《転生先は現人神の神様》55 騎士達の目覚めと裝備

うーん、奴ら近衛騎士には制服を與えるか?

でもエインヘリヤルとワルキューレだろ……私みたいに自分で作れるよな……。

しいって言うなら作ればいいかー。

ブリュンヒルデが生前使ってた聖魔布はファーサイスにあげちゃったしなー。

まあ、ブリュンヒルデは侍服でいいだろう。騎士達はやっぱお揃いにするべきだよなー。男で微妙にデザインを変えればいいか。

しいようならそうしよう。

眷屬になったということは、何かしらの固有能力を得てそうだな。元近衛だし練度は問題ないだろう。起きたら確認しようか。

さて、どうしようかな……。

ってそうだ。護衛依頼やら葬儀やらで忙しかったが、家の建て替えと、ギルド地區のテコれをしたかったんだ。

これを済ませておこうか。とは言え、1日で終わるのは建て替えぐらいか。

いっちょ西洋風のお城作りますかね。土地は十分だし。

素材は……白大理石をベースにアクセントとして黒のルミナイト。

緑が多いし、屋は暗めの……深緑辺りにしてみようか。

お城にはやたら尖った部分……なんか見張り臺みたいなのが何個かあったりするが、あれが何なのか知らん。かっこいいから作るけど。

私は裏庭がメインなので、そっちも建に合わせて調整しないとか。

とは言え庭の良し悪し何か分からんので、好みにすればいいか。

よーし、作るぞー。

遠目で家……があった場所を見てキョトンとした後、パタパタ走って來て見上げながら聲を上げるジェシカとエブリン。

「「…………お城になってる!」」

朝冒険者ギルド本部へと行って、夜帰ってきたら家が変わっていた。

大國のお城として恥ずかしくない代が1日で建った。

「なお、ハリボテな模様」

「「えっ?」」

「まだ部屋全部出來てないんだこれが」

「ああ、なるほど」

「まあ、2人の部屋はもうあるし、お風呂も先に作ってあるから」

「はーい」

流石に部屋が多い。

こんな部屋あってどうするんだと思ったけど、普通なら必要なんだな。

いやぁ、うちは今まで使ってるのが2人だったからねぇ……。11人増えたけど。

そして、特に何も言わずにせっせと部のを始める2人であった。

もう1日で住んでいた家が変わろうが、対して騒がない2人。慣れって怖い。

前世では王城、王宮、宮殿、宮廷やら々あったが……はて、違いは何だったか?

えーっと……記憶にあるかな……?

王城:立派な砦の事であり、國王所有の城。王が住んでるとは限らない。

王宮:神に次いでくらいの高い王が住むところ。

宮殿:王・神がまつりごとを行う建。住んでるとは限らない。

宮廷:そもそも建を差している言葉ではない。

うむ……?

となると、これは王宮になるわけか。まあ、最早前世とは関係がないが。

適當に中を區切って部屋を作ってると、流石に飽きてくるな。だからといって雑に作るわけにもいかないのだが。別の場所やるか。

私の陣地……中央の周囲に水を通して……ウンディーネの期待に答えて裏庭部分にも水を通して……っと。水の流れる音……せせらぎっていいよねー。

火がパチパチしてるのも嫌いじゃないが……裏庭の一角に用意するかねぇ……?

裏庭に通している水路を池に変え、中央に小さい島を作った。

その島、好きにしていいぞ。火の霊達よ。

真っ先にヴルカンが乗り込みひゃっはーしていた。

可燃がないただの土だけの島なんだが、燃えてるな。天までとどけ的なじで燃えてるな。燃えるの無いはずだが、霊相手にその辺り言っても無駄か?

ってマナ燃やしてやがる! ……まあ、いいか。

なるほど、マナをそのまま火に変えるのか。科學じゃなくて魔法だな。

「さて、次はどこ弄ろうかなー」

なんて呟きながらふらふら歩き、魔法で作業していた。

そして、明け方……あらかた完した時にふと思った。

『これ、ブリュンヒルデが1人で掃除すんの? 無理じゃね?』

む、起き始めたか。シロニャンよりちょっと早いな。

「目が覚めたら様変わりしていました。おはようございます」

「おはよう。調子は?」

「問題ありません。むしろ調子が良いぐらいですね」

から開放されたわけだからねぇ。全員起きたら模擬戦なりして、確認しておいた方がいいわよ」

「分かりました。確認しておきます」

ぞろぞろと騎士達が起きだし、外にでてきた。

ふぅむ……。

ワルキューレ隊はテクニカルタイプ。

エインヘリヤル隊はパワータイプ。

全員《半神》と《神の代行》を所持。

それに加え《解析の魔眼》も全員持っているようだ。

噓をついているかどうかが分かる、《真偽の魔眼》なんかも持ってるな。

ユニークスキルとしては《守護方陣》と《翼生》か。

《守護方陣》

  六芒星を組み、強固な結界を発生させる。

翼生

  魔力によるの翼を生し、飛行が可能。

ふむ。

【武闘】などは前世引き継ぎか。

生前のスキルにこれらユニークが加わったんだな。

《剣》に《盾》、《槍》が基本。

ブリュンヒルデは《格闘》だったり《奉仕學》がある。

とは言え、が変わっているのだから調整は必要である。PCで言うと……。

と言うハードに、スキルと言うBIOSバイオスがあり、OSと言う魂がある。

スキルというBIOSは一部引き継ぎだが、ハードが変わった。そうなるとOSの方でズレが発生する。

となると、手加減したはずだけど『殺っちゃった! てへぺろっ』がおきる。

だから調整してこい。という事だ。

ハードはそのまま

これらスキルが使えるよー。スキルの補正はハードにかかってるよー。これらを管理してるのがBIOS。

ハードやBIOSをかすのがOSと言う魂……個人が意識する事でいて、スキルなども使用できると。

実際のPCとは々違うが、イメージとしてはこんなところか。

スキルなどはBIOSじゃなくてアプリケーションと言うイメージでも問題は無い。

スキルによって違うと言った方が良いか。

【武闘】はBIOS、【魔法】はアプリケーションの方が近いかもしれない。

】は間違いなくBIOSになる。

まあ何にしても、ズレがあったら困るのだ。

ロボットなどが歩こうとしてすっ転ぶ狀態に似ている。

「さて、調整にる前に聞くことが2つあります」

「なんでございましょう?」

「1つ、貴方達専用のお揃い裝備がしいかどうか。2つ、晝からパーティーあるけど貴方達はどうする?」

「私はメイド服が良いです。パーティーは……新年祭ですか」

「ああ、うん。お揃いは後ろの者達ね。所謂近衛騎士裝備」

「「「しいです!」」」

「こう、お揃いの格好じゃないとそれっぽくないんですよねー」

「じゃあ作りましょうか。どんなのが良い?」

きやすくて手れがしやすければ嬉しいですね」

「じゃあ調整中にでも作っておくわ」

「お願いします。パーティーは正直行きづらいですが……伝えたい事もあるので、行きたいですね……」

ブリュンヒルデはメイド服をご所

騎士達はきやすく、手れがしやすいお揃いの裝備がしいと。

そんで、パーティーは來るんだな。全員で行っても12人か。問題ないだろう。

全員をファーサイス側の平原に転移させ、早速作る……前に。

「エマニュエル。これ、ファーサイスに屆けて。お晝前によろしく」

手紙を持たせて飛んでいって貰う。早めに12人で行くと書いておいた。

鳥だけあって早いからなー。よろしくー。

飛ぶのが好きだって言うから転移はさせない。

「お晝には私もそっち行くから、待ってて良いわよ」

コクコク頷いて飛んでいったエマニュエルを見送り、作る。

きやすいのが良い……か。フィットしてる方が良いかな。

男は無難にTシャツと長ズボンにしよう。

はピッタリとしたワンピースタイプだな。

そして上著は籠手と裝甲の付いたにしよう。私の著てるドレスマントと似たようなじで……。上著の下半部分、前は開けようか。橫から後ろにかけて長さはふくらはぎ辺りまでで……っと。

こんなもんか。上著は共通。

インナーとして著るTシャツと長ズボン、ワンピースが男の違い。

後はグリーブを作ろう。男はがっしり、はスマートのデザイン違いでいいか。

よし。

「ベアテー、これ5著ずつよろしく。後メイド服1著」

「これなら……すぐ出來ますね」

「私はマナタイトクォーツ加工するから」

「分かりました」

合いは白と紺と黒。細工……國章ではなくルナ印は金を使用。

こいつら『國の』じゃなくて『私の』だからな。付けるのは個人的なルナ印。

マナタイトクォーツが白なので、インナーは黒ベース、上著を紺ベースとしよう。

予定時間までは……余裕だな。

あーそうだ。

『ブリュンヒルデ』

『いかがなさいました?』

『全員に武は何が良いか聞いて』

『武ですか、分かりました』

が片手剣と盾だと思うが……。

『片手剣と盾が4人、槍が3人、雙剣が2人、杖が1人でサブとしてメイスがあると嬉しいとの事です。私は短剣がしいです。を言えば攻撃にも使える籠手があると嬉しいですね』

『《格闘》用か。ふむ……考えましょう。とりあえずすぐできる短剣ね』

『分かりました』

片手剣8本、盾4個、槍3個の短剣1本、メイス9本に杖と籠手か。

さて、どうするかな?

メイスってつまり、鈍しい訳だろうから……ふむ、作らないで良いな。

ウロボロス式の魔導剣仕様にしましょうか。奴らにも十分使いこなせるだろう。

基本的には鈍で、斬りたい時だけ刃の形を変える、切り替え式の剣。

槍は……長さ変えられるようにするか。持ち運びが楽だな。

盾も持ち手をコアとして、前に結界を発生させる仕様にしようか。

短剣は……剣と同じ仕様でいいし。

問題は杖だが……杖をしてるのは魔法師団だった者だろう。杖ばっかりは素材持ってって使わせながら調整しないとダメだな。

籠手は……あー、盾の仕様をし変えればいいのか? 結界を腕に纏って毆りゃいいんじゃね?

と言うか、お前ら《半神》持ってるじゃん。あれ《理無効》だぞ。

盾と籠手、いる? まあ、しいってんならあげるか……。

柄や鞘はなどは全て同じデザインにし、纏め役である2人の分だけちょっと豪華にしておく。

そして武だけはさっさと渡しておく。武ありでの調整もしないとだからな。

後は、ベアテが作ったにマナタイトクォーツを付けていく。

帰ってきたら著替えさせて、パーティーだな。

「……これ、ちょっとぴっちりし過ぎでは?」

のラインが出てエロいっすね!」

「…………貴も著るんですからね?」

「…………」

元魔法師団の冷靜な返しで自分も著ると言う事実に気づき、何とも言えない顔になった元近衛騎士の現の子。

り凄いいいなこれ」

「聖魔布だってよ」

特に変化のないおっさん組は冷靜に生地などの方を観察していた。

「ふむ……上著を著れば言うほど気にはなりませんね」

「まずこのスカートに慣れないとですが」

「まあ、すぐ慣れるでしょう。」

「そうですねぇ……」

しみじみと変わったことを実している3人と……。

「どうよ!」

「うおー! いいな!」

速攻できゃっきゃっしてる元野郎2人がいた。

「楽しそうですね、あいつらは……」

「幸せそうだな、あいつら……」

「あの姿で『うおー!』はどうかと思います……」

「……確かに。々言に気を使わないとですか」

「言葉遣いはともかく、問題は仕草ですか」

「うーむ……」

「最悪ブリュンヒルデにでも教えてもらいましょう。それはともかく、皆著替えましたね?」

「「はい」」

「……あの2人も良さそうですね」

本格的なの子スタイルに微妙なじになりつつも、とりあえずピシッと決めている3人。2人は楽しそうだからまた別だ。

ぞろぞろと部屋を出て新しい主、ルナフェリアの元へ向かう。

「やはり侍服は落ち著きます」

ブリュンヒルデは下地に聖魔布を仕込んでいた生前に比べ、もう隠す必要も無いので全て聖魔布で作られた侍服を著ていた。

生前使っていた下地の聖魔布は、ファーサイスで優秀な侍に引き継がれていくと思われる。

「……ふむ。やっぱりお揃いはいいわね」

ピシッと決めた10人の騎士達。

4人は腰に直剣と、左太もも辺りに短い1本の棒。

4人は背中に長柄を。

2人は腰に直剣2本を。

ブリュンヒルデは見えないが足に短剣を2本仕込み、左右の腰に2本の短い棒。

それぞれ裝備している。

短い棒は盾になる魔裝。ブリュンヒルデは籠手になる魔裝だ。

3人の背中にある長柄は槍に、もう1人は金屬製魔法、つまり金屬杖だ。

魔法には木製の魔法と金屬製の魔法がある。

木製の方が安価で量産向け。その分木なので歪みやすく、折れやすい。

金屬製は劣化しづらく頑丈で、その分高価であり量産には向かない。

スタッフの先端には寶石が使用され、ワンドの場合は先端ではなく、持ち手辺りに使用されている。

付いてる寶石のサイズや種類によって追加効果がある。

赤い寶石……ルビーなら火屬強化。

青い寶石……アズライトなら水屬強化。

寶石……ヘリオドールなら土屬強化。

緑の寶石……エメラルドなら風屬強化。

白い寶石……セレスタイトなら強化。

黒い寶石……オブシディアンなら闇屬強化。

故に、杖を見れば得意な屬が分かったりする。

金屬製の場合基本ミスリルが使用されるが、渡したのは當然ルミナイト製、ルナクォーツ付きだ。

ルナフェリアの使用している月杖・エーレンベルクもルミナイト製のルナクォーツ付きだが、神力が使用され作られたので神となり能は段違いになっている。

現狀ルミナイト製の魔法は、元魔法師団のベルへルミナに渡したワンド1本と、ルナフェリアの持っているスタッフのみである。

まだ一般冒険者はこれらが採れる階層まで行っていないので、出回っていない。

ちなみにスタッフとワンドの違いは基本的に長さとなっている。

指揮者の使うタクト的ながワンド。片手で扱う短いだ。

それに比べ、1メートルを超える長い両手杖をスタッフと呼ぶ。

「裝備は問題ない?」

「はい、問題ありません。今までより遙かに良いです」

「そう、服はそれ一著だけど聖魔布だからね。寢る時にいで"ピュリファイ"で綺麗にするだけでいいわ。私服とか必要なら言えばお金渡すし、ベアテに言って作ってもらうなりすると良いわ」

「分かりました」

「それで貴方達だけど……ある程度決めているようだからそれでいいか……。フリードリヒはエインヘリヤル隊の、ベルへルミナはワルキューレ隊の隊長ね。ブリュンヒルデは生前と同じでいいわ」

「「「はい!」」」

「後はー……正直私の護衛より、パトロールでもしてしいのだけれど?」

「治安部隊ですか?」

「そうそう。もうし人が増えれば募集するなりして作るつもりなんだけどねー。に慣れるついでにパトロールしといて」

代で回るとしましょう。しかし、2人は付けておきたいのですが?」

「まあ、良いでしょう」

「では2人護衛、4人訓練、4人巡回にしましょう。基本二人一組。に慣れるまでは休み無し!」

「「「えー」」」

「一週間もすれば慣れるだろ、我慢しろ」

「「「へーい」」」

決まったようだ。

慣れて貰わないと困るのは確かだし、そっとしておこうか。

後は……何かあったか?

とりあえず騎士達が……。

エインヘリヤル隊:元ベテラン騎士5人。

ワルキューレ隊:元魔法師団1人と若者4人。

騎士達の纏め役……総隊長的なのが、エインヘリヤル隊の隊長フリードリヒ。

元魔法師団のベルへルミナはベテラン騎士達と同期のベテラン勢。

フリードリヒとベルへルミナがそれぞれ率いるが、トップは一応フリードリヒ。

という訳で総隊長フリードリヒ、副長をベルへルミナとしよう。

しかしだ、要は男別の隊な訳で。

王や王子に付くのがエインヘリヤル隊。

王妃や王に付くのがワルキューレ隊。

とする為、あまり総隊長とかは関係ないか。表向き私が指示出すのがフリードリヒになるのかな。裏では"テレパス"で全員に出すだろうけど。その方が早いし。

まあ、永い付き合いとなるんだ。のんびり行こうじゃないか。

さて、新年祭……の前にファーサイスに話し通しておくか。

の再會だ! 多分。

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