"ゲート"を開く。

「ちょっと待っていたまえ」

"ゲート"を1人で潛り、馬などを繋ぐ部分を片手で摑み"ゲート"を潛って帰ってくる。

「これが馬車だ。ふふん……まあ、なにも言わずとりあえずってみると良い」

扉を開け、中にらず見た瞬間騒ぎ出す。

「こ、ここここれは……!」

「どういうことです!?」

「オリジナルの《空間魔法》"空間拡張ディメンションエクステンション"と"エンチャント"の組み合わせよ。見ての通り馬車部を拡張しているの。まあ、中見てきなさい」

ジェシカとエブリンがルナをガン見している。

それに気づいたルナがはて? と首をコテンとさせ……ああ! と2人が言いたい事に気づく。

「扉は1番左と右から2個以外は開けないように」

「む、ダメなのですか?」

「右から2個以外は寢室になってるのよ。1番左は私の部屋。デザインは殘りも一緒よ」

「……なるほど。分かりました」

既にこの馬車で一ヶ月ちょっとは旅をしていたのである。普通に部屋と変わらないため生活が出始めている。ルナはベッドに飛び込んでゴロゴロするだけだが、人であるジェシカとエブリンはちゃんと著替えなども用意している為、できることなら部屋(しかも寢室)への侵は拒みたいところだろう。

ジェシカとエブリンは満足そうにしていた。

結果的にSSSとして登録するようだ。まあ、向こうからしたら基本的に損はないしな。強いて言うなら弟子り紹介お斷りが面倒なぐらいか。それを考えても恩恵の方が多いんだろう。弟子りは斷るが、教えないとも言ってないし、私。

馬車から出て、ぞろぞろとそのままロビーへと向かう。

「セザール。あれを持ってきてくれ」

と一角を差しながらブノワが言い、セザールは向かっていった。

ブノワとそのまま付へ向かい、付嬢がブノワとチェンジ。どうやら彼が直接登録するようだ。

「魔導部門で良いですよね?」

「ええ」

「……よし、じゃあこれにリングを」

リングをかざそうとして……やめた。

「……ちょっと待って」

確認しておかねばなるまい?

名前:ルナフェリア

種族:

別:無

職業:月の

分:神

稱號:夜と魔を司る者

年齢:90

スキル

【武闘】

《剣 Lv5》《槍 Lv5》《弓 Lv5》《棒 Lv5》《刺突 Lv5》《格闘 Lv5》《鞭 Lv2》

【魔法】

《生活魔法》《魔導 Lv10》《神聖魔法 Lv10》

【生産】

《料理 Lv6》《魔導工學》

《魔力強化 Lv10》《魔力作 Lv10》《 Lv10》

【その他】

《思考加速》《並列思考》《手加減》《魔導武裝》

《並列魔法 Lv10》《空適正 Lv10》《夜適正 Lv10》《魔法適正 Lv10》

【種族】

《月の祝福》《月の魔導》《飛行 Lv10》《呪歌》

【固有】

《森羅の魔眼》《神力》《多重存在》《質創造》

【所持稱號】

一般

[ドラゴンキラー][魔導技師][霊神都の帝][創造のダンジョン発見者]

固有

[創造神の使い][月の神][現人神][夜と魔を司る者][転生者]

ふむ……久々にステータス見たが、今回のでちょいちょい変わってるな……。

《魔力作》が【】に行ったか。いつの間にか【生産】に《料理》が生えてたんだな。

で、魔法欄スッキリしすぎじゃねぇ?

えーっと……《攻撃魔法》《防魔法》《補助魔法》《時空魔法》《使役魔法》がLv10で《魔導》に統合……ですか。んで、それぞれの分類が……。

《攻撃魔法》

《無 火 水 風 土  闇 氷 雷》《霊魔法》

《防魔法》

《結界魔法》

《補助魔法》

《強化魔法》《妨害魔法》

《時空魔法》

《空間魔法》《重力魔法》

《使役魔法》

《召喚魔法》《従魔魔法》《人形魔法》

となっているようだ。

今後攻撃系魔法と分類されたは《攻撃魔法》。防いだり守ったりするは《防魔法》と判斷され、スキルが影響する様になったのか。

そんで《回復魔法》が《神聖魔法》になっている……と。これは、人類が作ったと分ける為かな?

《時空魔法》に時魔法はないのか……。

【その他】に増えてる《手加減》は、不思議な力が発生して全力で攻撃しても死なないらしいよ? 不思議な力と言っても、世界の法則がくだけなんだが。

まあ、死なないだけで欠損はするし、流石に首斬り飛ばして《手加減》もないだろって奴は無理らしいが。ゲームとの違いか……《手加減》過信すると普通に殺しそうだな、私。

稱號が[創造のダンジョン発見者]と[霊神都の帝]か……。あのダンジョンは創造のダンジョンって名前なんですね。創造神様が作ったダンジョンだからだろうな。

もしかして……ああ、やっぱ名前ついてるのか。創造神殿ね……中どう見ても屋敷だが、まあ見た目は神殿だったな。

[霊神都の帝]は何でだ? 霊お引っ越しさせた時に付いたのか……?

名前:ルナフェリア

種族:神生命

別:無

職業:

分:皇族

稱號:霊神都の

年齢:90

これで良しと。

確認が終わったので、これで登録をしておく。

「ようこそ、生産ギルドへ! 我々は貴を歓迎します!」

    人が読んでいる<転生先は現人神の女神様>
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