《転生先は現人神の神様》60 學園建築

新年祭から一月が経とうとしていた。

つまり學園が始まろうとしている。

肝心の學園は、まだできていない。

「ヤバい、凝りすぎて間に合うか分からん」

「お城まで改造するからですよね……」

「ぐうの音も出ないわ」

創造神様の作ったダンジョンがある神殿の様な屋敷。その素材を真似して自分の家を改造した。

まあつまり、でかい神殿が2つになった。

一応メインは我が家なのでこちらの方が規模がでかい。あっちはあくまで冒険者ギルド本部である。

神聖な、厳かな雰囲気で佇む大神殿だ。當然は白い。

そして今まで城に使用していた素材を學園に回そうと思っていたのだ。

「ああ、學園寮はお城にしちゃえばいいのか」

「え、城ですか?」

「まあ城と言うか、屋敷というか。とりあえず真ん中にどでかいの置いて、周りに各校舎を作った方が楽ね。各學科毎に寮を作るのは正直めんどいし、無駄が多いでしょう。よし、そうしよう」

真ん中にミニ城を作ろう。冒険者ギルド本部の規模を拡大し、會議室なんかを減らす。あくまで用途は學園寮だから、大食堂に大浴場があれば十分か?

學校の施設と言えば何があったか……。

育館、プール、室、音楽室、理科室、図書室、PCルーム、食堂、保健室か?

で、この世界に合わせると……うーん、微妙だ。

學園寮に必須は食堂ぐらいか。

図書館……図書室を作ろうにも肝心の図書がなぁ……。

や音楽などの蕓系はこの世界ほぼ発展していない。余裕がないのだろう。

科學ではなく魔法が発展している。理科はややこしくなるだけだ。共通點は多いし、知識としてはありだが保留。雑學とした方が良いかもしれない。

PCルームは當然論外として、育館も不要だな。プールは……ありっちゃありか。

保健室は……あった方が良いな。生産ギルドに話持っていってみるか。

んまあ、とりあえず作るか。悩んでいた事は解決した訳だし。

學園地區への口は東と南に作って、學園地區の真ん中に寮をどんと作

寮の出り口は東西南北に作し、その出り口の先にそれぞれの校舎を作ると。

戦闘科と職業科は土地広い方がいいな。経済法科はそんな必要ないと……。

戦闘科は結界張った場所を用意して……職業科は生産ギルドの様な各工房が必要になるか。

畑も用意した方が良いのかね? 農業科?

「グノーム、農業の練習用の土地にすることは可能?」

「一部だけ加護レベルを下げるのですか?」

「じゃないと練習にならないからね」

「……土的には可能ですが、水が難しいかと思います」

「……ウンディーネ」

呼びかけると地面から水が湧き出るようにウンディーネがでてきた。

「呼びましたー?」

「一部を農業の練習用にしたいのだけれど、加護を一般レベルまで下げることは可能?」

「ううーん……水源を分ければ可能かとー」

「ふむ、だからか。となると……一箇所だけ隔離して《生活魔法》から水を與えればいいかしら?」

「そうですねー。端っこの方が楽ですー」

現狀この土地の植達は水分を地底から摂っている。

南東にある湖は地底の湧き水だ。當然繋がっており加護もここら一帯に効果がでている。流れている間に加護が薄れたがファーサイスに行っている訳だな。

つまり地底の水……元々この地にある水を使用する時點で加護満載だ。

農業の練習にはり得ない。だからそこの部分だけと言うのは難しいのだろう。できるかできないかで言えばできる。が、間違いなく事故がおきると言う。

という事でその部分だけ水自を避けさせ、《生活魔法》で水を與えさせよう。

その方が練習になるし、この地にある水を使った時點でアウトだから。

という事で畑は隔離狀態とし、北西にある學園地區の北西端に作ることにした。

「それじゃあ水の加護は無しで、地の加護だけかな」

「一般的ならそうなりますねー」

「分かりました。では他の者に管理させましょう。いい練習にはなるでしょう」

北を経済法科、西を職業科、東を戦闘科にしようか。南は……商業ギルドに學園生向けの店でも出して貰おうか?

神都一角を丸々學園として使用しているから、正直馬鹿じゃないか? というレベルの広さだが狹いよりは良いだろう。

防衛システムに『學園都市』を追加……管理結界は2個とする。

學園都市全を囲う結界と戦闘科訓練場の結界。

を囲う結界には場制限付き。學園関係者以外の侵止とする。

結界の破壊、干渉……結界の反応全てを魔道へ記録……。

通知條件の設定は……これでよし。

警告條件の設定は……これでよし。

學園都市監視魔法陣、展開。

神都アクロポリスの北西、學園地區の上空に巨大な魔法陣が出現。

サイズは丁度學園地區と同じサイズをしている。

學園寮が丸々魔法裝置となっており、核である。

巨大な魔法陣は立ではない一般的な魔法陣だが、解析が不可能な様に不規則なきをしていた。

ルナフェリアの魔力……つまり暗い紫なので正直不気味である。

とは言え、學園の防衛システムの1つのため、必要なものなのだが。

ぶっちゃけ空中に表示する意味はない。では何故? と言うと『ロマン』である。

『空中に不規則にく魔法陣、かっこよくない?』と言う発想からだが、意味のないを作るのもあれなので、防衛システムの一部としただけである。

神木……神霊樹があり薄暗く、魔力霊達ので照らされる幻想的な狀態に合わせた結果でもあるのだが。

「エルザにディアナ、ここで軽く模擬戦してみて」

「分かりました」

2人の剣と盾がぶつかった時、どこからともなく々機械的な音聲が響いたと同時に2人の周囲に結界が展開された。

『訓練場外での戦闘を知、隔離処置完了。場所、學園寮生産科エリア』

うむ、ちゃんといているようだ。

『マイスターの接知、隔離結界解除。通常監視モードへ移行』

結界にれると隔離していた結界が解除された。

その後も何回かテストを繰り返し問題がないかの確認をする。

第一の結界により襲撃者は排除されるはずだが、中にりこんだ場合の対処もテストもちゃんとしておく。

まあ、神都にあるセキュリティーゲートに加え、學園にあるゲートの2個を突破する必要があるのだが……一応な。

大浴場は我が家で使っているシステムをそのまま規模を変えただけなので、問題なくいている。大食堂もでかい廚房なので問題ない。

學園寮に職員室も作っておいた。中央の學園寮にあった方が職員會議が楽だろう。

「エマニュエル、周囲4國に手紙を運んでちょうだい」

學園の完通知と、アエストにはお引っ越し案の手紙だ。よろしく!

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